プラスチックス 2021年6月号

プラスチックス 2021年6月号
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S2106

プラスチックス 2021年6月号

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1,870 円(税込)
■特集:統計でみるプラスチック産業の一年 〜2020年産業統計資料集〜
本特集では主要樹脂および製品の2020年の動きをまとめて頂きました。コロナ禍が世界を覆った一年であり、統計数値も例年のカーブとは違った特筆すべきものが並びました。

○JPIF 2020年統計資料集/概況
/日本プラスチック工業連盟/加藤英仁
わが国の2020年のプラスチック生産量は前年比△8.3%の9,631千トンと大幅減少し、四半期毎の生産量は、2017年の第4四半期から13四半期連続で前年同期を下回っている。特に、緊急事態宣言発令の影響により2020年第2四半期が大きく落ち込んだ。本稿では国内外のプラスチック産業の動きを概観する。

○ポリエチレン
/石油化学工業協会/飛田利雄
2020年の低密度/高密度ポリエチレンの生産・出荷は、定修系列数の増加に加えて、新型コロナウィルスの感染拡大に伴う製造業、サービス産業、個人消費の低迷に伴い、第2四半期に生産・出荷が大きく落ち込むこととなった。第3四半期以降、徐々に出荷の回復の兆しがみられるもその足取りは重く、年間では低密度/高密度ともに輸出を加えた出荷全体でも前年割れとなった。このような中、高密度ポリエチレンの出荷動向では、出荷先での変化が見られはじめ、レジ袋有料化も相俟って、フィルム用途向けの出荷割合が低下する代わりに、中空成形分野の出荷にシフトするなどの構造的な変換が見られた。

○ポリプロピレン
/石油化学工業協会/飛田利雄
2020年のポリプロピレンの生産、出荷動向はポリエチレン系製品に比べて、産業分野の用途が多く、第2四半期には自動車産業の一時的な工場の停止等の生産調整の動きの影響を直接受け、生産、出荷ともに前年を大きく下回る状態を迎えることとなった。第3四半期以降は自動車産業等の生産の回復を受け、これに沿った出荷増加基調で推移するかたちとなるも、年間通して生産、国内出荷は前年割れ、唯一輸出のみが前年を上回った。また、通常は大きな変動がない繊維分野においては、感染防止のためのマスク、医療用従事者用ガウン等での利用が進み前年を5%上回るなど、新分野の台頭することとなった。

○ポリスチレン樹脂
/日本スチレン工業会/後藤英明
2020年の生産、出荷は新型コロナによる需要減退で前年を下回った。国内出荷と輸入品を含めた国内総需要でも前年を下回り、63.7万トンとなった。アフターコロナを含め国内外の景気動向を注視している。2020年はポリスチレンメーカーよりポリスチレンリサイクルについて実証への取り組みを発表した年となった。サプライチェーン全体で連携しながらリサイクルに向けて進めており、今後の具体的成果を期待している。

○ABS樹脂
/編集部
2020年ABS樹脂出荷は通期で29万5,376トンで、前年比86.3%であった。このうち国内用途が66.8%を占める。また、2020年国内用途別出荷実績を本稿で示す。軒並み10%前後減少の結果となった。

○塩化ビニル樹脂
/塩ビ工業・環境協会/城田英之
2020年の塩化ビニル樹脂の生産量は新型コロナウイルスの影響により158.6万トンで対前年比93.9%、総出荷量は160.9万トンと対前年比94.8%であった。主要輸出先はインド、中国、ベトナムで全体の約88%を占めている。新型コロナの蔓延にも関わらずアジア圏で旺盛な需要が継続している。

○メタクリル樹脂
/石油化学工業協会/飛田利雄
コロナ禍のもと、国内外の自動車産業等の川下産業における需要低迷の影響を受け、MMAモノマー、PMMAの成形材料は、第2四半期に大きな落ち込みがみられたが、国内での自動車生産の正常化の動きとともに中国の生産活動の急回復を受け、出荷が戻りつつも、MMAモノマーの生産、出荷は前年割れ、PMMAの成形材料でも生産、国内出荷が前年を下回った。他方、押出板、注型板関係では、2020年は感染防止対策からの仕切り版向けに出荷が増加するなど特殊需要による増加が見られ、年間でも生産、国内向けの出荷ともに二桁台の増加となった。

