クリーンエネルギー 2025年9月号

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クリーンエネルギー 2025年9月号

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■テクニカルレポート
○全設計施工物件でホールライフカーボン排出量を算出
/前田建設工業㈱ 久保俊輔
当社では、設計施工の全物件で自発的にホールライフカーボンの見える化を実施する。また、計画段階の設計上流から、開発ツールを使用しZEB仕様の検討、建設時CO2排出量の算出するスキームについて紹介する。

○固体高分子電解質膜を用いた水電解による水素ガス発生装置
/マクセル㈱ 奥田晋三
当社の固体高分子電解質膜を用いた水電解による水素ガス発生装置は、1989年に商品化して以来、様々な用途で採用されている。本稿では、今回ラインナップに追加した半導体洗浄用途に適した製品や、これまでの納入事例について紹介する。

○世界最高性能の超プロトン伝導体創製とそのプロトン伝導特性
/㈱SG研究所 工藤和秀・佐々木実
/秋田大学 大長勇登
/室蘭工業大学 杉森冬摩
最も高い性能を示す高分子系プロトン伝導体Nafionと同程度、あるいはそれ以上のプロトン伝導性を示す2種類の超プロトン伝導体を創製・発見した。これらは、300 ℃程度の中温まで高い安定性を維持する超プロトン伝導体であることがわかった。交流伝導度測定を行い、交流伝導度の周波数特性とCole-Cole図から、プロトン伝導特性は強い印加電圧依存性を示すことを見出し、プロトン伝導機構についても議論した。

○空調設備の利用効率改善に関する実証成果
/富士工業㈱ 山田篤
当社は㈱メンテルと共同で、店舗などの施設における既存の空調設備の効率を高め、光熱費削減と快適性の向上を同時に実現する技術開発に取り組んだ。本稿では、空調最適化技術を検証するために行った実証結果を紹介する。

○錯体を利用して室温で水素同位体を分離する
/東北大学 北山拓・高石慎也
重水素は水素の安定同位体であり、半導体や光ファイバーの製造などにおいて有用なガスとして広く利用されている。本稿では、重水素の精製過程において重要なプロセスである、水素ガスと重水素ガスの分離に関する、金属錯体を利用した新手法を紹介する。この手法を用いることで、室温で簡便にH2とD2の分離が可能になると期待される。

○新材料「熱電永久磁石」で世界最高電力密度の横型熱電変換を達成
/(国研)物質・材料研究機構 安藤冬希
本稿では、永久磁石であり、かつ横型熱電変換機能を有する「熱電永久磁石」を使用して、室温付近で1 cm角あたりの発電量が56.7 m Wという世界最高の電力密度の横型熱電発電モジュールを実現した成果を紹介する。

○大気中の水蒸気を利用したグリーン水素生成
/鳥取大学 辻悦司
太陽光などの再エネを利用した水電解技術は、今後ますます重要となる。しかし、太陽光エネルギーが豊富な乾燥地では原料の水が得にくい。本稿では、大気中に含まれる水蒸気を吸収し、電解する新たな水電解を紹介する。

○ナノドメイン制御によるMg2Sn単結晶熱電材料の性能向上
/東北大学 林慶
排熱から電気エネルギーを回収できる熱電発電の実現に向けて、高性能の熱電材料の開発が進められている。本稿では、Mg2Sn単結晶に複数のドーパントを導入することで、キャリア密度の最適化とフォノン散乱を誘起するナノドメインの制御を両立し、高性能化を達成した研究成果について簡単に紹介する。

○高出力かつ大容量な高エネルギー密度リチウム空気電池
/(国研)物質・材料研究機構 野村晃敬
リチウム空気電池は、ガソリンに匹敵する高密度エネルギーを利用できる究極の蓄電技術である。空気酸素をスムーズに吸収し拡散輸送する高空隙カーボン電極と低粘度アミド電解液により、実用容量・実用出力を発揮するリチウム空気電池セルを構成できる。

○高温固体電解質燃料電池作動雰囲気下での応力状態評価
/東北大学 山口実奈・駒谷拓己・佐藤一永・川田達也
/東北大学・島根大学 八代圭司
X線cosα法を用いて、高温燃料電池用固体電解質が加熱かつガス制御下で受ける応力の実測に成功した。電極の酸化還元に伴う体積変化が電解質応力に及ぼす影響が明らかになった。


■エネルギー事情
○中国の2024年のエネルギーおよび電力部門の動向
/LNG経済研究会 大先一正
中国は現在、社会・経済面では深刻な苦境に直面しているが、気候変動対策に関しては、計画経済体制の強みを発揮し、風力・太陽光発電や電気自動車(EV)の大量導入および電力市場の改革などにより画期的な成果を達成しつつある。そのため、トランプ大統領の下でパリ協定からの再離脱を図り、脱炭素化の歩みにブレーキを掛けている米国に代わり、地球温暖化対策の新たな指導者になる可能性が高まっている。


■フィールドレポート
○九段会館テラスの環境保全(東京)
/環境工学研究所 星山貫一
1934年(昭和9年)に軍人会館として竣工した九段会館は、地上4階で地下1階の重厚な建物であり、当時としてはコンクリートの建物に瓦屋根を載せた帝冠様式の近代的建造物であった。建物が老朽化したため、2022年(令和4年)に外観部分を保存して、内装は大幅に改造された新しい九段会館「九段会館テラス」がリニューアルオープンしたので紹介する。
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