日工の技術雑誌

クリーンエネルギー 2019年6月号
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E1906

クリーンエネルギー 2019年6月号

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■テクニカルレポート
○再生可能エネルギー大量導入を可能とする革新的蓄熱発電と同期発熱機
/エネルギー総合工学研究所/岡崎 徹
本稿では、再生可能エネルギーを大量導入するにあたっての、様々な課題を解決する蓄熱発電を紹介する。蓄熱を利用するため効率は悪い。しかし蓄熱は極めて安く、電力の同時同量性、同期化力(慣性力)、系統保護の課題を解決しつつ、最も経済的な電力系統を実現できる。

○卵殻膜からなる電解質膜を備えた燃料電池
/米子工業高等専門学校/谷藤尚貴・田中美樹
本稿では、卵殻膜を燃料電池の電解質膜として活用するための新しい試みと、それによって得られた新たな知見について紹介する。

○クリーンエネルギーデバイスへの分子プレカーサー法の応用
/工学院大学/永井裕己・佐藤光史
光で充電する透明な薄膜リチウムイオン電池の原理と機能をまとめた。本稿では、「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」を一つの達成目標とする持続可能な開発目標(SDGs)への貢献を目指すエネルギーデバイスについて、作製法の分子プレカーサー法を含めて紹介する。

○可逆性に優れたマグネシウム金属負極系の開発
/静岡大学/嵯峨根史洋
金属マグネシウムを負極に用いたマグネシウム二次電池は、現行のリチウムイオン二次電池に代わる革新型二次電池として期待されているが、実用化には様々な問題を抱えている。本稿では、マグネシウム二次電池の概要を述べるとともに、筆者らが開発した、可逆性に優れたマグネシウム負極系について紹介する。

○ポータブルタイプの排ガス燃焼分析計
/ホダカ/新村賢悟
本稿では、ポータブルタイプの燃焼排ガス分析計「ホダカテストHT-2900」を用いたボイラ、コージェネレーション、各種工業炉等の燃焼機器の燃焼調整や燃焼管理について紹介する。

○胸掛け水車の出力特性に関する模型試験と実機水車における出力改善の事例
/長崎大学/佐々木壮一/西日本流体技研 黒川由美・大宅雄一郎/エリス/三宅頼人・桑原 順
本稿では、羽根車の浸水状態が胸掛け水車の性能に与える影響を評価するための模型試験の方法と、その結果に基づいて実機の水車出力を改善した事例について紹介する。また、模型試験による流れの観察が水車性能を考察する上で有効な方法であることを合わせて示す。

○ギ酸からの高圧水素製造
/産業技術総合研究所/川波 肇・姫田雄一郎
水素キャリアとして期待されるギ酸から、水のみを媒体とし、100℃以下の低温で、イリジウム触媒を用いて、100MPaを超える高圧水素を発生させる技術と、高圧のまま簡便に水素を精製する技術を開発した。

○水平交互多層接合による新コンセプト有機太陽電池の開発
/自然科学研究機構分子科学研究所/平本昌宏・菊地 満・伊澤誠一郎
現在の有機太陽電池の標準構造である「バルクヘテロ接合」を代替できる、「水平交互多層接合」による新コンセプト有機太陽電池の動作に、世界で初めて成功し、意図的設計による高効率化への道筋を拓いた。

○c軸配向Apatite型ランタンシリケート電解質を用いた低温作動酸素分離デバイス
/九州大学/渡邉 賢・末松昂一・島ノ江憲剛/三井金属鉱業/井手慎吾
酸化物イオン導電体を用いた酸素ポンプは、小型の酸素濃縮デバイスとして応用が期待されている。本稿では、我々が開発したc軸配向Apatite型ランタンシリケート電解質を用いた低温作動酸素分離デバイスについて紹介する。

■エネルギー事情
○石狩市における再エネエリア設定を軸とした地産エネルギー活用マスタープランの策定
/石狩市役所/堂屋敷誠
当市に豊富に賦存する再エネを活用することにより、CO2排出量を削減するとともに、安定的な供給を実現し、産業利用の推進と新産業の育成など、地域に新たな価値を生み出すため、地域のエネルギーを地域に供給することを目的としたマスタープランを策定した。

■フィールドレポート
○鉄道博物館の環境保全(京都)
/環境工学研究所/星山貫一
リニューアルオープンした京都の鉄道博物館は雨水を利用して蒸気機関車のスチーム用水やトイレの洗浄用水に利用して環境保全に寄与している。さらにゴミの分別を推進して資源ごみのリサイクルに貢献しているため環境に配慮している施設として、CASBEE京都から栄誉ある奨励賞を受賞している。

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