プラスチックス 2025年6月号

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S2506

プラスチックス 2025年6月号

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2,200 円(税込)
■特集:統計で見るプラスチック産業の一年
プラスチック業界の年間データブックとして好評の本特集。今回も主要樹脂および製品の動向をまとめて頂きました。業界の動きを実感していただければ幸いです。

○2024年プラスチック産業の概況
/日本プラスチック工業連盟 清水浩
国内外におけるプラスチック業界を取り巻く大きな環境変化に触れるとともに、2024年のプラスチック産業について、国内を中心として統計データを元に振り返る。

○ポリエチレン
/石油化学工業協会 飛田利雄
2024年のポリエチレンは、エチレン製造装置をはじめとし、各誘導品でも定修のあたり年となり、生産能力自体が減少したことや、国内では物価高に伴う長らく続いた個人消費の低迷、海外では、中国の景気減速による需要不振の影響を受け、生産、出荷とも前年を下回る状況になった。

○ポリプロピレン
/石油化学工業協会 飛田利雄
ポリプロピレンは主に、工業部品、雑貨、コンテナ向けに出荷されている。特に影響度合いが大きいのは自動車向けの部材であり、国内四輪車の生産も型式不正問題の影響、輸出の不振もあり、一時期、生産が停滞したため、年間の出荷量も前年を下回った。

○ポリスチレン樹脂
/日本スチレン工業会 出村公明
ポリスチレン市場は2024年も2023年に引き続き、いくつかの要因が重なり、需要減少に歯止めがかからず、対前年比ではマイナスとなった。引き続き国内外の景気動向を注視している。プラスチックリサイクルへの取組としてPS樹脂メーカー各社では、サプライチェーン全体で連携しながら課題の解決に向けて取り組んでいる。

○塩化ビニル樹脂
/塩ビ工業・環境協会 城田英之
2024年塩ビの生産・出荷は年初、順調な滑り出しを見せたものの夏場にかけて低調に推移した。後半には、世界経済の動向とともに緩やかに上向いて暦年では142万トンになった。国内では、円安による原料高が製造コストを押し上げるとともに、物価高に伴う個人消費抑制の影響を受けた。

○ABS樹脂
/編集部
2024年ABS樹脂出荷は25万4,739トンで、前年比94.9%であった。このうち国内用途が73%を占める。また、国内用途別出荷実績は前年比でみるとその他分野が微増した他は微減という結果となった。

○メタクリル樹脂
/石油化学工業協会 飛田利雄
MMA関係では、一概に出荷の増減背景を語ることは難しい。また、ポリマー関係でも、板関係でコロナ禍の特需もなくなり、むしろ廃棄品のリサイクル技術の確立、商業化の確立が急務となり、その対応が進んでいる。成形材料は国内四輪車の生産の低迷に伴い、生産、出荷は前年割れを生じた。

○軟質塩化ビニル製品
/日本ビニル工業会 長草一人
塩ビのフィルム・シートは増減を繰り返しつつも、数量ベースでは市場が縮小している。ビニルレザーの生産量は、全体では前年比で99%となった。ビニル壁紙の2024年暦年の出荷量は、対前年比92%の結果となった。2024年の業務用ストレッチフィルムの出荷実績は、前年比99%の結果であった。 

○ポリカーボネート・硬質塩化ビニル板
/編集部
ポリカーボネート平板は97%が国内向けに出荷されている。ポリカーボネート波板においては32波が生産の94%を占め残りが特波となった。硬質塩化ビニル平板においては工業用途の出荷が69%を占める。輸出は7%程度である。硬質塩化ビニル波板は全量国内消費されている。

○硬質塩化ビニル管・継手
/塩化ビニル管・継手協会 山口秀美
2024年度の硬質塩化ビニル管の生産累計(2025年1月は、17万8,354トン、硬質塩化ビニル継手の生産累計は、1万7,363トン,硬質塩化ビニル管の出荷累計は17万8,391トン、硬質塩化ビニル継手は1万7,239トンとなっており、2024年度の出荷量は減少傾向は続いてはいるものの、昨年度より微減という結果になった。

○ポリオレフィンフィルム
/日本ポリオレフィンフィルム工業組合 中村好伸
2024年におけるポリオレフィンフィルムの出荷状況は、低密度ポリエチレンフィルムが25万953トン(対前年比84.9%)、高密度ポリエチレンフィルムが11万6,133トン(対前年比102.3%)、ポリプロピレンフィルムが2,766トン(対前年比97.0%)、合計では36万9,852トン(対前年比89.8%)となっている。

