/日本工業出版(株)/

■特集:安心安全　防犯・防災
○住宅侵入犯罪の現況と対策
/警察庁生活安全企画課/成田 浩司
我が国の刑法犯や住宅対象侵入盗の認知件数は近年減少傾向であるが、決して楽観視できる状況ではない。侵入犯罪を防ぐためには、戸締まりの徹底、防犯性能の高い建物部品の利用、侵入犯罪に強いまちづくり等様々な対策を官民一体となって進めていく必要がある。

○防犯性能の高いシャッター・ドア
/文化シヤッター/植竹 徹
住宅やビルに設置される防犯性能の高いシャッターやドアについて、それらが開発された背景、特徴、注意点などを紹介する。シャッター・ドアの業界では侵入窃盗の手口を踏まえ、建物への侵入を防ぐためシャッター、ドアといった開口部の建物部品の防犯性能に関する基準を作り、平成15年からは防犯性能試験を実施して、民間団体や建材を扱う企業の協力を得て防犯性能の高い建物部品を精力的に開発している。

○電子化が進む住宅用の鍵
/アルファ/臼井 俊之
世の中の電子化の進化と共に住宅用の鍵の電子化も進み、利便性・セキュリティ性を向上させている。そうした電気錠の現状を認証方式や機能面から、また更なる進化の予想を交え紹介する。

○防災・減災の実現には、ハード・ソフトの両立こそが重要
/大和ハウス工業/植田 亮
大和ハウス工業は緊急避難スペース付賃貸住宅商品「セジュールオッツW-ev」を発売した。ハード面(建物の形状や構造等)での特徴も様々あるが、この商品の本当の意義はソフト面(防災意識向上、迅速な避難等)との関係である。津波対策としてハード面・ソフト面で充実する本商品の意義について紹介する。

○高機能住宅用分電盤
/日本配線システム工業会/吉田 伸二
住宅用分電盤には高い安全性と信頼性が要求される。日本配線システム工業会は漏電遮断器付分電盤の普及促進から始まり、今日まで快適で安全な暮らしに役立つ分電盤の標準化を行い普及促進に努めてきた。ここでは分電盤の性能と高機能製品、最新製品を紹介する。特に最近では感震機能付やHEMS対応の分電盤が注目を浴びている。分電盤選定の参考にしていただければ幸いである。

○採用機会が拡大するホームセキュリティサービスの更なる可能性
/関電セキュリティ・オブ・ソサイエティ/室 龍二
関電セキュリティ・オブ・ソサイエティは関西電力グループの確かな技術と、関西を基盤とする警備会社・東洋テックが連携し、相互のノウハウを活かした強固なセーフティネットワークを実現し、24時間365日、関西の暮らし安心を支えている。そんな同社のホームセキュリティサービスの概要と可能性を紹介する。

○STOP!電気火災
/東京消防庁/山末 幸恵
いつどこで発生するかわからない電気火災だが、電気の危険性を知り正しく使用することで、電気火災を防ぐことができる。万が一、電気火災が発生してしまった場合でも、日頃の備えによって、大切な命と財産を守り被害を小さく抑えることが大切である。

■トピックス
○住まいのハードと幸福度
/福地建装/福地脩悦/首都大学東京/星 旦二
人々が穏やかで健やかに暮らせる住まいにするには、電気エネルギーをいかに上手に使用するかに委ねられることが多い。寒くて辛い季節であるこの時期、エアコン暖房の在り方や健康で幸せな住まいと暮らしついて、福地建装 福地脩悦氏の原稿を掲載する。また、あわせて首都大学東京名誉教授 星旦二先生のコラムも紹介する。

○「自分らしく生きる」をかなえる住まい
/日立製作所/下条智貴/日立アーバンインベストメント/高岸陽子
/東京建物/野口真利子
サービス付き高齢者住宅における見守りシステムからコミュニティづくりまで入居者、家族、介護事業者そして地域との繋がりを日立製作所・日立アーバンインベストメント・東京建物の3社のノウハウを結集し実現したグレイプスフェリシティ戸塚を紹介する。

