/日本工業出版(株)/

■解説
〔展望・解説〕
○BIMの可能性と普及に向けた課題
/芝浦工業大学　志手一哉
本稿では、2015年現在から少し先に関心の目を向けてBIMのトピックを三つ述べる。第一にBIMに対する実務者の意識、第二にBIMに取り組む環境とプロセス、第三にBIMの“Information”とその活用について概説し、それらから垣間見えるBIMの普及に向けた課題に触れる。
　
〔設計〕
○国際熱核融合実験炉(ITER)プロジェクトのトロイダル磁場(TF)コイルにおける溶接技術
/国立研究開発法人日本原子力研究開発機構/高野克敏
本稿では、国際熱核融合実験炉(ITER)プロジェクトにおけるトロイダル磁場コイルの溶接技術について紹介する。
　
○水平配管における気液流動様式の推定
/出光興産(株)/井出智幸
水平配管の気液流動様式について、比較的広範囲で信頼性高く流動様式を推定可能なTaitel-Dukler線図とWeisman線図による推定方法を解説する。Weisman線図についてはその補正係数を数学的に導出し、修正した補正係数を紹介する。
　
○マイクロ波化学の実用化
/マイクロ波化学(株)/石塚章斤
本稿では、新しい手法としてのマイクロ波化学プロセスについて、本手法を液相反応に適用した場合の特長と、設備の大型化による実用化までの取り組みを紹介する。
　
○多入力地震応答解析による配管系の耐震評価
/(株)IHI/金子尚昭
本稿では、プラント配管の耐震評価をより現実的なものとして成立性を向上させる多入力応答解析法の特徴と適用性、適用におけるメリット等について概要を解説する。
　
○すべり摩擦の不思議
/日本インターグラフ(株)/安藤文雄
管の熱収縮によりサポート接触面では、垂直荷重に比例した摩擦力が生じる。設計上、摩擦力の影響を考慮して配管熱応力、サポート設計、ノズル荷重などの評価が行われる。本稿では、摩擦力の疑問・不思議について解説する。
　
■特集:最新の保温・保冷技術
○断熱材をめぐる開発動向と曲げられる高性能断熱材の開発について
/国立研究開発法人産業技術総合研究所/依田 智
ポリマーとシリカエアロゲルの複合化により、柔軟で断熱性能の高い新規断熱材を開発した。断熱材の開発動向や、配管や工業設備の高断熱化に向けた課題と合わせて解説する。
　
○エアロゲルを実用化した断熱・保温塗料
/オキツモ(株)/中野　浩
「光・熱をコントロールして、省エネ・創エネ」をキーワードに取り組んでいる環境貢献塗料ReEner(リエナ)の商品展開について、新商品の「HIPエアロ」を中心に、具体的な商品を例示して特長・用途例などを紹介する。
　
○けい酸カルシウム低熱伝導率無機複合断熱材
/日本インシュレーション(株)/金子一郎
「U-ブリッド」は、赤外線遮蔽材を2次粒子内に取り込み、特に中高温域で顕著になるふく射伝熱の影響を抑制する構造とし、中高温域での熱伝導率を改善することができた。本稿では「U-ブリッド」の特長、役物について紹介する。
　
○無機多孔質保温材
/関西保温工業(株)/田中俊行
各種プラント設備において保温配管エルボ部の腐食漏えい事故がしばしば報告されている。本稿では、施工性に優れ、配管腐食対策に有効な、小口径配管エルボ部に特化した無機多孔質保温材を紹介する。
　
○HFOモールドPUFの紹介/明星工業(株)/山城博隆・下野和昭
第三世代発泡剤や炭酸ガス発泡剤の問題点の解決が期待できる第四世代発泡剤(HFO類:ハイドロフルオロオレフィン)を使用してHFOモールドPUFを工場製造ラインで製作し、各種物性の測定を実施した。本稿ではその結果について紹介する。
　
■製品技術情報
○金属のドライクリーニング
/(株)IHI検査計測/大脇　桂
近年、金属材料の洗浄工程における作業規制が厳しくなり、二次廃棄物処理の課題から、レーザ光を用いたドライクリーニング技術が脚光を浴びている。本稿では、その原理・特徴・適応例を幅広く解説するとともに、装置の一例として「レーザクリア」を紹介する。
　
○天然ガス輸送用クラッド鋼管
/(株)日本製鋼所/西本健太
本稿では、JSW-65R鋼の開発とリーリング敷設に対応したクラッド鋼管の製造技術を中心に、最近の技術開発動向や製造実績について紹介する。
　
○プラズマイオン注入成膜法によるDiamond Like Carbon膜の開発
/三井造船(株)/滝澤一樹/岡山県工業技術センター/國次真輔
本稿では、プラズマイオン注入成膜法を用いたSUS304基材上へのダイヤモンド・ライク・カーボン(DLC)膜の成膜手法の概要について解説し、また、各種DLC膜の分析手法を用いてDLC膜の良好な密着性が得られる条件について調査を行った事例について紹介する。
　
○各種配管洗浄用ボールピグ
/アキレス(株)/廣田雅史
本稿では、各種配管洗浄においてピグ洗浄における現状と問題点を解説し、柔らかいボールピグの性能と用途展開について紹介する。
　
■特集:エンジニアリングの情報化ツール2015 7
○Galaxy-Eye/(株)富士テクニカルリサーチ
○ClassNK　PEERLESS/(株)アルモニコス
○Bentley DescartesV8i/(株)ベントレー・システムズ
○InfiPoints/(株)電通国際情報サービス
○CADWorx FIELDPIPE Professional/日本インターグラフ(株)
○REVGEO(リバジオ)/(株)サンキ
○Lumion5/(株)シスプロ

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