超音波テクノ 2020年11-12月号 PDF版

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■特集:超音波応用加工技術1
○CFRPの溝研削加工における超音波振動援用の効果
/慶應義塾大学/山崎 剛史・閻 紀旺
CFRPは比強度や比剛性に優れた材料であり、近年航空機や自動車において利用が拡大しているが、その切削加工においては層間剥離や工具摩耗などが問題となっている。本研究では、超音波振動援用研削によるCFRPの溝加工を提案した。研削工具に超音波振動を付加することにより切りくずの排出性が向上し、工具表面の目づまり現象が抑制され、研削抵抗や加工点温度の上昇も抑えられた。その結果、溝エッジに発生する層間剥離を著しく低減することができた。

○超音波振動援用バニシングによる金属積層造形面の高品質化
/慶應義塾大学/寺町 亮則・閻 紀旺
アルミニウム合金AlSi10Mgの金属積層造形面に超音波振動援用バニシングを行った。その結果、表面の凹凸や空洞がなくなり、表面粗さの大幅な低減が確認された。また、深さ方向における充填率の変化を測定したところ、超音波振動援用により試料表層の緻密化が進むことが確認された。さらに、ビッカース硬さも処理前と比較して顕著に向上した。以上の結果より、金属積層造形面の高品質化に対して超音波振動援用バニシングが有用であることを明らかにした。

○FDTD法による金型内の超音波伝播の可視化
/近畿大学工業高等専門学校/萩野 直人
プレス加工中の金型と製品の接触状態を超音波で計測するために、有限差分時間領域法(FDTD法)を用いた伝播シミュレーションを開発し、金型内の超音波伝播を可視化した。

○超音波ニードルパンチ処理によるCFRTPの面外特性の向上
/同志社大学/小武内 清貴/岡山県立大学/福田 忠生・尾崎 公一
現在、熱可塑性樹脂を炭素繊維で強化したCFRTPは、その軽量性や高強度、高生産性といった利点から、様々な分野への応用が期待されている。本稿では、CFRTPの面外強度特性の向上を目的とした超音波ニードルパンチ処理について、その効果および面外特性向上メカニズムについて紹介する。

○超音波振動によるCFRP板の打ち抜き穴あけ加工
/三重大学/田中 佑樹・中西 栄徳・高橋 裕
CFRP板の高品位の穴あけ加工を目的として、超音波振動する円筒形状工具による打ち抜き穴あけ加工法を検討した。本稿では、樹脂が熱硬化性の場合と熱可塑性の場合の加工過程の違いについて紹介する。

○超音波振動切削法による炭素繊維強化プラスチックの高品質ドリル加工
/(元)帝京大学/古澤 利明
CFRP単体、CFRPとアルミニウムの重ね穴あけ時の穴内面損傷を改善し、高品質なドリル加工を達成するため超音波振動切削法を適用する。超音波振動の切削抵抗・温度の低減、切りくず折断の効果により、損傷のCFRPのむしれと切りくずの擦過痕が改善された。

○超音波鋳造における溶質移動の影響
/(株)UACJ/蓬田 翔平・久保 貴司/(株)UAC/鋳鍛 宮野 学
超音波鋳造時のマクロ的な溶質元素の移動に伴う液相線温度の変化がマクロ的な結晶粒サイズ分布に影響を与えることを紹介する。これは、超音波照射のタイミングを決定するための重要な指針を示すものである。

○Al-Cu合金における凝固組織に及ぼす音響流の影響/大阪大学/柳樂 知也
Al-Cu合金を対象として、放射光の高輝度X線イメージングを利用した超音波振動下での凝固過程のその場観察により、超音波振動によって誘起される音響流の影響や微細化機構について紹介する。

■特集:計測データの標準フォーマット化の動き
○海洋音響学会全周ソナーの標準データフォーマット研究部会に関して
/(国研)水産研究・教育機構/澤田 浩一
出力データフォーマットはソナーメーカー独自のものが多く問題があったが、最近全周ソナーの共通フォーマットを定めようとする機運が高まった。本稿では、全周ソナーのデータフォーマットの標準化に関する経緯と活動内容を紹介する。