○液晶ポリマー
/上野製薬(株)/大杉健太
液晶ポリマーは電気電子部品や情報通信関係部品等を中心に伸張してきたスーパーエンジニアリング・プラスチックである。本稿では最近の需要動向について、市場からの情報を例に解説する。また技術動向については当社の取り組みをもとに紹介する。

○変性ポリフェニレンエーテル
/三菱エンジニアリングプラスチックス(株)/大木宏明
ポリフェニレンエーテル樹脂は、主に他の樹脂とのポリマーアロイ材(変性PPE)として利用される。低比重、耐熱性、寸法安定性、低吸水性、難燃性などの特徴を持ち、家電、自動車など電装部品や電気電子・OA機器に使用されるなど幅広い分野で使用されている。

○ポリアセタール樹脂
/三菱エンジニアリングプラスチックス(株)/池田剛志
ポリアセタール(POM)は、1960年にDuPont社がホモポリマーを、1962年にCelanese社がコポリマーを相次いで商品化した60年の歴史を持つエンジニアリングプラスチックである。POMは結晶性が高く、機械物性、耐疲労性、耐摩擦・摩耗性、耐薬品性をバランス良く有した樹脂であり、このため、複雑なコンパウンドを施さない、いわゆる標準グレードが広く使用され、その用途は自動車、OA、電気・電子、衣料・雑貨など多岐に。ポリアセタール樹脂(POM)の世界需要は2018年には130万トンに達したと推算されていたが、2020年は110万トン程度まで落ち込んだと見られる。2020年はイレギュラーな年と捉え、本稿では2019年までの需給トレンドにも合わせて触れる。

○ふっ素樹脂
/編集部
原料ふっ素樹脂の2020年国内生産量は2万5,066トンと5年ぶりの前年度割れとなった。ふっ素樹脂製品の品目別出荷額は92,702百万円で、ふっ素樹脂の金額が100%の加工品Aが23,241百万円、50%未満の複合品である加工品Cが14,909百万円。産業別で見ると電気機械器具がが41%を占めており、輸送機械器具、一般機械器具がそれに続く。

○軟質塩化ビニル製品
/日本ビニル工業会/長草一人
コロナ禍の2020年、軟質塩ビは飛沫感染防止用の間仕切りに塩ビ製のフィルムやシートが数多く利用されるなど、新需要が生まれた。また、緊急事態宣言や巣ごもり効果などによる家庭食へのシフトも進んでいることから、ストレッチフィルムの需要が好調を続けていることも今回の特徴の一つと言える。

○プラスチック板
/編集部
2020年のポリカーボネート平板・波板および硬質塩化ビニル平板・波板の生産出荷動向を紹介する。ポリカーボネート波板においては32波が生産の94%を占め残りが特派となった。ポリカーボネート平板はほぼ全量が国内向けに出荷されている。硬質塩化ビニル平板においては工業用途が56%を占める。輸出は3%程度である。

○硬質塩化ビニル管・継手
/塩化ビニル管・継手協会/山口秀美
2020年度の硬質塩化ビニル管の生産累計は、21万199トン(前年比90.8%)、硬質塩化ビニル継手の生産累計は、1万9,817トン(前年比88.0%)である。 2020年度の出荷累計は、20万8,143トン、硬質塩化ビニル継手の出荷累計は、1万9,901トンとなっており、2020年度の出荷量は新型コロナウイルスの影響もあり、前年度より約1割の減少であった。

○ポリオレフィンフィルム
/日本ポリオレフィンフィルム工業組合/中村好伸
2020年のポリオレフィンフィルムの出荷状況は、低密度ポリエチレンフィルムが30万3,273トン(対前年比93.8%)、高密度ポリエチレンフィルムが13万4,320トン(同79.5%)、ポリプロピレンフィルムは、4,094トン(対前年比67.5%)、合計では44万1,658トン(対前年比88.6%)となった。

○ポリプロピレンフィルム
/編集部
2020年は、延伸ポリプロピレンフィルム(OPPフィルム)は内需が22万951トンで前年比98.3%減。輸出は3,033トンで同83.9%。合計22万3,984トンで前年比98.1%であった。

