/日本工業出版(株)/

■特集:最新の流量計①
〇液体流量計のJCSS校正サービスと微小流量の校正
/島津システムソリューションズ㈱　岩政明
医薬品や半導体製造装置など、ごく少量の液体の流量を管理するケースで、微小用の液体流量計の必要性が増している。当社の校正設備および実際の校正手法を説明する。

〇高精度超音波流量計の活用事例の紹介
/東京計器㈱　清水靖也
近年、上水道施設を中心に、電磁流量計からの更新需要が増加している。本稿では、ダム放流設備や下水道設備など、電磁流量計の更新事例を具体的に紹介し、本流量計の特徴と利点を解説する。

〇「完全工事レス」新型クランプオン形超音波流量計
/㈱オーバル　鈴木守人
省エネ、ユーティリティ市場のエネルギー管理に最適な、「配管工事不要」、「外部電源不要」、「取付工具不要」、「配線工事不要」の「完全工事レス」新型クランプオン超音波流量計について紹介する。

〇最高精度のポータブル気体流量校正器
/㈱クローネ　岡部志郎
気体用の流量計をJCSSクラスの国際標準まで遡りトレーサブルが確認できる校正を実施するには、メーカーに依頼するか、または校正を専門とする校正事業所へ送付し校正を実施してもらうしかなかった。本稿では、ユーザーフレンドリーで使いやすさを追求して設計されたポータブルタイプの気体用流量校正器について紹介する。

〇温度変化のある流体流量を正確にとらえる渦流量計
/コフロック㈱　古川俊太
現代社会において欠かせないスマートフォンや自動車、スマート家電など現在あらゆる機器に使用されている半導体の製造に流量計は不可欠な機器となっている。液体流量を計測するということ、および温度変化に対する対応を活躍する計測技術・機器、およびそのアクセサリーという視点で紹介する。


■解説
〇安全計装ソリューションの特徴と国内での取り組み
/ABB 日本ベーレー㈱　高橋由直
現在、当社の提供しているDCSブランドの一つである Symphony Plusシリーズは、その源流となるデジタル制御方式のDCSのリリース以来、“陳腐化せずに進化”を掲げ40年以上にわたり互換性を維持し製品を進化させてきた。S+ Safety(安全計装システム)の概要を紹介し、その特徴と国内での取り組みについて紹介し、現在のトレンドであるセキュリティや脱炭素などについても触れる。


■連載
○科学と技術-技術の立場から　第11回
/北海道大学　武田靖
本連載の最初に「科学・技術・エンジニアリング」が三つ組になっていると紹介した。その体制が今、大きく変更されようとしている。今回からはその傾向について紹介していく。

○マスフロー千夜一夜物語　第106回
/(一社)セーフテクノロジー　黒田誠
「質量流量計」に分類される熱式流量センサーを搭載したマスフローメータ(M FM)の防爆構造対に関して、ブロンコストの本質安全防爆構造、耐圧防爆構造マスフローを例にとり、海外メーカーからの国内防爆認証(JPEx)へのアプローチを解説する。

〇計測の小史　第28回
/㈱武藤技術研究所　武藤一夫
本連載では、計測工学の原点を見つめなおす、ということで計測の小史について見ている。本稿では、第28回目として、近代の20世紀前半の1911年までの計測の小史について見てみる。

〇食品のトレーサビリティ　第83回
/食品トレーサビリティシステム標準化推進協議会　大野耕太郎
2024年問題と呼ばれた「物流業界」の改変は業界内に留まらず、国民生活の基盤である物流網の再構築が命題となっている。物流コストは円安に伴う燃料費の高騰により増大するも大企業を頂点とする荷主は価格転嫁に消極的だ。食料のコスト高は配送や維持費、賃上げ圧力も加わり、消費者へ跳ね返ってくる。食料業界のみならず産業全体の課題である。そこに物流の仕組みを抜本的に変革せんと政府主導で「フィジカルインターネット」への取り組みを開始した。


■コラム
〇第102回　医療用内視鏡の開発と進歩
/東京大学　山﨑弘郎


■製品ガイド
〇レベル計