H1711
■解説
〔設計〕
○配管自動設計の新しい試みについて
/九州大学/木村 元
本稿では、主に船舶の曲がりブロックやパイプサポートに対応した配管設計を自動化するため、パイプを通すべき位置と方向の候補を予め与えて配管経路を自動生成する方法について解説し、いくつかの適用例を紹介する。
○デジタル写真からモデルを生成する「ContextCapture」
/(株)ベントレー・システムズ/田端幹彦
連続写真から3次元テクスチャ付きサーフェスモデルを作成し、そのデータを利用しコンストラクション計画サーフェス、メンテナンスなどへの利用について紹介する。
〔運転・保守〕
○水素計測電子顕微鏡の開発
/(国研)物質・材料研究機構/板倉明子・宮内直弥・村瀬義治/東邦大学/高木祥示
電子遷移誘起脱離法と、水素透過測定試料ホルダーを組み込んだ電子顕微鏡を開発し、金属材料を透過した水素を可視化したので紹介する。
○化学設備の経年劣化とその管理
/大阪大学/石丸 裕
経年化が進む稼働中設備の維持管理を、欧米流にPSM(プロセス安全管理)の枠組みの中で、設備のライフサイクルにわたる資産管理の一貫として取り組むことを提案した。
〔法規・規格〕
○高圧ガスの配管に関する基準KHKS 0801(2016)
/高圧ガス保安協会/篠田康則
平成28年に改正したKHKS 0801高圧ガスの配管に関する基準について、改正の各概要、材料の適用範囲及び使用制限等について解説する。
○フランジ・ボルト締付管理規格(ASME PCC-1)
/出光エンジニアリング(株)/菊池 務/新興プランテック(株)/近藤康治
内圧で規定されるフランジ締結体組立ガイドラインが2013年にPCC-1として制定された。このガイドラインは締付けに関する各種技術基準や締付作業の認証制度が規定されている。本稿では、この規格の認証制度の概要を紹介する。
■連載
○配管技術者のための有限要素法入門 第2回
マトリックス代数
/E&Sコンサルタント安藤/安藤文雄
配管設計エンジニアのための有限要素法入門の第2回として、有限要素法で重要な働きをするマトリックス代数の基礎である、マトリックスの形、転置、行列式と逆マトリックスによる連立方程式の解法について解説する。
■製品技術情報
○持ち運び可能な新型レーザースキャナー
/アメテック(株)/クレアフォーム事業部/吉田泰博
今回製品リニューアルされた「Creaform MetraSCAN3D」は、持ち運びが可能なタイプのスキャナーであり、精度も0.064mmと高く、プラントや設備内における「高精度・測定」が可能である。従来品と比べ測定スピードが12倍にアップし、測定時間を大幅に短縮することができる。なぜ、現場にて高精度かつ短時間での測定が可能なのかを解説する。
○環境省委託事業/地域連携・低炭素水素技術実証事業の取り組み
/エア・ウォーター(株)/ 井上知浩/日鉄住金パイプライン&エンジニアリング(株)/新妻大明
家畜ふん尿由来の水素サプライチェーン実証事業(環境省)の取り組みを紹介するとともに北海道初の定置式水素ステーションの概要について解説する。
○技術的に進化したアクシャルタイプのアイソレーションバルブ及びコントロールバルブ
/Goodwin International Limited/古薗一八
本稿では、英国のバルブメーカー、グッドウィンインターナショナル社で新しく開発され、従来のグローブバルブやボールバルブとは異なる、より技術的に進化したアクシャルタイプのアイソレーションバルブ及びコントロールバルブを紹介する。
○ステンレス製 新タイプの差込型継手
/(株)多久製作所/江口俊和・星野振一・西村拓海
配管施工工期の短縮、配管工不足、熟練工不足で多能工でも接続できる工法が望まれている今日、従来の接続方法に代わるワンタッチで簡単に接続できるステンレス製差込型継手「タスカルジョイント」を開発、商品化したので紹介する。
○フランジ締め付け関連作業の効率化
/トルクシステム(株)/北原真一・五十川稔晃
フランジ割り、面合わせなどの作業は、チェーンブロックを使用するなど、大掛かりになりがちで、効率・安全の両面で課題が残る。作業改善が難しく、そもそも改善の目が向けられないこの作業の改善に、最適でユニークなツールを紹介する。
○アセット・パフォーマンス・マネジメント
/AspenTech/マイケル ブルックス・吉田正裕
製造業が次世代産業オートメーション革命を迎え、かつてない生産性の伸びを示すと予想されるなか、プロセス産業界が競争力を維持するには、アセット(設備など)の稼働率向上こそが、生産活動における唯一最大の財務改善への選択肢であることを解説する。
○給水管、空調管、水道管の長期延命技術 配管防錆装置
/日本システム企画(株)/熊野活行
建物寿命は60〜70年使用できるが、給水や空調、冷却などで使用される配管寿命は30年程度。その配管寿命を恒久的に伸ばし、費用を1/5以下に削減する技術を活用した配管防錆装置「NMRパイプテクター」を紹介する。
○無菌プロセス用高流量ダイヤフラムバルブ
/(株)フジキン/佐藤準治
本稿では、医薬品や食品の製造プロセスで使用される、洗浄性や置換性に優れたダイヤフラムバルブで特に大流量のウェアレスダイヤフラムバルブを紹介する。
○亜鉛めっきの除去と開先加工装置
/(株)リケンCKJV/大橋一善
本稿では、配管部材を溶接する際に溶接不良の原因となる鋼管や継手端面の亜鉛めっきの除去とベベル加工を自動で均一に行う装置を紹介する。
※ご注意
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