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■特集:金型加工技術の新潮流
○高精密金型を実現するマシニングセンタとその使い方
/安田工業/竹崎直行
乗用車のヘッドライトが大型化、複雑化している。そのため金型も複雑化、大型化、高品位化が進んでいる。それらを始め、LED、液晶、光学レンズ金型などの高面品位加工を目的として開発したマシニングセンタを紹介する。
○大物金型に対応する放電加工技術
/牧野フライス製作所/遠藤傑二
自動車のフロントグリルやバンパーは大型化しており、それに対応する金型も大型化している。そこでは、これまで以上に細く長いリブの加工も求められている。それらのニーズに対応するため、1,500×1,000mmの金型へ対応でき、しかもY軸に大きな移動量を持つ形掘り放電加工機を開発した。その機能を、加工事例を交えながら紹介する。
○新しい金型加工に求められる切削工具ニーズに応える最新エンドミル
/三菱マテリアル/松岡勇樹
金型の長寿命化要求に伴い、金型材の高硬度化が進んでいる。工具には、加工コスト低減の面から、それらを高能率に加工し、また長寿命であることが求められる。ここでは、新しいコーティングを施し、これらの要求に応えることができる最新のボールエンドミル2種を紹介する。
○金型の高精度、高効率加工を実現するCAD/CAMソフトウェアCAM-TOOLの特長と機能
/C&Gシステムズ/小泉 哲
ここで紹介する5軸制御マシニングセンタ対応CAD/CAMソフトウェアは、CAM演算ロジックに独自の特長を持つ。一般的なCAMでは、受け取ったデータを近似ポリゴンに変換してCAM演算するが、このシステムは、サーフェス演算とポリゴン演算の両方を持ち、環境に応じて使い分けるシステム構成としている。ここでは、その具体的な特長と使い方を紹介する。
■特別企画:INTERMOLD2017 出展製品ガイド
・工作機械
・工具・ツーリング
・システム、CAD/CAM・制御機器
・計測・工作用機器、その他関連機器
・小間配置図
・出展者リスト
■新技術
○次世代超複合加工機「LASER EX」シリーズ
/オークマ/山本誠栄
加工工程の大幅な集約を狙いとして、複合加工が求められている。ここでは、従来の切削形加工機に加えて、レーザによる焼き入れ、金属積層造形、さらに研削加工を可能とする超複合加工機と、その応用例を解説する。
■新製品
○米国ムーアナノテクノロジー社製 超精密ジググラインディングセンター400UPJG
/イネイブル/小川秀樹
ジグ研削盤の実績のあるムーア社から新しいジググラインディングセンターが発表された。1回のセットアップで、ハードミーリング、ジグ研削加工が可能で、計測まで含め、3つの工程を1工程で行うことができる。非球面レンズの両面光軸偏心量をサブミクロン単位で維持する要求に応える高い加工精度を誇る。
■連載
○【技術解説】大形・超大形工作機械の課題と取組み<上>
/東芝機械/相良 誠
大形・超大形工作機械は、特定の工作物を加工することを主目的として開発されるため、一般の工作機械とは異なる独特の課題がある。ここでは、それらの課題を2回にわたって明らかにしていく。
○【技術講座】研削技術者のための3Dで見る『考える研削加工』へのアプローチ≪15≫
/東北大学名誉教授/庄司克雄
前回に続き、非球面研削について解説する。
○【海外技術動向】「機械デザインで新しい研削加工に挑む」
/Manufacturing Engineering Senior Editor/Jim Lorincz/翻訳協力:上智大学SLO
航空機、自動車、医療機器、工具研削などでの高度な要求に応える新しい研削盤、周辺機器、研削加工技術が登場している。それらの最新技術を紹介する。
○【加工の現場から】「梅原モデル株式会社」
/技術支援業/滝沢 満
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