建築設備と配管工事 2026年11月号

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建築設備と配管工事 2026年11月号

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■特集:データセンターの建築と設備①
○データセンターの省エネ・非化石転換促進に向けた新たな制度
/経済産業省 川田沙梨
生成AIの普及等により電力需要の増加が見込まれるデータセンター。その省エネ・非化石転換には、運用面の取り組みだけでなく、建築・設備の計画・設計段階からの対応が欠かせない。本稿では、PUEの報告・公表、新設時の効率基準、屋根設置太陽光発電に関する新制度と、設計・施工上の留意点を紹介する。

○データセンターの変遷と設備計画の変化
/(特非)日本データセンター協会
/(株)竹中工務店 小林哲雄
データセンターの歴史的変遷と設備計画の変化について概説する。IT機器の高性能化に伴う電力需要および冷却需要の増加を背景として、空調方式、冷却技術の変遷を整理するとともに、生成AI時代に求められる液冷技術、省エネルギー化および今後の課題について紹介する。

○AI時代のデータセンター冷却動向と空気搬送技術
/ebm-papst Japan(株) 谷内隆介
生成AIの普及によりデータセンターの高発熱化が進み、液冷技術の導入が拡大している。一方で、熱交換器やドライクーラーによる熱放散には空気搬送が不可欠である。ECファンは省エネ性、冗長性、静音性を実現し、液冷時代の冷却インフラを支える重要技術である。

○AI時代のデータセンターを支える水冷化導入支援
/富士通㈱ 杉原大志郎・辻りん子
生成AI時代、データセンターの冷却は新たな転換期を迎えている。高密度GPUサーバー時代を支える水冷技術の動向と導入課題を整理し、当社が培ってきた独自の水冷技術や、新設・既設データセンターの水冷化導入支援の取り組みを紹介する。

○漏液検知によるデータセンターのダウンタイム防止
/Chemelex Japan(株) 磯部茂樹
現代社会の基幹インフラであるデータセンターでは、ダウンタイムの発生により多大なる損害が発生する。データセンター障害の約14%は空調や冷却系に起因しているが、近年は冷却技術の変革に伴い水や冷却液による漏液リスクが高まっており、その対策として漏液検知システムの導入が重要である。

○AIデータセンター向けスケーラブルな液冷インフラの構築
/nVent Ming Tien・ Matt Archibald
【翻訳】エヌヴェントジャパン(株) 山口克彦
AIデータセンターの高密度化に伴う液冷需要の拡大を背景に、CDUを中核としたスケーラブルな液冷アーキテクチャと設計手法を解説する。PODレベルの冷却設計、冗長化、運用性および将来拡張性に関する要点を示す。

○受配電技術を基盤とした高効率データセンターシステムの開発
/河村電器産業(株) 伊藤正樹
AI活用における課題解決方法の一つとして提唱されているワット・ビット連携。特に増える電力量については余剰が無いと対応できないため、分散設置が必要である。省スペース、フレキシブルに対応可能な「オールインワン型データセンター」の開発課題を紹介する。


■竣工事例
○TOFROM YAESU TOWERにおける建築設備計画
/(株)大林組 大橋隼人・藤井梢・高野克成
施設の事業性向上と環境負荷低減を図りながら、利用者のウェルビーイングを実現していくことは、多く計画されている大規模超高層複合施設の共通の課題である。TOFROM YAESU TOWERの地理的要求実現に向けての対応や、様々な環境配慮の取り組み、使いやすさを両立する設備計画について紹介する。

○きんでん豊洲ビル
/(株)三菱地所設計 山本弦・池浦まり・沼田修一
きんでん豊洲ビルは、オフィス、研修施設、食堂等を備えた18階建ての業務拠点である。高温冷水活用型熱源システム、水蓄熱槽、自然換気、CO₂濃度連動換気制御、AI活用BEMS等を導入し、省エネルギーとBCP強化を実現した。これらの環境配慮技術により、ZEB Orientedを達成している。

○東熱技術研究開発センター
/東洋熱工業(株) 荻田俊輔
東熱技術研究開発センターは「立体的な環境場」とABWを導入。再エネ熱活用や潜熱・顕熱分離空調のほか、28種の配管を体感できる「施工パーク」を整備し、高い省エネ・快適性と若手への技術伝承を両立させた。


■シリーズ:第24回 環境・設備デザイン賞
○資材と熱を循環し、寒空の下でも快適に
/(株)竹中工務店 川幡祥太・海野玄陽
銅コイル製ヒーター製造における端材をアップサイクルした、ポータブル採暖器具「Mobile Circular Thermo」を開発した。銅コイル端材、潜熱蓄熱材(PCM)、アルミ缶を組み合わせ、素材別に容易に分離・リサイクル可能な設計で、資源循環と冬の屋外での快適性を同時に実現するサーキュラーエコノミーの実践的提案である。

○大阪避雷針工業 神戸営業所
/(株)竹中工務店 小林峻
雷保護設備の設計・施工・機器製造販売を通じて、落雷の被害からみなを守る雷保護設備の専門メーカーの神戸営業所の再編プロジェクトである。築35年の既存の建物を、躯体と外装を残して再利用し、建物全体のコンセプトを「つなぐ減築、ひらく増築」として、機能改善のみならず、既存躯体を活かした再生とパッシブな環境性能、快適性の作り込みを実現した。建物全体の設備計画や環境配慮技術について紹介する。

○自然と建築が重層する風景
/鹿島建設(株) 磯真之介
軽井沢の歴史ある土地に計画された自然と建築が重なり合う宿泊交流施設である。樹木や地形、風環境等の自然の様態を定量化することで、快適な環境性能と景観の調和を実現している。土地の記憶を未来へつなぐ建築である。

○空間(3D)と時間(1D)をデザインする空調システム
/新菱冷熱工業(株) 矢島和樹・坂本裕
/(株)三菱地所設計 平須賀信洋
4D ミニエン空調システムは、床冷暖房とリバーシブルファンにより局所環境を形成し、人検知、自己申告・季節変化・着座時間を加味した、空間 (3D)+時間 (1D)の個別制御を実現する。これにより、人がいる場所のみを最小限のエネルギーで快適化する空調システムである。


■News & Products


■Le petit pouce ペットと暮らす
田んぼのミクロ生物
/畑建築デザイン 畑由起子

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