検査技術 2026年7月号

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検査技術 2026年7月号

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■解説
○静電気発光
/(国研)産業技術総合研究所 寺崎正・菊永和也
我々はこれまでにない“静電気に作用して発光する機能材料”を発見した(本文6ページ(1)~(5))。電荷が発光に関与する既知発光物質を系統的に探索し、ある種のSrAl2O4:Eu2+ (機能性セラミック材料)が空気中のイオンや帯電粒子などの微弱な電気に反応して発光する静電気発光(SEL) 材料として機能することを世界で初めて見いだした。さらに、除電対策の効果をも可視化できることが分かった。本稿では、始動したばかりの新技術、静電気発光材料・センサ・センシング検査技術を紹介する。

○ナノカーボン熱発光デバイス開発と赤外分析応用
/慶應義塾大学 山田純平・牧英之
本稿では、グラフェンおよび配向カーボンナノチューブを用いたナノカーボン熱光源の赤外発光特性について紹介する。また、グラフェン赤外光源を用いた回折限界を超える高空間分解赤外分析手法の開発事例を紹介する。

○ドローン計測による建物外壁のひび割れ自動検出技術の開発
/広島大学 三浦弘之
ドローンからの計測を前提としたRC造建物外壁におけるひび割れの自動検出技術を開発した。幅0.1mm程度のひび割れを検出するための計測条件およびスタッコ仕上げやタイル仕上げなど、起伏のある外壁材に適用可能な画像処理技術を提案し、実建物に対する適用性を検証した。

○異常検知モデルを用いたひび割れ自動抽出
/山口大学 藤田悠介・林知樹
コンクリートのひび割れ検出に、正常画像のみで学習する異常検知モデル5手法を適用して比較した。画素単位のアノテーションが不要にもかかわらず、Patch CoreはImage AUC 0.943、Pixel AUC 0.991を達成した。少量の正常画像でも安定して機能することを確認した。


■技術トピックス 
〔インフラ〕
○橋梁の維持管理のデジタル基盤
/立命館大学 井上和真
本稿では、橋梁の3次元モデルとIoTセンシング情報を統合したインフラマネジメントのプラットフォームの一例を示し、中小橋梁で適用した結果、遠隔からの損傷把握と効率的な維持管理の方法を紹介する。

〔ロボット〕
○空圧推進式管内カメラによる長尺配管の目視点検
/白山工業(株) 木村直人・広瀬茂男
本稿では、長尺かつ多屈曲の配管に適用可能な空圧推進式管内カメラ 「風神」を紹介する。送風により装置全体に推進力を与えて移動性と回収性を高める設計を提案し、模擬配管および実配管でその有効性を確認した。

〔橋梁〕
○AIを活用した損傷の進行評価方法の検討
/八千代エンジニヤリング(株) 塚崎翔太
本稿では、画像AIとメッシュ単位の差分解析技術による橋梁の損傷進行評価手法として、損傷進行箇所の可視化や定量化、ドローン活用の有効性について検討した取り組みについて紹介する。

〔ドローン〕
○下水道などの狭小空間におけるドローン点検の最前線
/(株)Liberaware 向山卓弥
老朽化が進む下水道の維持管理は喫緊の課題であり、本稿では、埼玉県八潮市道路陥没事故調査でも活用された小型ドローンの技術と最新事例を紹介し、人が入らない 「No-Entry」 点検の有用性を解説する。


■連載
○振動診断基礎講座②
振動の基礎知識と振動センサ
/旭化成エンジニアリング(株)
本稿では、振動診断の基礎として、振動の基本要素、主要パラメータの役割、振動センサの種類・構造および適切な取り付け方法と注意点を体系的に紹介する。

○音波のよもやま話 第74回
打診法、超音波法、コンクリート (1)
/(有)アイ・エス・エル 宇田川義夫
/島根大学 辻俊宏
本稿では、打診法と超音波法の違い、市販探傷器で減衰材の検査要領、1950年代に作られたコンクリート製アーチ橋のボストンブリッジの音速と強度の実測データを紹介する。

■製品ガイド
○試験機
Grinding Technology Japan 2027 先進パワー半導体ウエハ加工技術展2027
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