超音波テクノ 2014年07-08月号 PDF版

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超音波テクノ 2014年07-08月号 PDF版

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■特集:ソノケミストリーの応用技術
○CO2流入下における超音波照射を利用した
オイルサンドからのビチューメン回収/秋田大学/大川浩一
オイルサンドからのビチューメン回収において、超音波とガス流入を併用することで良好な結果が得られた。アルゴン流入下で超音波処理を行うことでビチューメンを剥離し、その後に二酸化炭素に切り替えて超音波処理を行うことでビチューメンの水面への浮上を促進させた。この2 段階処理は、過酸化水素と超音波の併用と同等な値を示した。

○音楽の音に応答して整列する超分子ナノファイバー
/神戸大学大学院/堀田泰久・津田明彦
我々は、100〜1,000Hzの可聴音に応答して配向する超分子ナノファイバーの開発に成功した。そしてそれが、音楽の変動する音にあわせて動的な整列現象を与えることを見出した。

○超音波を利用したポリマー粒子上への金属ナノコーティング
/信州大学/酒井俊郎
超音波を利用して、必要最小限の原料(金属源、基材、溶媒)”から“ワンポット・ワンステップ(前処理なし)”で金属ナノ粒子を合成する技術と基材上に金属ナノ粒子を集積化(金属ナノコーティング)する技術について紹介する。

○タンデム超音波乳化法によるポリマーナノ微粒子の
粒径制御型合成およびコロイド結晶膜への応用
/横浜国立大学大学院/平井友基・中林康治・跡部真人
水-有機2相系に対して異なる周波数の超音波を多段階的に照射することで、数十nmオーダーの液滴からなるナノエマルション溶液を作製した。しかも、この溶液には界面活性剤などの添加剤が含まれていないにもかかわらず液滴は極めて安定に分散されている。また、ナノエマルション溶液を利用したポリマーナノ粒子の合成ならびに構造色材料への応用なども行ったので紹介する。

○固-液系超音波反応を積極的に利用した
Ag/グラフェンナノコンポジットの合成
/東北大学/林大和・望月智文・滝沢博胤
固-液系における超音波反応場の特性を積極的に利用し、Ag/グラフェンナノコンポジットを合成した。この固-液系合成において、超音波は混合・分散・酸化・剥離・ナノ複合化等のさまざまな工程で効果的である。プロセッシングを中心に固-液系超音波反応場の特徴を解説する。

○超音波による有機化合物からのナノ構造体作製
/九州大学/榎本尚也・稲田幹・北條純一
1996年、フラーレンのノーベル賞受賞と同時期にC60のソノケミカル合成が報告されて以来、ベンゼン誘導体、窒素含有有機化合物、有機金属化合物を原料とする無機ナノマテリアルの超音波合成の現状と課題について概観した。

○球状カーボンマテリアルの超音波合成/滋賀医科大学/藤田光恵・木村隆英
 水-トルエンの2相系に、高周波、低出力の条件下に超音波を照射して平均粒径約300nmの球状物質を再現性よく得ることができた。この球状物質の反応条件、化学構造、反応機構等について検討を行った。

○超音波を用いた微細リン酸カルシウムの合成/日本大学/小嶋芳行
水酸アパタイトは骨の主成分であり、イオンクロマトグラフの充填材として用いられている。超音波を使用して、反応系、合成温度および周波数などの合成条件を制御することにより従来では合成できないナノサイズ水酸アパタイトの合成法について紹介する。

○地熱水中ケイ酸重合に及ぼす超音波の影響
/名古屋大学大学院/安田啓司・高橋優太
 地熱発電所などにおけるシリカスケール形成を防止するために、地熱水中ケイ酸重合に及ぼす超音波照射の効果を研究した。モノケイ酸の重合速度は500kHzの超音波照射によって促進され、pH=8.5のときに最大となり、形成防止が原理的に可能であった。

○ナノ粒子生産のための超音波プロセス開発/神戸大学/堀江孝史
層状化合物のリン酸ジルコニウムをナノ粒子へと破砕分散させる超音波プロセスの設計方法論の構築を目指し、懸濁液の透過率経時変化を利用した分散速度式を提案する。さらに、反応工学を応用したモデル計算との比較によりループ型システムの有用性を示す。

