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■特集:コリオリ式流量計の最近の展開
○MEMSコリオリによるガス密度測定
/エンドレスハウザージャパン(株)/仁科好雄
金属チューブを使用したコリオリ流量計による液体密度測定は一般的だが、ガス密度の測定には感度が足りない。そこで、エンドレスハウザー社が開発したMEMSのシリコンマイクロチューブによるコリオリセンサNanomassによるガス密度測定について紹介する。
○超微小流量の計測が可能な流量センサー
/(株)テムテック研究所/一戸和大
液体の超微小流量を測定し、機器への組込みも可能なコリオリ式流量センサー“MICRO SENSORS”を紹介する。MEMS技術により計測部を小型チップ化したことで、従来のコリオリ式流量計よりも小型軽量化、高精度の計測、そして低電圧での稼働を可能にした。
○高精度 低温・高温対応コリオリ質量流量計(液体・ガス用)
/東京計装(株)/植原武篤
これまで対応が困難であった低温・高温のプロセス液に対応する高精度コリオリ質量流量計をリリースした。液体だけではなくガスの測定も可能となり、また高圧アプリケーションにも対応するなどユーザー用途の幅がさらに拡大した。本稿では新型MASSMAX6400シリーズの性能と仕様について紹介する。
○低流量を高精度で測定可能なデュアルペントチューブタイプのコリオリ式流量計
/横河電機(株)/清水真
コリオリ流量計ROTAMASS3シリーズは、本誌2014年11月号にて特長を紹介済みであるが、本稿では、小流量領域の機種の特長とアプリケーションについて述べる。
■製品と技術
○粘弾性測定ことはじめ まずはここから
レオメーターをもっと身近に使いこなすためのエッセンス
/サーモフィッシャーサイエンティフィック(株)/小坂耕平
「難しい」「複雑」と敬遠されがちなレオメーターは、物体の変形と流動の理解のためには必要不可欠の測定器。当社より上市された、粘度計感覚で使えるレオメーターを紹介し、さらに使いこなすために、測定原理、粘弾性理論の要点を数式なしで解説。
○環境負荷を減らし、汚れをしっかり落とす
/日東精工(株)/谷村竜一
微細な空気の気泡「マイクロバブル」の洗浄特性を利用した「マイクロバブル洗浄装置」を紹介。有機溶剤などの化学合成物質を使用せず、水と空気のみで構成されているため、環境負荷低減・安全性・低コストを同時に実現。新しいモノづくりのカタチを提案する。
○制御システムのサイバー攻撃対策におけるCSMSの重要性
/ジェイティエンジニアリング(株)/福田敏博
近年サイバー攻撃の脅威が増大する中、工場・プラントの生産現場におけるセキュリティリスクが思わぬ盲点になる危険性をはらんでいる。CSMSをもとに企業の経営戦略として、人・組織の活動基盤となるセキュリティ管理体制を整備することの重要性を解説する。
■連載
○ガス流量計測のはなし 第98回
流量計86 ガスメータの基礎(86)
/東京メータ(株)/小林駿
今回は「ガスメータの基礎(86)」の「高分子材料とガス流量計(3)」では、H形・NH形・N型乾式ガスメータの合成ゴム計計量膜の開発の経緯等について述べる。ガス燈では、新潟県新津市の日宝橋のガス燈を示す。コラム欄は、「省エネルギー(8)」では、水素自動車、燃料電池について述べる。
○マスフロー千夜一夜物語 第20回
質量流量計の基礎/EZ-Japan/黒田誠
物体を計測する重要なツール流量計。その中でも馴染みの薄い「質量流量計」に分類される熱式流量計(マスフローメータ、マスフローコントローラー)やコリオリ式流量計等、にフォーカスを当てその原理、構成から運用方法までの基礎知識の解説を行う。
○食品のトレーサピリティ 第9回
/食品トレーサピリティシステム標準化推進協議会/大野耕太郎
平成27年4月、食品表示法の大幅な改正があった。食品表示は食品安全に関する法規を踏襲して決められている、その大きな改革が施工されたのである。しかし消費者の知る権利に基づく制度改変も国際的に見たらどうなのであろうか。
■コラム
技術者育成雑感100
■JEMIMAインフォメーション
○JIS C 1602 熱電対 改正の概要
■製品ガイド
○コントロールバルブ
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