■プロダクトナビ
○「次世代レジリエンスホーム『家+X』」に、「ナノリッチ」、「ジオシスハイブリッド」が採用
/コロナ
コロナは、LIXIL住宅研究所と本田技研工業が共同で公開したコンセプトホーム「次世代レジリエンスホーム『家+X』」に、同社商品のナノミストサウナ「ナノリッチ」、地中熱と空気熱を利用する冷温水システム「ジオシスハイブリッド」を提供する。

■連載
○にっぽん・生活家電のはじまり-明治〜昭和30年代の家電-第54回
電気時計(その4)/生活家電研究家/大西 正幸
昭和初期に、出回り始めた電気時計は、戦後比較的早く立ち上がる。1957(昭和 32)年発行の冊子には、次のように分類されている。1) 電池時計、2) 電気動力でぜんまいを巻く機械時計、3) 親時計で、子時計を動かす直流時計、4) 交流時計、その他…時計つきラジオや、洗濯機の洗濯時間調節用のタイマー、など応用が広がった。

○黄昏《誰そ彼は》の追憶　第7回/川上 正夫
年嵩の男同士の男女の話しでは、戯れ言や浮き話、時には武勇伝如きの内容が常なのだが、ことの内容が、後妻、後添えに関するとなると、年嵩の見識が存分に発揮されるものだ。余命の有り様を語り、余生を如何様に価値付けるなど百舌のさえずりの様に百花騒乱として、語り始めるのだ。老いて後余命僅かにして、伴侶との共生をどの様に思われますか?

○常識?非常識?暮らしのなんでも研究室
耐震性能は、震度7の地震で倒壊しなければ十分である
/暮らしの安心・安全研究家/室 龍二
前回、耐震性能の基準には、1981年以前の旧耐震基準、2000年以前の旧・新耐震基準と、2000年以降の新・新耐震基準(=耐震等級1)、耐震等級2、耐震等級3の5つの基準があることをご紹介しました。今回も耐震性のお話しですが、そもそも耐震性能に何を求めていくべきかを一緒に考えていきたいと思います。

○すわるをかんがえる　Design Thinking
絵画と椅子/九州大学/尾方 義人
椅子はいろいろな画家がモチーフにして、また様々なものを暗示させるツールとして、多くの絵画に表現されています。今回はその中から、時代を追って様々なジャンルの絵画の中から、椅子を紹介します。空間や生活・考えを表現するために椅子は表現の中でも重要な役割を果たしてきました。

○住宅建設実務者のための25年基準適合住宅の計算事例 第5回
手計算により5種類の数値を求める/ヨシモト企画/由本 達雄
第5回となる今回はこれまで紹介してきた計算に用いる住宅の各部位の面積および天井・壁・床各部位の熱貫流率の値を用いて、5種類の数値を求めることとする。最終的にはソフトが公開され、広くその使い方の講習会等も開かれているが、その計算の舞台裏を理解しておく必要があるとの考えから、敢えて簡単なEXCELを用いた手計算で結果を導くことにした。

○子育て真っ最中!団塊Jr.の住まい考 111
王子様なんかいらない/藤原 千秋
5歳の娘の放言「おひめさまになっても、おうじさまはいらない。しつじがいればいい」に騒然とする筆者。すわ、と、意図を質すと大人でもぐうの音も出ない理由がさらに子どもの口から放たれ、深く考え込むのだった。子どもの成長と時代の空気と。2016年の一端を記した小文。

○にっこり・びっくり・たっぷりアジア 第38回
ベトナム輪廻転生/室蘭工業大学/内海佐和子
内海研と東洋大学のドンラム村での民家調査。調査で疲れたと言う割に、学生はひとつの部屋に集まって、夜な夜な遅くまで大騒ぎ。「よく、毎晩盛り上がれるね」と呆れ顔の私。「よく言うよ。20年前と一緒じゃん」と冷たく言い放つ東洋大学の先生。ん?確かに。思い返せば、その通りだ。

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