E1703
■テクニカルレポート
○電気&ガスのハイブリッド式過熱水蒸気発生器「ハイブリッドSHS」の開発
/東京ガス/野田博和・坂野亮太
/中部電力/長 伸朗・三摩達雄/直本工業/山本 正・金岡明男・他
電気加熱とガス加熱の双方の特長を活かしたハイブリッド式過熱水蒸気発生器の開発を行った。消費電力削減・一次エネルギー効率の向上・精密な温度制御性能・コンパクト化といった特長を有し、食品工場や機械工場の生産ラインにおける加熱や乾燥等に用いることができる。
○アルミニウム溶解保持炉向け高効率浸漬加熱バーナGIH-58の開発
/東邦ガス/河合大輔
当社は(株)正英製作所と共同で、ダイカスト用途に用いられるアルミニウム溶解保持炉向けの高効率浸漬加熱バーナを開発した。先混合方式の表面燃焼技術の採用により、排熱を燃焼用空気の予熱に利用することができ、排気損失基準で74%の熱効率を達成した。
○SOFC-MGTハイブリッドシステムの開発状況
/三菱日立パワーシステムズ/岸沢 浩
当社で市場投入に向けた実用化開発を進めているSOFC-MGTハイブリッドシステムの概要、2016年度NEDO事業による実負荷条件下での技術実証等の状況、及び低炭素社会・水素社会への展開について紹介する。
○管水路用小型マイクロ水力発電システムの開発と実証
/ダイキン工業/沢田祐造
発電電力量を最大化し、設置スペースと導入費用、維持管理費用を最小化する費用対効果の高い、高効率、低コストでパッケージ化された管水路用マイクロ水力発電システムの概要と特長、導入事例について報告する。
○大容量でコストパフォーマンスに優れた単機能蓄電システムの開発
/ニチコン
当社は、2012年の初出荷以来、累計で3.4万台以上の家庭用蓄電システムを販売してきたが、この度、大容量でコストパフォーマンスに優れた単機能家庭用蓄電システム「ESS-U2M1」を昨年10月に発売した。本稿では、本システム概要と特長について紹介する。
○古紙からのバイオエタノール製造事業
/サンウエスパ/川合稜太
古紙からのバイオエタノール製造は、原料に穀物を用いる従来の製造とは異なり、食糧問題と競合せず、また地産地消が可能である。本稿ではその製造の概要・特徴と、事業化に向けた取り組みの現状、今後の課題等について紹介する。
■エネルギー事情
○テキサス州のアンシラリーサービス
/IHI/高村 薫
アメリカのテキサス州は1つの州だけで1つの送電網を構成しており、他の地域からの外乱を受けることなく、単独で安定した系統運用を追求することができる。テキサス州は、アメリカの長い電力自由化の歴史の中でも比較的安定した電力供給を行ってきたが、近年は再生可能エネルギーの台頭によってエネルギー構成比が変わりつつあり、系統の安定性に関わる予備電力のあり方について、新しいアンシラリーサービスの提案がなされている。本稿では、テキサス電力信頼度協議会(ERCOT)が提唱する将来のアンシラリーサービスの概要について紹介する。
■フィールドレポート
○広島大学本部跡地「ひろしまの『知の拠点』再生プロジェクト」
/三菱地所レジデンス/重松 徹/広島ガス/大本 彰
広島市中区東千田町の広島大学本部跡地で進捗中の「ひろしまの『知の拠点』再生プロジェクト」において、一括受電及、コージェネレーションシステム、EMS等のハードの導入、タウンマネジメント組織を中核とした事業運営体制を基本骨子とした広島県で初となるスマートコミュニティを構築したので紹介する。
○リニューアルで「ZEBReady(50%省エネビル)」を実現
/大成建設/竹信弘明・山本 進・村田圭介
大成札幌ビルにおいて、新技術を含む「ZEB化リニューアルに向けた照明技術」などの導入により、経済産業省が公表した「ZEB新定義」による一次エネルギー消費量を、50%以上削減した「ZEBReady」を実現した。本稿にて導入した新技術などについて紹介する。
■シリーズ:バイオマス産業都市
○加美町バイオマス産業都市構想
/加美町協働のまちづくり推進課/千葉 薫
当町では、町内に豊富に存在するバイオマスを最大限に利活用し、産業や生業を生み出し、災害に強く安心安全な地域をつくることで、町の基本理念である「共生」、「協働」、「自治」に基づく「善意と資源とお金が循環する人と自然に優しいまち」を目指す。
○十日町市バイオマス産業都市構想
/十日町市市民福祉部/松本隆志
当市は平成28年度、バイオマス産業都市の認定を受けた。事業化を目指すプロジェクトは、使用済み紙おむつの燃料化、きのこ廃菌床の利用など地域の特徴を活かす6つのプロジェクトを設定した。当市のバイオマス利用の現状と課題、バイオマス産業都市構想の概要を紹介する。
■特集:水素・燃料電池関連技術、機器
○水素が見える!?水素可視化システム
/九州計測器/田中武海
水素ガスの漏洩箇所の特定や、空間分布が記録できれば、水素社会の安全構築に貢献できるのはではないか?? 辿り着いた成果は「水素可視化システム」。ISAS/JAXAの水素漏洩検知システムにおいて、実測データがとれるシステムとして採用されている。
○ストーブリ(STAUBLI)の水素・燃料電池関連製品
/ストーブリ
本稿では、当社の水素・燃料電池関連製品の紹介をする。
○SOFCスタックの可視化評価技術
/チノー/江川益博・柳橋直毅・佐藤 翼
当社は、SOFCスタックの状況をリアルタイムで観察できる「SOFCスタック評価試験装置」を開発した。本装置は熱画像によりスタックの温度分布を測定し、SOFCの普及に向けた更なる研究開発や、SOFC量産への取り組みを支援する。本稿では概要とともに評価事例を紹介する。
○プロトン導電性セラミックスによる水素センサ「NOTORP」
/TYK/常吉孝治
「NOTORP」は、表面処理炉の雰囲気中や、溶融金属中など、通常では直接測定できないような環境下においても、連続的に水素濃度を測定できる。これにより、水素が関連する現場の品質管理や安全管理、コストダウンに大きく貢献することができる。
■随筆:Heyy'all! Hot'lanta(アトランタ)からの便り7
○ごみは生活を映しだす鏡!
/東京ガス/篠塚 由
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