OA1609
■特集:身近な光学現象の応用
○「蜃気楼」X線領域の蜃気楼の観察と新しい光学素子への展開
/大阪大学/ピクツ タチアナ・ファエノ フアナトリー
/(国研)量子科学技術研究開発機構/河内 哲哉
X線レーザービームをプラズマに入射した際に発見されたX線領域での蜃気楼という興味深い現象とその発生機構について紹介するとともに、その結果から期待されるプラズマを用いた新しいX線光学素子の可能性について述べる。
○「陽炎」シュリーレン法による超音波音場可視化
/北海道大学/工藤 信樹
陽炎は、温度がまだらに異なる大気中で光が屈折することにより生じる。超音波の音場も光の屈折の原因となり、光による超音波音場の可視化に古くから利用されている。本稿ではその基礎と最近の話題について述べる。
○身近な光学現象構造色の応用
/東京農業大学/長島 孝行
著者は生物学が専門であり、本稿では生き物の構造色の形成の仕方と自然を利用した構造色の応用について分かりやすく解説、考察する。
○ミー散乱の異方性を利用した多視点フォグディスプレイ
/関西学院大学/井村 誠孝
フォグによる可視光の散乱が指向性を持つミー散乱であることに着目し、複数のプロジェクタによって単一のフォグスクリーンに異なる映像を投影することにより、観察者の位置に応じた多視点映像を提示可能なフォグディスプレイを紹介する。
■製品特集:光学系設計ソフト機能ガイド
FITリーディンテックス(株)/(株)オプトデザイン/コーンズテクノロジー(株)/コーンズテクノロジー(株)/サイバネットシステム(株)/(株)サイエンスラボラトリーズ/(有)ノーツアンドクロス/(株)プロリンクス/(株)ベストメディア/Zemax Japan(株)
■解説
○MEMSミラーの研究と光センサへの応用
/東北大学/佐々木 敬・羽根 一博
本稿では、近年様々な機器に利用されているMEMSミラーの高性能化の研究についてと、新しい応用として取り組んでいる画像の投影と同時に眼底像を取得可能なメガネ型デバイスの開発について紹介する。
○光散乱法によるナノ粒子の分散評価および分散剤の物性評価
/大塚電子(株)/笹 一志
ゼータ電位と粒径は、ナノ粒子の分散・凝集評価や使用する分散剤の物性評価において重要な測定項目である。本稿では、光散乱法の原理とナノ粒子の分散評価および分散剤の物性評価のアプリケーションを紹介する。
○MEMS光干渉計を利用したバイオセンサ
/豊橋技術科学大学/高橋 一浩
バイオマーカーの高感度マルチ検出を目指し、生体分子を非標識で検出するMEMS光干渉型バイオセンサを提案し、さらにCMOSイメージセンサの信号処理技術を用いた超並列処理センサシステムに関する取組について述べる。
○フォトマスク検査装置用DUV光源開発の新展開
/レーザーテック(株)/佐久間 純・安藤 明博・石田 隆之・他
半導体デバイスの製造に不可欠なフォトマスク欠陥検査装置用として非線形波長変換による高出力なDUV光源の開発が続いており、現状の最先端と言える波長193nmの連続出力光源を中心とした開発動向について述べる。
■研究室紹介
○防衛大学校 光波工学研究室
/防衛大学校/田中 哲
※ご注意
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