日工の技術雑誌

プラスチックス 2014年06月号 PDF版
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S1406

プラスチックス 2014年06月号 PDF版

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■特集:統計でみるプラスチック産業の一年 
-2013年プラスチック産業統計資料集-

○2013年のプラスチック産業の概況
/日本プラスチック工業連盟/水野靖彦
プラスチック原材料原材料生産量は前年比0.6%増の1,058万トンと微増。製品生産量も全事業所に拡大推計した場合1.2%増の1,076万トンと小幅な増加にとどまった。

○ポリエチレン/石油化学工業協会/飛田利雄
低密度ポリエチレンは、主用途のフィルム分野での出荷が回復基調となるとともに、高密度ポリエチレンは、復興需要、建設関連からパイプ向け出荷増加が続いている。

○ポリプロピレン/石油化学工業協会/飛田利雄
ポリプロピレンは、輸入品が減少に転じるも国内四輪車生産台数の減少等から、主要出荷分野の射出成形分野が低迷している。

○ポリスチレン樹脂/日本スチレン工業会/野村伸雄
2013年は、円安による輸入品の大幅な減少があり、国内生産は3年ぶりにプラスへ転じた。しかし、今後とも輸入品は定着化してきていると考えられる。一方、輸入品を含めた国内総需要では2012年70.9万トンに対し、2013年68.7万トンとシュリンク気味になってきている。

○ABS樹脂/編集部
2013年ABS樹脂出荷実績は、通期で35万4,555トン、前年比93.9%であった(国内用途:64.6%)。また、国内用途別出荷実績は、耐候用が微増している他は前年より減少している。

○塩化ビニル樹脂/塩ビ工業・環境協会/長縄肇志
塩ビの国内出荷量は昨年に引続き100万トン台となった。下半期になり自動車産業の好調や住宅分野における消費税増税前の駆込み需要などにより需要を伸ばし、10月の出荷は4年半ぶりに10万トン台となった。需要は回復傾向にあるものの円安による原料となるナフサやエチレンの価格上昇が製造コストの圧迫要因となっている。輸出は60〜70%が中国向けで、中国経済の回復、円安の進行に伴い大幅増加となった。

○メタクリル樹脂/石油化学工業協会/飛田利雄
メタクリル樹脂では、これまで需要牽引をしてきた薄型テレビ向けの導光板需要が伸び悩む状況。このため国内製造拠点の縮小、海外製造拠点への移管が進められている。

○ポリエチレンテレフタレート/ポリマーテク研究所/葭原 法
経済産業省化学工業統計によると、2013年の繊維用途を除いたポリエチレンテレフタレート樹脂生産量は、約52万トンと前年比で14.6%増大。容器用が27.8%の約14万トンで、その他(フィルム・シート・成形用)が72.2%の約38万トンであった。

○ポリアミド/宇部興産/岩田善郎
ポリアミドは、分子構造内にアミド結合を有する高分子であり、機械的特性、耐熱性、耐薬品性などに優れ、幅広く使用されている。本稿では、ポリアミド樹脂の需給動向、技術開発動向、環境安全対応に関する最新動向と今後の展望を述べる。

○液晶ポリマー/ポリプラスチックス(株)/二ノ倉英樹
液晶ポリマー(LCP)の需要は、1990年代後半からの電子部品の表面実装化の急速な発展を背景に、IT関連機器の成長に牽引されてLCP市場は急速に拡大した。LCPのポリマー生産能力は能力増強、新規参入により高い水準にあり、現在のLCP需給バランスは緩んでいるものと推定される。

○ポリブチレンテレフタレート/ポリプラスチックス(株)/五島一也
ポリブチレンテレフタレートは、機械特性、耐熱性、成形加工性などの特性バランスに優れたエンプラである。1970年の量産化以降、全世界で着実に生産量を伸ばしており、近年、中国、アジア中心に需要が増加しており、当面は年3%程度の伸び率(世界)で成長していくと予想されている。また、技術開発や安全基準への対応、品質改善が進み、自動車をはじめ各分野への拡販が進んでいる。

○変性ポリフェニレンエーテル/三菱エンジニアリングプラスチックス(株)/星野哲也
変性ポリフェニレンエーテルの2013年の国内市場は3万4,700トン、対前年比1.4%減と推定される。自動車部品用途は好調であったが、電気・電子部品用途の不振が影響した模様。2014年以降の国内市場は減少が予測されるが、為替が円安方向で落ち着けば国内市の回復も期待できる。

○ふっ素樹脂/編集部
原料ふっ素樹脂の2013年の国内生産量は25,234トン(前年比92.7%)。国内出荷は23,352トンで3年連続で下落している。製品の産業別出荷額は電気機械器具が大きな割合を占めており、一般機械器具、輸送機械器具がそれに続く。

○塩化ビニル製品/日本ビニル工業会/鈴木 環
/塩化ビニル管・継手協会/石崎光一
塩化ビニル製品のうち、軟質塩化ビニル製品、硬質塩化ビニル板、および硬質ビニル管・継手の2013年の状況について述べる。

