月刊「福祉介護テクノプラス」に好評連載中のエッセイ、小島操著「生活の中の福祉用具」の第1回から第50回をタイトルも新たに一冊にまとめました。
小島操氏の介護支援専門員としての長年の経験・知識から生まれた暖くも鋭い視点で、福祉用具を使う人たちの生活のひとコマや、福祉用具導入のヒント、現在の福祉介護業界・社会に対する提言等を紹介し、大変好評をいただいております。
変わらない「ひとのくらし」、今日を生きるひとたちの、当たり前のくらしを伝え、福祉介護に携わるすべての方々にとって、大切な何かに気づくことのできるエッセイです。
「在宅生活をめぐる50の物語」
-福祉用具を使う人たちのふつうのくらし-
小島操 著
B5判 104頁
2013.8.30
■目次
vol.1 一番初めに必要で、 一番初めにいらなくなるもの
vol.2 たった一晩でも必要だった道具
vol.3 人と会うためのベッド
vol.4 街の風景が変わるとき
vol.5 経験を地域に生かすこと
vol.6 受けたいサービスを作る
vol.7 かまってほしくない気持ち
vol.8 死者がつないでくれたもの
vol.9 いつまでも友達…
vol.10 必要な時に、 必要なものを届ける努力
vol.11 それぞれの朝
vol.12 食べることが明日を創る
vol.13 初めて「車いす」であること
vol.14 ノーリフティングと機能維持の バランス
vol.15 言わないKさんの気持ち
vol.16 やさしさは強くないと…
vol.17 地域の会話に耳を澄ます
vol.18 静かで豊かな道具との時間
vol.19 忘れる国の人々
vol.20 自分の変化に気づく瞬間
vol.21 無言の福祉用具
vol.22 その杖を選んだ理由
vol.23 仏壇と位牌とベッドの話
vol.24 その日の記憶を忘れない
vol.25 届かないやさしさ
vol.26 不思議な赤いシート
vol.27 自宅という魔法の城
vol.28 「特別な夏」が過ぎて行った
vol.29 任せられて一人前になる
vol.30 みんなで考える
vol.31 指先に伝わる信頼
vol.32 支え続ける福祉用具
vol.33 広い空間には「創造性」が 満ちている
vol.34 ふたりはおなじ手すりを つかんでいる
vol.35 「ありがとう」しかない お礼のことば
vol.36 「老い」を生きていくということ
vol.37 在宅介護を卒業する
vol.38 「希望」を忘れない支援
vol.39 なごやかな風景
vol.40 誰かが、何かが待っているはず
vol.41 ただの車いすではなく…
vol.42 介護申請というハードル
vol.43 「友人」と食べる 「おいしいね」の距離
vol.44 自分らしく生きるためのリスク
vol.45 誰もが誰かの風になる
vol.46 メールがつないでいく日常
vol.47 介護者に聞こえる声、 家族に聞こえる声
vol.48 精神科病院診察室
vol.49 美しすぎる風景
vol.50 退屈しない日々
■筆者紹介
小島操(こじまみさお)
社会福祉士・精神保健福祉士・介護支援専門員
1984年飯田橋に開設された東京都社会福祉総合センター(のち、東京都福祉機器総合センター)に福祉機器の利用在中心とする相談貝として15年勤務し、福祉用具の普及啓発に尽力した。
介護保険施行の2000年に介護支援専門員となり、その後在宅支援診療所と訪問看護ステーションを併設した居宅介護支援事業所の管理者を務める。
主任介護支援専門員。地域でのケアマネジャーの連絡会や、区内の地域包括とケアマネジャーのネットワーク作りを行う。
2006年から三ヵ年、東京都老人総合研究所で介護予防事業の非常勤研究員となり、現場と兼務して介護予防普及啓発の事業にも参加した。特定非営利活動法人東京都介護支援専門員研究協議会の副理事長を務める。
現在、都内の介護老人保健施設相談室に勤務。
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