○ポリプロピレンフィルム
/編集部
2024年は、延伸ポリプロピレンフィルムは内需が20万5,974トンで前年比106%。輸出は2,311トンで前年比88%と3年連続で前年実績を下回った。一方、無延伸ポリプロピレンフィルムは内需が14万8,896トン、輸出3,746トンで計15万2,642トンで前年とほぼ同じ。

○ポリウレタンフォーム
/ウレタンフォーム工業会 山本欽一
2024年の生産量は軟質ウレタンフォームが10万5,801トンと前年比4.5%減、硬質ウレタンフォームは6万756トンと3.4%減った。生産量トータルでは16万6,557トンと前年比4.1%の減となった。販売量は、軟質ウレタンフォームが10万トン、硬質ウレタンフォームは5万7,378トンと、トータルでは15万7,378トンで4.2%の減となった。

○発泡ポリスチレンシート
/発泡スチレンシート工業会 辻脇伸幸
発泡ポリスチレンシートの2024年暦年の出荷量は10万3,910トンで前年対比101.6%と増加に転じ、11年連続で10万トンを超える出荷となった。食品包装用トレー、弁当容器および納豆容器向けの需要が伸びた。

○PETボトル
/PETボトルリサイクル推進協議会 浅野正彦
PETボトル用の樹脂需要は、2023年(暦年)78.6万トンで対前年比1.9%増であった。清涼飲料等も1.7%増であった。2023年度のPETボトルリサイクル率は85.0%と目標値の「85%以上の維持」を達成、世界トップレベルのリサイクル率を維持している。

○発泡スチロール
/発泡スチロール協会 山田一己
2024年の発泡スチロール(EPS:ビーズ法発泡ポリスチレン)の出荷実績は106,096t(国産原料95,757t、輸入原料10,339t)で前年比96.2%。弱電、建材・土木、癒し系グッズの需要減が要因。長期使用製品(1年以上)の出荷比率は27.6%であった。2023年の使用済みEPSの資源としての有効利用率は92.0%と高い水準を維持している。

○炭素繊維
/編集部
2023年の炭素繊維出荷量は前年比26.6%減の18,249トンと2年ぶりに減少に転じた。出荷量が2万トンを割ったのは9年ぶり。また期中では上半期、下半期いずれも2桁減となった。過去5年間の増減推移は下記の通り。分野別でみると国内が1.2%減であったのに対し、輸出が30.8%減と大幅に減少した。

○可塑剤
/可塑剤工業会 山口慎吾
2024年の可塑剤生産・出荷とも大幅に減少した。主な要因はフタル酸系可塑剤の輸入品が増加したことにあるが国内需要も芳しくなく建築関係、電線、自動車の生産台数等で前年を下回り、輸入品の増加を加味しても可塑剤の内需は前年比減少したと見込まれる。

○廃プラスチックの処理
/プラスチック循環利用協会 市川喜之
2023年の廃プラ総排出量は769万トンで、そのうち有効に利用された廃プラ量は688万トンであった。廃プラの有効利用率は89%で前年より1ポイント増加した。

○プラスチック加工機械
/日本プラスチック機械工業会 柴田稔
2024年の成形機(射出、押出、ブロー)の生産等の統計をまとめる。昨年のプラスチック加工機械の国内生産は、射出成形機が台数・金額ともに対前年比で上向いたものの、押出機は大幅にダウンした。ブロー成形機は微減だった。

○プラスチック金型
/編集部
プラスチック金型は型種別構成比で金型全体の約3割を占めている。需要別構成比では、自動車・二輪、輸送用車両機器が全体の72%を占め、産業機器、情報・通信機器がこれに続く。製造業事業所調査データのデータを見ると、全体として2008年のリーマンショックでの落ち込みから、まだ十分に回復できていない。


■一般記事
○〈解説〉繊維強化プラスチックのための連続混練技術
/㈱ブッス・ジャパン 新村卓郎

○〈解説〉容器包装プラの最新リサイクル工場見学報告
/㈱Tech-T 高原忠良

○〈解説〉擦り傷から透明プラスチックを守るCVDコーティング技術
/広島県立総合技術研究所 小島洋治


■連載
○我々は宇宙の子 第8回
/青野哲士

○世界のバイオプラスチックは今(動向と課題)第88回
/ITIコンサルタント事務所 猪股勲

○パテントマップで見えてくるプラスチック技術の動向と自社戦略の立てかた 第11回
/NECO・no・Teエンジニア㈱ 岩堀圭吾

○繊維強化プラスチック短信 第40回
/FRP Consultant㈱ 吉田州一郎

○プラスチック製品設計の勘所 第8回
/田口技術士事務所 田口宏之

○海洋ペレットごみにどう立ち向かうか 第1回
/日本成型産業㈱ 山本健太

○復活せよ!ニッポン製造業の底力 第1回
/㈱H&Adesigners 鈴木英夫
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