/日本工業出版(株)/

■特集:庁舎のZEB動向2
○各務原市役所
/(株)日本設計/水田亜紀・他
「市民の安全・安心な暮らしを支え、みんなにやさしい庁舎」をコンセプトに、自然エネルギーを積極的に利用し、環境負荷低減手法と省エネルギー技術によりZEB庁舎を実現している。

○八潮市新庁舎
/(株)石本建築事務所/八木唯夫・他
災害発生時には防災拠点として機能維持するとともに、保健センターと合築することで新型感染症等の危機管理事象にも対応する。平時は周辺環境と連携・調和し、環境負荷低減に配慮した省エネルギーで環境にやさしいZEB庁舎として、地域の脱炭素化に寄与する。

○向日市新庁舎
/三井住友建設(株)/高木英治・他
本建物は向日市の行政窓口のみならず、防災機能を強化した新たなまちづくりの拠点として計画された。地球環境にやさしい建物として建築計画と省エネルギー技術を連携させることで合理的かつ最大限にその性能を発揮することが可能なコンパクトな庁舎を目指し、「ZEB-Ready」を実現した。

○上郡町役場本庁舎
/日比谷総合設備(株)/田子拓弥
上郡町役場本庁舎は兵庫県南西部に位置する築36年の町役場である。長寿命化と脱炭酸素化を目指した改修工事によりZEB Readyを取得した。改修に際して導入した省エネルギー技術と2年間の運用実績、設備毎のエネルギー使用状況、更なる省エネに向けて実施した運用改善を紹介する。

○平川市新庁舎
/NASCA 一級建築士事務所/杉下浩平・他
青森県平川市の新庁舎。井水活用等、各種省エネ技術の採用によりZEB-readyを達成している。三角形の外形、4層吹き抜け等、特徴的な形状の本建築は意匠計画だけでなく日射制御や内部温熱環境といった側面からみても合理的であり、環境とデザインが統合された建築となっている。

■最新技術情報
○空冷HP式熱回収外調機と冷温水式天埋うす形AHUを併用した“自然派ZEB空調”の技術
/木村工機(株)/齊藤一成
ヒートポンプサイクル一体の熱回収外調機による個別熱源方式と環境にやさしい水を使用した中央熱源方式を併用した空調システム。自然界に存在する物質やエネルギー、現象を空調技術に活用し、環境負荷を抑えながら空気質の向上を目指した自然派空調を紹介する。

○遠隔臨場を誰でも手軽に実現できる次世代ウェアラブルクラウドカメラ
/セーフィー(株)/杉本秀樹・他
当社は遠隔臨場を誰でも手軽に実現できる次世代ウェアラブルクラウドカメラ「Safie Pocket2 Plus」を開発した。本稿では「Safie Pocket」シリーズの特長とモバイル給電、スピーカー通話、手ぶれ補正、デジタルズームの四つの新機能、およびシリーズの導入事例を紹介する。

○バーチャルセンサーを用いたデジタルツインによる空調制御システムの開発
/(株)竹中工務店/金本薫希・他
大空間建築の場合、空間の温度・風速などを計測する手法がないため、熱負荷分布に合わせたきめ細かな空調制御を行うことは難しい。快適性・省エネルギー性のため、バーチャルセンサーにより空間の温度・気流等をリアルタイムに解析し、結果を空調制御に反映するシステム開発を実施した。

○行動変容による脱炭素を目標とした環境行動アプリの開発
/(株)日建設計/谷川あゆみ
オフィスワーカー一人ひとりの仕事中のCO2排出量と削減量を可視化することによって、環境意識を醸成し、環境行動を促すスマートフォンアプリケーション「Asapp」について、開発のコンセプトと主な機能を紹介する。

■解説
○急速充電設備の規制のあり方に関する検討
/総務省消防庁/秋吉清生
消防庁予防課では業界団体等からの要望を受け、令和元年度及び令和4年度に急速充電設備の消防関係法令上の規制に関する検討部会を設置し、急速充電設備の規制のあり方について検討した。本稿では、その内容について紹介する。

■竣工事例
○メブクス豊洲
/清水建設(株)/菅 裕之・他
水と緑が調和し、新しいまちづくりが加速している豊洲エリアに、豊洲スマートシティを先導する施設として、「多様性・機能性・快適性」を追求したワークプレイスの創出を目指した。省エネルギー・BCP・情報プラットフォームを高次元にデザインした取り組みの概要について説明する。

■シリーズ:第21回 環境・設備デザイン賞
○空調利用位置検知システムの開発と検証
/(株)三菱地所設計/平須賀信洋・他
昨今広がりを見せるABWを導入したオフィスは、誰がどこで作業しているのか把握することが難しいという課題を抱えている。この問題を解決するために、空調機に搭載されたBLEを利用して執務者の位置検知、最終検知時刻表示、人検索・状態表示、温度表示、空調操作が可能システムを開発した。