○全周ソナーの国際標準データフォーマット
/古野電気(株)/白木 里香
漁労全周ソナー用の国際標準データフォーマット(SONARnetCDF-4)が出版された。本稿では、 SONAR-netCDF-4で採用されたnetCDFフォーマットの特徴と実際のデータフォーマットの構成について紹介する。

○ソナーの計量的利用への取り組み
/東京海洋大学/古澤 昌彦
漁業用ソナーを水産資源調査に利用しようと、多くの取り組みが行われている。これは、鉛直下方を探査する計量魚群探知機では、海表面近くが調査不能になるためである。本稿では、ソナーの計量的利用への取り組みを紹介する。

■特集:医療における超音波の貢献2
○絞扼性腸閉塞における腹部超音波検査の有用性
/大阪掖済会病院/前山 美誠・村橋 邦康・野島 大亮・國場 里奈・坂元 誠・城月 順子・池谷 哲郎・澤田 鉄二
急性腹症に対して、腹部超音波検査にてclosed loop obstructionを指摘し、腸間膜や腸管の状態を適確に評価することが絞扼性腸閉塞の早期診断に有用であると考えられる。

○音響導波路と凹面型振動子を用いたハイドロホン校正用高強度音源システムの開発
/職業能力開発総合大学校/五十嵐 茂/桐蔭横浜大学/森下 武志・竹内 真一
ハイドロホンを校正するための円筒型音響導波路と、凹面型振動子を用いた高強度音源システムを開発している。この音源は、超音波振動子の直径を拡大することで送波感度の増強が可能で、それを評価実験によって確認した。

○音響インピーダンス位相差カラーコントラスト画像法
/東京都立産業技術高等専門学校/吉澤 昌純・篠田 航平
超音波干渉法を用いた位相差画像法での干渉縞に代わり、複数の異なる計測断面での取得画像を色付けして重ね合わせて音響インピーダンスの位相差を画像化する手法を提案し、粘性試料によりその有効性を検証した。

○超音波検査が有用であった壊疽性胆嚢炎の2例
/(地独)東京都健康長寿医療センター/清水 優・藤田 昭寿
急性胆嚢炎は重症化すると壊疽性胆嚢炎へと進行し、合併症として胆嚢穿孔、胆嚢周囲膿瘍、胆汁性腹膜炎などを生じる。本稿では、腹部超音波検査が、手術適応を判断する上で有用であった2症例を紹介する。

○腹部超音波検査の撮影断面数増加が初発肝細胞癌の発見を改善する
/鳥取大学医学部附属病院/高森 稔弘・杉原 誉明・野上 智・福田 哲也・磯本 一/姫路聖マリア病院/的野 智光
肝細胞癌の腹部超音波検査によるサーベイランスの推奨撮影断面数が提唱された。今回、初発肝細胞癌30例の推奨断面数撮影率を検証し、推奨撮影断面数撮影の増加が、早期肝細胞癌の発見を改善する可能性が示唆された。

■特集:空中超音波の革新に迫る1
○空中超音波粗さ計測機によるコンクリート面の粗さ計測
/三重大学/岡島 賢治/丸栄コンクリート工業(株)/渡部 健
空中超音波の反射波の最大振れ幅からコンクリート面の粗さを計測する、接触型のコンクリート面の粗さ計測機である試作機SODOTOR2000が開発された。SODOTOR2000により、コンクリート面の粗さを短時間に簡便に、多点で計測することができるようになった。

○表面弾性波の非線形振動現象を利用した新しい空中超音波制御
/超音波システム研究所/斉木 和幸
空中超音波の伝搬状態を、対象空間への非線形超音波伝搬現象として検討し、空間超音波の評価パラメータを開発・応用した、「非線形発振制御による空中超音波のコントロールシステム」が実現した。本稿では、この技術について紹介する。

○空中超音波振動子とパラボラ反射鏡を用いた餅の非接触粘弾性計測
/東京工業大学/田原 麻梨江
空中超音波を用いて非接触で餅の粘弾性特性を計測する手法について紹介する。温度制御機構付きの粘弾性計測システムの構築を行い、フォークトモデルに基づいて粘弾性特性の推定を行った。

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