画像ラボ 2019年8月号 PDF版

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Ga1908

画像ラボ 2019年8月号 PDF版

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■解説
〔商業支援〕
○物流現場画像における人検出手法の比較と精度向上対策案の検証
/(国研)産業技術総合研究所/岡山 健・古室 達也・加藤 紀彦・片岡 裕雄
近年物体検出の主流となっているFaster RCNNやSSDといった手法について、実際の物流現場画像にて人を検出しようとした際の問題点と対策を紹介する。

〔ロボット〕
○Light Transport Matrix(LTM)推定による三次元計測法とその高速化手法
/東北大学/千葉 直也・橋本 浩一
金属物体や半透明物体など、様々な光学特性を持つ物体について適用できる三次元計測法であるLTM推定による三次元計測について、その概要と実用に向けた高速化手法(行分解推定と多段解像度推定)について紹介する。

〔自動車〕
○高性能CPU不要の自動運転向けステレオカメラ
/ITDLab(株)/実吉 敬二
処理を全てFPGAで行ない、高性能なCPUを不要にしたリアルタイムステレオカメラを開発した。1.3M画素のカメラを用いて、視差画像のみならず立体物の検出やその相対速度ベクトルの算出までを60fpsで処理する。小型で低価格の障害物回避用センサーとして完成させた。

〔エンターテイメント〕
○視線情報に基づいたスマートフォン上での漫画表示手法
/大阪府立大学/岩田 基・Olivier Augereau・黄瀬 浩一
電子コミックスは広く普及しつつあるが、同じく広く普及している機器であるスマートフォン上で快適に読む方法は確立されていない。本稿では,読者の視線情報に基づいてスマートフォン上で快適に漫画を読めるように表示するOlivierらの手法について解説する。

〔認識・検出〕
○Deep Multi-Task Learningを用いた顔画像からの年齢・性別推定手法
/東北大学/河合 洋弥・伊藤 康一・青木 孝文
本稿では、Convolutional Neural Network(CNN)を用いた年齢・性別推定手法について解説する。単一のCNNで複数のタスクを同時に処理するためのDeep Multi-Task Learningについて述べる。次に、公開データセットを用いた性能評価について述べる。さらに、年齢・性別推定のデモ実装について紹介する。

〔解析・計測〕
○カメラキャリブレーションが不要な高速・高精度3次元計測装置
/福井大学/藤垣 元治・楠 芳之
著者らが開発した特徴量型全空間テーブル化手法では、いつでもズームやピント調整が可能な3次元計測装置を構築することができる。試作した計測装置によって、設置位置とレンズの焦点距離が異なる複数のカメラを用いても、同じように3次元計測ができることを示した。

○移動計測で取得した点群と画像からの道路周辺地物の自動抽出
/電気通信大学/増田 宏・森 悠真
車載の移動計測装置(MMS)により取得される点群や画像には様々な物体が含まれているため、それらを種別ごとに自動で抽出することが求められる。本稿では,点群と画像の両方を用いて、物体の抽出と分類を行う方法を解説する。

■話題の製品と技術
○プリズムによる分光を用いたESD可視カメラの開発
/(株)ブルービジョン
当社は、プリズムによる分光を用いた250nmから2600nmの特殊波長カメラ並びに専用レンズの製造販売を行っている。本波長帯の特長として、被写体内部の可視化や水分保有量の差による物体の検査、非接触による熱測定や空中放電測定等の用途への可能性がある。本稿では、250〜750nmのNUV波長帯域(近紫外線)から可視光領域のプリズム分光技術を採用したESD可視カメラを紹介する。

■特集1:近赤外カメラを利用した画像検査・解析ソリューション
○多用途ベルト式光選別機について「Beltuza-XeNOの紹介」
/(株)サタケ/立石 芳和
1973年よりお米の選別用に販売を開始した光選別機は、ハードウェア・ソフトウェアの進化に伴い加速度的に進化を遂げてきた。また、対象物の多様化に対応する為、近赤外カメラの搭載やカラー化、供給方式の変更などの改良を重ねた機械は、食品工場に限らず様々な分野の工場などで稼働している。

○PTPシート・錠剤異物検査装置
/CKD(株)/神戸 聡
当社は、PTP薬品包装工程内にカメラを搭載したインライン検査装置を、2003年から展開している。2018年にはシート打ち抜き後の検査装置をリリースし、工程内で発生し得る様々な不良を検査できるようになった。本稿では、本装置に用いられる検査技術について紹介する。

○SWIRカメラと関連製品の特長と応用例
/(株)アイ・アール・システム/山﨑 博之
近年、近赤外(NIR:Near InfraRed)〜短波長赤外(SWIR:Short Wavelength InfraRed)領域での特長や有効性が注目され、その領域を利用した様々なアプリケーションが提案されている。ここでは、それらの製品紹介とSWIR領域の有効性や応用例を紹介する。

○撮影が困難なものを可視化する
/(株)アートレイ/小森 活美
非破壊検査などのニーズやあらゆる波長域に対応するカメラを製品化してきたアートレイが開発、販売を行っている近赤外線カメラのラインアップを紹介する。

○近赤外カメラの可能性とその活用に対する取り組み
/(株)アバールデータ/高橋 一仁・岡本 俊
近赤外カメラの特徴と当社カメラの紹介に加え、新しい検査の取り組みに期待ができる近赤外波長の活用について当社が取り組んでいる撮像実験から画像検査/解析ソリューションの提案について紹介する。

○0.8〜2.5μmの画像を3500fpsで計測
/(株)東京インスツルメンツ/坂江 剛
高感度かつ高速読出し可能なMCTセンサーを搭載したSWIRカメラ「C-RED One」。低ノイズも実現しているそのユニークな構造と卓越した性能について紹介する。

■特集2:プラント・工場の異常検知とカメラソリューション
○画像処理による異常予兆の検知技術の開発
/中部電力(株)/池堂 和仁
市販のカメラと画像処理技術を使用して機器の振動周波数を測定する技術を開発した。振動周波数を測定することで、設備の異常振動を検出することができ、遠隔での機器の状態監視が可能となる。

○画像処理技術を用いた設備自動監視判定システム
/(株)スカイロジック/松下 広嗣
EasyMonitoringは弊社の画像処理ソフトをベースに開発された自動監視システムである。遠隔地からカメラにより取得した画像をオンプレミスで画像処理し、合否の判定、記録の保存、担当者の端末への異常通知などを目的としている。

○火力発電プラントにおけるICTの活用
/マグナ通信工業(株)/柴崎 宏行
電力業界では、他の産業分野と同様に、デジタル技術を活用した競争力強化の取り組みが進められている。本章は、最近の電力業界の発電分野で進められているデジタル化の動向と、発電プラントにおけるICTの活用の状況について紹介する。

■コラム:マルコーニの彼方へ 226
○グノーシス主義という神話の再興
/ヤマネコ

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