■解説
〔環境〕
○植物体への超音波処理による病害防除技術
/(独)農業・食品産業技術総合研究機構/吉田隆延・水上智道
/東京農工大学/有江力
農薬を使用しない新たな病害防除技術として物理的刺激である超音波を利用した病害防除技術を開発した。本技術では、40kHzの超音波を断続的なパルスパターンで植物に照射することにより、イネいもち病とトマト萎凋病の発病を抑制することが可能である。

〔医用超音波〕
○超音波を用いた難病治療薬のドラッグデリバリー
/東京大学大学院/石浦章一
筋強直性ジストロフィーの症状の1つ筋強直(ミオトニア)は、塩素チャネル遺伝子のスプライシング異常で起こる。本研究では、バブルリポソームと超音波を用いて筋細胞内に効率よくアンチセンス薬剤を導入する方法について解説する。

○工学から見たDDS超音波治療/群馬大学/山越芳樹・砂口尚輝
超音波支援のDDSは分子標的技術やリポゾーム技術により新たな展開を見せている。しかし研究の多くは機能性気泡やその応用に関するもので超音波技術に関する研究は少ない。本稿ではDDSにおける物理的なアプローチによる研究課題を実験結果を交えて示す。

○肝がん診療における磁気センサー対応超音波装置の意義
/駿河台日本大学病院/小川眞広・高安賢太郎・平山みどり・森山光彦
ここ数年の間に、大手各社が磁気センサー対応装置の発売をするようになり、普及とともにソフトの改良により格段の進歩を遂げるようになった。本稿では磁気センサー搭載型超音波診断装置が臨床の場でいかに活用されているのか、また、何のために利用されるのか、などについて実際の肝がん診療の治療実績の経験から将来展望も踏まえて臨床的意義について述べる。

○膵腫瘍性病変診断における造影ハーモニックEUS検査の有用性
/近畿大学医学部付属病院/山雄健太郎・北野雅之・工藤正俊
EUSはUS、CT、MRI検査では得られないような膵、胆道系臓器の詳細な情報を得ることが可能である。さらにソナゾイド造影を付加することで腫瘤性病変の存在診断能、および質的診断能の向上が可能である。

○肝癌治療支援としての造影超音波の役割
/兵庫医科大学/田中弘教・飯島尋子
肝癌診療おける造影超音波検査は欠くことのできない検査法であり、治療アシストのみならず、鑑別診断や悪性度予測、更には肝動脈塞栓術や分子標的治療薬の効果判定にも活用されている。これら肝癌治療支援における造影超音波の臨床応用法を概説した。

○消化管出血ならびに虚血の造影超音波診断
/川崎医科大学/眞部紀明・畠二郎・河合良介・今村祐志・春間賢
急性腸管虚血および消化管の活動性出血は、いずれも正確な早期診断と適切かつ迅速な治療を要する臨床上極めて重要な疾患である。現時点では幾つかの改善すべき点が存在するが、造影超音波検査はこれらの疾患の病態把握に極めて有用であると考えられる。

〔非破壊検査〕
○空中伝搬超音波により励起したラム波の測定技術及び
その応用に関する研究/ジャパンプローブ(株)/大平克己
超音波伝搬シミュレータSWAN21を用いてラム波の伝搬現象を可視化することで、ラム波の本質を理解することに役立つことがわかる。本稿では、空中伝搬超音波により励起したラム波の測定技術及びその応用に関する研究について述べる

〔超音波モータ〕
○超音波パワー循環型直交駆動法の振動解析
/東京都立産業技術高等専門学校/吉澤昌純
コイル状ステータを用いた進行波型超小型超音波モータの効率を高めるため、超音波パワーを循環させるループ構造を持たせ、直交駆動により進行波を形成させる超音波パワー循環型直交駆動法の動作確認をするため動的に振動解析したので報告する。

〔超音波デバイス〕
○有限要素法による流れ場中の超音波伝搬解析
/伊藤忠テクノソリューションズ(株)/池上泰史
本稿では、まず流れ場の導入手法を述べ、次に二次元流れ場中の解析結果と理論解との比較により妥当性を評価した。さらに、超音波流量計の三次元流れ場を定義した解析、および移動散乱体を付した解析を示し、実際の流量計測の解析にも適用可能なことを示した。

■私の「思い出に残る研究」
○全てはコリオリの力・Fc=(2mv)Ωの式に始まった/バクウ研究所/富川義朗

※ご注意
・CD-Rでの販売となります。
・紙媒体からスキャンした画像データをpdf化しております、元の誌面に起因する汚れ、歪み、またスキャナの不調によるかたむき等はご容赦ください。
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