クリーンテクノロジー 2025年8月号

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クリーンテクノロジー 2025年8月号

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■特集:進化する湿度コントロール:次世代型の除湿・加湿技術の最前線①
○液体調湿剤を用いた加湿ユニット(LDU)の開発
/高砂熱学工業㈱ 馬場大輔・川上理亮
/ダイナエアー㈱ 原田政利
脱炭素に資する新しい加湿システムとして、小型で構造が簡単な液体調湿剤を用いた加湿ユニット(LDU)を開発した。ヒートポンプ加熱と本加湿ユニットを用いた空調システムを構築することで、省エネ・省CO2・高精度な加湿を実現でき、蒸気加湿の代替が可能である。本稿では、開発品の高い加湿能力・制御安定性について紹介する。

○空調設備における加湿設備の問題と対策
/東洋熱工業㈱ 渡辺太郎
空調設備において湿度の管理は、衛生管理の観点からも重要とされている。一方で、特に、微生物の繁殖においてはレジオネラ属菌によるレジオネラ症については予防されなくてはならない。本稿では、空調設備における加湿設備について紹介する。加湿方法を分類し、それぞれの効率や懸念される問題についてまとめ、対策について紹介する。

○新除湿方式エコ・ハイブリッド搭載衣類乾燥除湿機
/パナソニック エコシステムズ㈱ 堀達也
新たな除湿方式となる、冷凍サイクルで冷却された空気を利用し除湿する空冷式熱交換器を搭載した「エコ・ハイブリッド方式」を開発。従来のハイブリッド方式より、消費電力を約1/3とする省エネを実現した。

○感染症対策のための湿度制御と高齢者施設の実態
/北海道大学 林基哉
従来、感染症対策のために湿度制御が必要であるとされてきたが、COVID-19パンデミックを契機に、改めて湿度の感染症に対する影響に関する調査研究が行われた。本稿では、COVID-19対策と湿度、高齢者施設の湿度環境について記し、主に感染症対策としての湿度制御について考察する。

○空調システムにおけるメンブレン除湿機構の応用に関する研究
/名古屋市立大学 尹奎英
本稿では、理論解析および実験を通じて、メンブレン除湿技術の導入により除湿性能が向上し、再熱プロセスを不要とすることで省エネルギー効果が得られることを確認した。また、メンブレン除湿システムのエネルギー性能を評価する枠組みを構築し、異なる条件下での省エネルギー効果を定量的に示した。検討の結果、メンブレン除湿技術は低顕熱比環境において空調システムの効率向上に寄与する有望な技術であることが示された。

○密閉型湿式デシカント空調システムの開発
/東北大学 小林光・松井徹朗
/大成建設㈱ 関根賢太郎
/東レ㈱ 河井翔太
本稿では、中空糸膜を用いた密閉型湿式デシカント空調システムの実用化を目指す研究開発を紹介する。本開発は除湿機と再生機を分離した、いわばビル用マルチ除湿システムの実現に繋がる取り組みである。実験結果は本システムの実用可能性を十分に示している。


■解説
○気流拡散抑制技術による薄型空調レジスタの開発
/㈱デンソー 山岡潤
近年、車室空間拡大や視野拡大のためのインスツルメントパネルの薄型化、ディスプレイの大型化により空調レジスタの薄型化が求められる。吹出口の薄型化は気流拡散による空調風の到達性が低下する。我々は気流拡散メカニズムを可視化実験等により検証し、副流による気流拡散抑制技術を開発・量産化した。

○半導体技術の高度化で実現される医療ヘルスケア領域のデータ連携
/KPMGコンサルティング㈱ 藤村成弘
本稿では、高度な医療機器やウェアラブルデバイスを活用することによる医療・ヘルスケア領域のデータ連携を概観する。

○におい成分分析による無菌包装米飯の品質劣化評価技術
/新潟県農業総合研究所 野呂渉
無菌包装米飯は長期間の保存により劣化のにおい成分であるn-ヘキサナールが増加する。そこで、吊り下げ型捕集剤とガスクロマトグラフ質量分析計(GC/MS)を用いた無菌包装米飯の品質劣化評価技術を開発した。

○鉄腐食性微生物の電気化学代謝の展開可能性
/(国研)海洋研究開発機構 若井暁
微生物が持つ機能は多様である。微生物は、時には人類の営みに害をなし、時には人類の営みを豊かなものにする。本稿では、微生物腐食というネガティブな現象をポジティブに転換して物質生産に繋げる例を紹介する。

○月面産業の可能性
/㈱三菱総合研究所 内田敦
50年以上ぶりに月面探査への注目が高まる中、持続可能な月面産業の創出を目的に、民間企業を巻き込んだ新たな取り組みが行われている。本稿は、宇宙開発の変化を概観し、特に月面産業の現状と未来について焦点を当てる。月面ビジネスは、将来的にクリーンテクノロジーが活躍する可能性もある領域である。


■製品紹介
○半導体プロセスガスの分析
/カノマックスアナリティカル㈱ 古石真紀子
本稿では、工程の管理、反応の追跡、副生成物の定性などに活用できる、高分解能飛行時間型infiTOF-DUOを用いた半導体プロセスガス分析について紹介する。

○シングルナノサイズパーティクルの計測技術
/東京ダイレック㈱ 石井渉
本稿では、シングルナノサイズのパーティクル計測装置である米国TSI社製SMPS(Scanning Mobility Particle Sizer)の概要と特長、半導体業界における具体的な応用事例を紹介する。
Grinding Technology Japan 2025 SiC,GaN加工技術展 2025
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