検査技術 2026年6月号

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検査技術 2026年6月号

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■解説
○放射光メスバウアー顕微分光法
/(国研)量子科学技術研究開発機構 藤原孝将
本稿では、鉄のメスバウアー分光計測の基礎を概説し、我々が開発した放射光メスバウアー顕微分光装置の概要を紹介する。さらに、いくつかの実測事例を通して本手法の利点を示す。

○昆虫嗅覚を用いた匂い追跡技術
/信州大学 照月大悟
本技術は、蚊の卓越した嗅覚を応用したバイオハイブリッド型のヒト臭検出センサである。ヒト特有の匂いを高感度に検出し、視界不良や瓦礫下など画像センサが機能しにくい災害現場での要救助者探索に貢献する。小型化・ロボット搭載が可能で、今後の防災分野への応用が期待される。

○レーザー干渉法による超高精度熱膨張計測
/アドバンス理工㈱ 阿部竜
二重光路マイケルソン干渉計を用いた超高精度熱膨張測定装置SuperLIXを開発した。本稿では、本装置の測定原理と装置構成を解説し、低熱膨張セラミクスの測定による性能実証結果を紹介する。

○Pt抵抗の温度係数のその場計測
/ローム㈱ 畑野舞子
高温長期駆動時に変動するPt(白金)薄膜の抵抗温度係数(TCR)に対し、比抵抗との相関を用いてその場補正する手法を考案した。本手法により、TCR変動による温度・水素濃度誤差を低減し、熱伝導式ガスセンサの長期安定動作を実現した。


■技術トピックス
〔アンモニア〕
○アンモニアガスの可視化を可能にする有機色素化合物
/東京電機大学 足立直也
アンモニアガスなどのガス状の物質は特有の臭気を発するが、目視により確認することができない。このようなガス状物質を可視化することができれば、工場など様々な場面で安全性を担保できる技術になる。本稿では、アンモニアガスを色の変化で可視化できる有機色素化合物を紹介する。


〔インフラ〕
○コンクリート品質の目視評価技術
/(公財)鉄道総合技術研究所 西尾壮平
本稿では、新設されるコンクリート構造物の品質確保のために、コンクリート品質(水分浸透抵抗性)を目視で手軽に評価する技術として開発された散水試験WISTの概要について解説し、建設現場への導入事例を紹介する。

○センサーフュージョンによる腐食領域の検出および定量評価
/ImVisionLabs㈱ 板倉健太 
/東京大学 全邦釘
本稿では、LiDARにより取得される三次元点群データとカメラ画像を統合するセンサーフュージョンにより、導水路トンネル内の腐食検出を行う手法を紹介する。さらに形状情報と外観情報を統合することで、腐食の面積の計算などの定量的な計算を行った事例を示す。


〔半導体〕
○半導体製造における隔膜式真空計
/ITWジャパン㈱ 天野慎一郎
本稿では、半導体製造装置における隔膜式真空計に期待される主な役割の再認識を通じて、Brooks Instrument社の隔膜式真空計XacTorrⓇシリーズ CMXおよび2025年にリリースされた次世代機DMXが提供する価値について紹介する。


〔デジタルツイン〕
○ごみ投入ホッパーの3次元計測システムと3Dシミュレーションの活用
/カナデビア㈱ 齊藤賢士・成山達也・三宅寿英・小浦洋平
本稿では、ごみ焼却発電施設におけるごみ投入ホッパー内の体積計測技術について、3D-LiDARで取得した点群の処理手法と仮想計測環境の構築方法を解説し、ノイズ除去結果ならびに仮想計測環境を用いたパラメータ調整事例を紹介する。


〔航空〕
○航空機予知保全におけるDXの活用
/全日本空輸㈱
近年、航空機システムは高度化しており、得られる膨大なデータを活用することで、AOG(Aircraft On the Ground:機体が整備などのために地上で待機する時間)の削減と高い運航効率の実現が期待されている。本稿では、航空機予知保全の取り組みについて紹介する。


〔樹木〕
○高精度3次元計測の現在地
/㈱マプリィ 山口圭司
本稿では、建設・林業の現場で深刻化する人手不足に
対し、背負い式LiDAR「mapry LA03-1」がもたらす変革を紹介する。毎木調査や測量における実証実験では、従来比で約20倍の省力化と高精度を実証した。国産ドローンやロボットとも連携する、次世代の3次元計測エコシステムを展望する。


■連載
○振動診断基礎講座①
振動診断とは
/旭化成エンジニアリング㈱
本稿では、振動診断の基本概念と役割を解説し、設備異常の早期発見や予知保全の重要性、診断技術の体系と特徴を理解するための入門内容を紹介する。


■製品ガイド
○工業用管内検査機器
Grinding Technology Japan 2027 先進パワー半導体ウエハ加工技術展2027
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