-全体論的アプローチによる- 工作機械の利用学

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-全体論的アプローチによる- 工作機械の利用学

販売価格/
3,300 円(税込)
工作機械や生産技術に関連する書籍は数多く出版されているが、それらは、例えば「工作機械を説明することなく、加工技術を解説」のように、個別技術に「専門深化」した姿となっている。又、工作機械でみれば、設計・製造技術に重点を置いた書が多く、購入した機械を如何に効率よく利用して利益を挙げるかという視点が希薄である。本書では、「加工空間」(機械—アタッチメント-工具-工作物系)に焦点を絞って、工作機械のユーザが効果的な利用技術を考える上で必要・不可欠な指針を与えている。すなわち、「目次」に見られるように、部品の形状創成や加工精度、自励びびり振動、熱変形、アタッチメントや切屑処理などを個別的な技術に特化することなく、それらを総合的に判り易く取扱っている。
 このような個別技術を横断的に組合せて、改めて直面する問題を眺めてみると、狭い領域内での取扱いにみられる限界を打破できることが多い。要するに、本書の更なる特徴は、例えば「びびり振動」のような「古くて新しい問題」で、解決すべき数多くの問題を抱えている技術に対して、その本質的な側面や「狭い既存の領域での解釈」では見えなかった問題点を浮き彫りにしていることにある。そこには、新たなる論議を呼ぶ問題提起ととともに、今後の革新的な研究・技術開発への展開に資する情報が数多く含まれている。従って、若い技術者や研究者の方々が自己革新を行なう上で一助となるであろう。
 ところで、現今では情報が氾濫しているので、若い方々は正しい情報を抽出するのに苦労されているであろう。本書のような「全体論的アプローチ」は、例えばメーカの提供する製品情報の確度を幅広く、同時に専門深化した知識を基に吟味することにも通じ、機械の購入時にも役立つ技である。そこで、「技術の真髄を理解できる資質の涵養」という側面も加味して、附録には幾つかの代表的な製品情報の読み方を述べている。

伊東 誼 著
B5判 300ページ
2015年6月1日

■目次
第1章:設計・製造学及び利用学の両側面で重要な加工空間
第2章:形状創成運動と加工方法
第3章:部品の加工精度 - 固有形状創成運動からの偏倚に及ぼす力学的影響因子
第4章:加工空間の技術課題 – その1 自励びびり振動
第5章:加工空間の技術課題 – その2 熱変形
第6章:加工空間の更なる技術課題 – 供給される素材と半素材、切屑処理、切削・研削油剤、並びに機上計測
第7章:加工空間の構成要素 - その1 本体構造要素
第8章:加工空間の構成要素 — その2 アタッチメント
第9章:加工空間のモジュラー構成 – プラットフォーム方式ユニット構成
付録:全体論的アプローチによって確たる情報を同定する技


著者紹介
伊東 誼(いとう よしみ)

昭和15(1940)年に横浜市に生まれる。昭和37年3月に東京工業大学理工学部機械工学課程を卒業、池貝鉄工(株)研究部試作設計課勤務を経て、昭和39(1964)年9月に母校の助手に任官。助教授を経て、昭和59年7月に教授へ昇任、平成12年3月に定年退官、東京工業大学名誉教授。工学博士及びCharteredEngineer (連合王国)。退官後は神奈川工科大学客員教授を平成21年3月迄勤める。この間、日本機械学会会長、日本工学アカデミー副会長などを歴任。
専門分野:工作機械工学、生産システム、機械要素、生産文化論。

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