○ポリウレタンフォーム
/ウレタンフォーム工業会/平松利夫
2020年のポリウレタンフォームの生産・出荷実績統計を示す。また、ポリウレタンフォーム業界として抱える課題と対応について紹介する。

○発泡スチレンシート
/発泡スチレンシート工業会/草西 稔
2020年の発泡スチレンシートの出荷量は昨年を上回る103.1%の伸長率で106.8千トンの出荷実績となった。トレー用、一般反の出荷が多く、スーパー等での需要が大きく伸びた。今後も用途別の出荷状況を注視しつつ、国のプラスチック資源循環に対応したリサイクルを業界あげて取り組んでいく。

○PETボトル
/PETボトルリサイクル推進協議会/浅野正彦
PETボトル用の樹脂需要は、2019年(暦年)75.7万トンで対前年比2.1%増。これは、清涼飲料等(2.2%増)の好調によるものであった。2019年度のPETボトルリサイクル率は85.8%と目標値の「85%以上の維持」を達成、世界トップレベルのリサイクル率を維持している。

○発泡スチロール
/発泡スチロール協会/鈴木高徳
2020年の発泡スチロール(EPS:ビーズ法発泡ポリスチレン)の出荷実績は、122,609t(国産原料113,675t、輸入原料8,934t)で前年比95.7%。ライフグッズ向けは順調であったが、弱電部門と建材・土木部門は、前年を大きく下回る出荷実績であった。2019年、使用済みEPSの資源としての有効利用率は89.5%であった。

○不織布
/日本不織布協会/北洞俊明
成長を続けている不織布産業。国内では、一昨年は米中経済問題、中国の転売規制法また日韓の諸問題等の影響から、衛生材料用、自動車用も減少し、前年対比計約6%の減少の32万トンとなった。2020年の年間生産量は30万トン程度に減少すると予想される。

○炭素繊維
/編集部
品質、出荷量ともに世界をリードしている国内炭素繊維業界。2019年の炭素繊維出荷量は前年比0.5%増の24,876トンと前年比で微増ながらも、過去最大を更新した。期中では上半期が前年比増加したのに対し、下半期は減少した。用途別にみると産業用が減少し、全体で前年比1.0%減。輸出は航空宇宙用が好調で、全体で0.9%増となった。輸出比率は80.1%と前年から0.3ポイント上昇した。

○可塑剤
/可塑剤工業会/山崎英夫
可塑剤とは、ある材料に柔軟性を与えたり、加工をしやすくするために添加する物質である。2020年の可塑剤の生産量としては22万8,419トン(前年比で11.8%減少)、出荷量としては23万6,133トン(前年比で8.1%減少)となった。

○廃プラスチックの処理
/(一社)プラスチック循環利用協会/半場雅志
2019年の日本の廃プラスチック量は850万tで、そのうち有効に利用された廃プラスチックの量は726万tであった。廃プラスチックの有効利用率は、主にサーマルリサイクル量の増加により、前年に比べ2ポイント増の85%となった。

○プラスチック加工機械
/日本プラスチック機械工業会/柴田 稔
2020年の成形機(射出、押出、ブロー)の生産は、昨年のプラスチック加工機械の生産等の統計をまとめる。受注は年後半からの中国の需要の急回復により2018年も2017年に引き続きプラスチック加工機械(各種成形機)の生産は高水準であった。生産金額では射出成形機が伸びたものの、押出機とブロー成形機は減少した。

■連載
○大自然を科楽する 第62回
/青野哲士

○トヨタ生産方式をプラスチック成形に応用しよう 第9回
/技術オフィス Tech-T/高原忠良

○世界のバイオプラスチックは今 第41回
/ITIコンサルタント事務所/猪股 勲

○分子切断速度(n 0k)で楽々シミュレーション 第2回
/(元)アモコ・パフォーマンス・プロダクツ/安永茂樹

○プラスチック成形における不安定流動の制御 第89回
/藤山ポリマーリサーチ/藤山光美

○これ、プラスチックで作りました 第37回
/福山大学/伍賀正典

○助っ人工業デザイナーの独り言 第70回
/(株)H&Adesigners/鈴木英夫

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