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■特集:医療施設等における空調設備の微生物の実態
○病院向けノンドラフト型快適空調システム
/三機工業(株)/宮崎俊行
ベッド上で過ごす時間が長い入院患者の快適性を向上させるため、専用の拡散型吹出口を用いたノンドラフト型快適空調システムを開発した。実病院における本システム導入時の室内環境を計測し良好な結果が確認できた。
○病棟改修工事に伴う感染症病床における空調管理システムの構築
/市立四日市病院 西村忠則
病院において施設面からみた感染管理を考察し、改修工事に伴い感染症病床における空気感染管理を可能とする空調システムを医療従事者と協働して構築した。また運用後の課題についても考察する。
○病院空調に対する気化式加湿空気の清浄度評価
/名古屋大学/田中英紀/関西電力(株)/松岡紗矢佳/(株)日建設計総合研究所/丹羽英治
本稿は、新築病院に導入された気化式加湿器の清浄度を開院後3年に亘って評価し、一般空調で採用の多い気化式加湿と蒸気加湿方式の空気清浄度の比較や空気清浄度の維持・向上方策について考察したものである。
■製品特集:医薬品製造関連製品と技術
○医薬品製造工程における最新の無菌クリーン化技術:バリア技術でのグローブ管理、電子線滅菌、ARMMの応用など
/(株)エアレックス/川﨑康司・Groeneveld Albert
米国Reston ISPE無菌製剤技術会議を通して、最新の無菌バリア技術でのグローブ管理、電子線滅菌などについて展望する。
○医薬品製造施設における空調設備計画のプロセス
/(株)ダイキンアプライドシステムズ/石倉 満
医薬品製造施設において、空調設備は製造環境を維持するための重要な要素の一つである。設備計画を進める上で、空調設備設計者が配慮すべき留意点を段階毎にピックアップし、事例を交えながら紹介する。
○医薬品製造設備における異物混入対策
/日本エアーテック(株)/岡本 守
医薬品製造工程における異物混入は重要な課題となっている。異物には生体由来物(毛髪、虫等)や埃、塵等の目視出来る異物から、目視出来ないほどの浮遊粒子、または細菌、ウイルス等も含まれる。それらの異物は、その特徴に合わせた防止、除去対策が必要とされる。本稿では、その対策装置の説明と特長を交え解説する。
○医薬品試験用水の製造・水質管理技術
/メルク(株)/石井直恵
医薬品の品質管理における試験は、医薬品の品質を担保する重要な工程であり、用いる水の水質および管理は非常に重要である。本稿では、日本薬局方に則った医薬品試験用水の製造と管理技術について述べる。
○医薬品研究、製造施設における最新の封じ込め技術
/(株)ダルトン/小林伸光・箱嶋真一
医薬品研究・製造施設にて日常抱えている封じ込めに関するリスクや制約等の諸問題に対して、実態と当社所有の技術や製品による改善を紹介する。
○環境にやさしい“フロー式合成法”の普及を目指して
/東京理化器械(株)/浦本貴容子
医薬品原薬の合成プロセスに、近年フロー式合成法が注目されている。我々は「単機能・低価格・汎用性」をコンセプトに、ユーザーの手に届きやすいフローリアクターを開発した。その装置概要について説明する。
○次世代型超微量分光光度計
/サーモフィッシャーサイエンティフィックライフサイエンスソリューションズライフテクノロジーズジャパン(株)/坂真由美・土持政照
超微量サンプルから核酸やタンパク質の濃度が測定可能なNano DropOne/Onecは、新たにAcclaro機能が搭載され、サンプル中の夾雑物質の有無を検出し、さらに夾雑物の影響を除いた濃度補正を提示する機能を有している。
○高圧蒸気滅菌装置
/サクラエスアイ(株)/横山 真
缶体をオーバル形状とすることで、装置の軽量化及び省エネルギーを実現。セキュリティを強化、権限によるアクセス制限機能付を装備し、ログイン履歴等の管理性能も大幅アップした装置について述べる。
■解説
○無線化で広がる微少ガス検知の活用
/新コスモス電機(株)/中嶋信二
ガス関連設備ではガス漏洩の有無を監視しており、安全性確保のためには漏洩の早期発見が重要となる。本稿ではガス漏洩の早期発見に期待される高感度センサを搭載した無線ガス検知部およびその活用方法を紹介する。
○食品異物検査用0.1THz帯テラヘルツイメージング装置の開発
/名古屋工業大学/裵 鐘石/富山大学/莅戸立夫/東京大学/遠藤政男/NTTエレクトロニクステクノ(株)/石橋忠夫/NTTエレクトロニクス(株)/清水 誠・草薙都巳
食品異物検査の新たな方式として、0.1THz帯雑音源を用いたテラヘルツイメージング装置を新たに開発し、従来技術では困難とされた虫やプラスチック等の異物検出が可能であることを実験的に示した。
○原子数制御サブナノ粒子の液層合成と触媒機能
/山梨大学/高橋正樹/東京工業大学/山元公寿
金属サブナノ粒子は次世代材料として注目されている。本稿では近年の合成研究の動向を述べた後、樹状性高分子の特異的な性質を利用した原子数を制御した合成法の進展とその触媒機能について紹介する。
■連載
○わかりやすく学べるクリーンルームの基礎と汚染対策 第50回
/新日本空調(株)/水谷 旬
○リチウムイオン電池におけるクリーンとグリーン 第3回
/泉化研(株)/菅原秀一
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