○ポリオレフィンフィルム
/日本ポリオレフィンフィルム工業組合/丸山 清
2013年におけるポリオレフィンフィルムは、低密度ポリエチレンフィルムが31万5,570トンで対前年比99.4%、高密度ポリエチレンフィルムが19万9,414トン、ポリプロピレンフィルムは7,572トン、合計では約52万トンで対前年比99.4%になっている。

○発泡製品
/ウレタンフォーム工業会/横山 茂/発泡スチレンシート工業会/山崎純平
発泡製品のうち、ポリウレタンフォームおよび発泡スチレンフォームの2012年実績について述べる。

○PETボトル/PETボトル協議会/矢萩正義
PETの2013年の樹脂需要実績は、清涼飲料用を主体にPETボトル全体で65.4万トンであった。また2012年のPETボトル全回収量は、51.7万トンとなった。

○発泡スチロール/発泡スチロール協会/武田導弘
2013年の発泡スチロール原料樹脂の出荷量は、前年同等の前年比100%であった。前年(2012年)は前年比93.2%の出荷量であったが、消費税増税とアベノミクス効果が一部現れ2年連続での大幅な出荷量減少は免れた。

○電線・ケーブル/(一社)日本電線工業会/星野久子
被覆電線・ケーブルの2013年の出荷量は約51万トンであった。環境への配慮からポリエチレンの増加、耐燃性ポリエチレンを使用したEM電線・ケーブルの出荷量増加、その反面の塩化ビニルの減少などが読み取れる。

○エポキシ樹脂/編集部
エポキシ樹脂の2013年の国内出荷合計は8万638トン、輸出と合わせた出荷実績は9万2,949トンで前年同期比74%となっている。

○ポリアセタール/三菱エンジニアリングプラスチックス(株)/藤本邦彦
ポリアセタールの現在の世界需要量は約100万トン。供給過多の状態となり競争が激化した状態が継続している。国内では近年、需要家の海外への生産場所移転が進んでおり、製品が小型化されてきている影響で、ここ数年は内需が減少傾向にある。

○炭素繊維/編集部
炭素繊維協会の調べによると、2012年の炭素繊維の出荷量は1万5、748トンで前年比7.7%減となった。 出荷量はリーマンショック以降、回復傾向にあったが2012年は通期で再び減少し上期は減少、下期に回復という傾向であった。

○可塑剤/可塑剤工業会/佐田国幸一
昨年の可塑剤生産量は25万4,593トンで前年比5.5%減、総出荷量は26万2,165トンと、前年比3.7%減少したが、東日本大震災を経てようやく下げ止まりの兆しが見えてきた。住宅着工件数等が堅調に推移したことも一因で、電線、建材関連の今後の動向が注目される。

○プラスチック加工機械/日本プラスチック機械工業会/飯田 惇
2013年のプラスチック加工機械の生産額は1,760億円で前年比約4.2%減少した。2009年にリーマンショックにより1,000億円の大台を割り込み、翌年以降回復に転じたが回復基調は鈍い。

○廃プラスチックの処理/プラスチック循環利用協会/阪口 修
2012年は前年に比べ樹脂生産量は105万t減少し、25年振りに1,100万tを下回った。また、国内樹脂製品消費量も26万t減少した。廃プラ総排出量は929万tで、前年に比べ23万t減少。一方、廃プラスチックの有効利用率は2ポイント増加して80%となった。

■一般原稿
〈展示会レポート〉
○スマートエネルギーウィーク2014
/安田ポリマーリサーチ研究所/安田武夫

〈解説〉
○二酸化炭素からバイオプラスチックを合成/理化学研究所/沼田圭司
○鉄道用新素材の開発と現用材のリサイクル
/公益財団法人鉄道総合技術研究所/伊藤幹彌/明治大学/永井一清
○金型を用いない射出成形機の特徴と適用例/(有)アーブテクノ/高萩征男
○トチュウエラストマーの特徴と適用例/日立造船(株)/武野真也・中澤慶久

■連載
○プラスチック成形における不安定流動の制御 第18回
/藤山ポリマーリサーチ/藤山光美
○高分子材料の測定・分析技術の評価 第39回
/化学物質評価機構/大武義人・仲山和海
○資源、環境、エネルギーそしてプラスチック 第24回
/東京医科歯科大学/宮入裕夫
○プラスチックの破壊機構とタフニング 第11回/山形大学/石川優
○助っ人 工業デザイナーの独り言 第3回/鈴木英夫
○樹脂流動解析使いこなしのコツ 第1回/(株)アイシム/天野克久
○グローバル競争を勝ち抜くモノづくり経営 第1回/東京都企業経営力向上センター/伊能賢一
○コラム/私だってアイラブ・プラスチック 第15回/当銀美奈子
○コラム/プラスチックの夢 第2回 MTO技術研究所 桝井捷平

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