検査技術 2013年6月号 PDF版

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検査技術 2013年6月号 PDF版

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■特集:検査技術発展と将来展望
○設備管理の高度化/東京工業大学/大島榮次
化学プラントなどにおける危険源とは設備の劣化であるので、経年劣化対策そのものが安全管理である。被害を最小にするために、発生確率と被害額で評価するリスクではすべての危険源の影響を確実に排除することが出来ない。使用条件に基づく故障物理による余寿命評価と多様な検査技術の高度化により、設備劣化の原因系の管理技術を構築することがこれからの課題である。

○石油タンクの健全性評価技術の現状と課題
/横浜国立大学/関根和喜
屋外設置大型石油タンクの健全性評価技術に係わる今日的ないくつかの問題につき、その現状と解決すべき課題を述べ、安全性と経済性との両立を考慮したリスクベースの合理的維持管理の方向性について提言する。

○わが国インフラ構造物の現状と維持管理高度化の為に
/(独)土木研究所/木村嘉富
高度経済成長期に建設されたわが国のインフラ構造物が今後一斉に高齢化する。これらを適切に維持管理していくためには非破壊検査の高度化が不可欠である。コンクリート道路橋において必要となる非破壊検査技術を例示すると共に、その開発に向けたCAESARの活動について紹介する。

○発電設備技術検査協会における試験研究の歩み
/(一社)発電設備技術検査協会/佐々木宜彦
発電設備技術検査協会の試験研究部門の活動の歩みを概観するとともに、自主研究テーマとして取り組んできたコア技術、研究内容を紹介する。

○設備・構造物の維持管理と今後の課題
/(一社)日本非破壊検査協会/横野泰和
昨年12月に高速道路のつり天井の落下事故によって、社会インフラの老朽化や使用材料の経年劣化が問題視されている。構造物の維持管理が再認識されるなかで、非破壊検査が果たすべき役割はますます重要であり、より迅速な対応が求められている。

○非破壊検査技術を使った社会の安心、安全について
/(一社)日本非破壊検査工業会/松村康人
非破壊検査の技術は、既存の構造物の目に見えない部分の傷の進展や数値的管理が行えることで、予想した年度での補修を加えることができ、社会の安心、安全の確保に寄与する。今後、多くの構造物の老朽化が進む中、これらのニーズに沿った新たな非破壊検査技術の開発が求められる。

○経済を支え、品質を確保する検査技術に貢献する
日本検査機器工業会の標準試験片
/(一社)日本検査機器工業会/尾花秀夫・夏原正仁
検査機器工業会(JIMA)の委員会構成及び、その中でもX線検査装置に使われる標準試験片について、2012年度に発売した新製品の情報を紹介する。

■解説
○安全確保における本質安全の役割について/明治大学/向殿政男
本質安全の概念について述べる。安全の定義と安全確保のステップについて触れた後に、安全確保における安全設計の位置付け、特にその中で本質安全の果たす役割について紹介する。的という言葉が付加された本質的安全と本質安全とは異なった概念であることを提案すると共に、機能安全との関係も明確にする。最後に、本質的安全の具体的な例と考え方を国際規格に基づいて紹介をする。

○溶接品質マネジメントに関する国際規格とアジア各国の動向
/(社)日本溶接協会/原沢秀明
「溶接構造物/製品」の品質保証・管理(management)に携わる製造事業者にとって、国際規格の動向を知ることが重要との観点に立って、最近の溶接QMSに関する主要規格の改訂動向とそれに伴う適用の考え方の変化等について展望する。また、当協会が主導して推進しているアジア溶接連盟(AWF:Asian Welding Federation)の活動の中で、要員認証に関するISO 9606-1「溶接技能者の適格性確認試験-融接-第1部:鋼」に基づいた共通溶接技能者認証スキーム(CWCS:Common Welders Certification Scheme)の創設、及び我が国のJIS Z 3410(ISO 14731)/WES 8103「溶接管理技術者認証基準」のアジア各国への展開についての動向を紹介する。

○化学事故と化学産業の安全診断
/(独)産業技術総合研究所/若倉正英
安全工学会では化学プラントの自主的な安全活動の支援を目的として、保安力評価システムを策定した。保安力評価は製造施設の技術とマネージメント要件を評価する安全基盤と、安全基盤を活性化する人や組織のあり方を評価する安全文化評価項目から構成される。

○事故データに基づくヒューマンエラー発生状況の調査
/(独)産業技術総合研究所/牧野良次・松倉邦夫・和田有司
/横浜国立大学/熊崎美枝子
実際に発生した事故においてどのようなタイプのヒューマンエラーが原因となっているのかは必ずしも明らかではない。そこで、事故データベースに収録されている事故事例の中からヒューマンエラーに起因する事故を抽出し俯瞰的に分析した。

○溶接部可視化技術
/(株)IHI検査計測/大脇桂・川口勲・藤田秀一
従来方法の「iL-ViewerR」を使用する方法から高速度カメラを用いて適切なフィルタを選択することにより、補助光源不要で鮮明な画像が取得できる方法を確立した。更にこの方法で得た画像を用いて、溶接評価サポートするソフト「インプロセスサポートソフトTM」を開発した。これらの適用事例等を紹介する。

○マイクロフローリアクタ試験装置の開発
/(株)IHI検査計測/松井邦雄・鈴木優平・佐瀬昭
様々な燃料に対する自己着火過程の研究はエンジン開発や燃焼特性を理解するうえで重要である。当社では温度分布制御型マイクロフローリアクタ試験装置を開発し、装置を構成する各ユニットの特性から、混合気の最適流量とリアクタの最適位置を見出し、リアクタ内に燃料ガスを流した際の火炎発生状況を観察した。

■技術エッセイ
○非破壊試験の誕生と発展(中編)
/サイテック アソシエーツ/柳千秋
20世紀前半には材料の表面きずを検出する様々な手法が開発され、各種NDT技術が一応出そろった。今回は磁粉探傷法と浸透探傷法が確立するまでを中心に、その他のNDT法も含めて概観する。またそれらを“NDT”と総称するに至った筋道等についても言及した。

■連載:隕鉄のマクロ組織とミクロ組織観察考 9(最終回)
○隕鉄は約1℃下がるのに約100万年を要するのウソ
/東京大学大学院/朝倉健太郎
隕鉄の内部組織について透過電子顕微鏡(TEM)法を用いて調べた。隕鉄1の擬等軸フェライトの内部にはフェライトプレートもしくはマイクロバンド、マルテンサイト様の針状組織、さらにはセル構造が見られた。隕鉄2の内部の転位密度はきわめて低かった。ウィッドマンステッテン組織は隕鉄1および隕鉄2でも観察されたことから、1〜500μm幅のフェライトプレートに相当する組織であると考えられる。以上の結果から「隕鉄は約1℃下がるのに約100万年を要する」の事実は、地球上に存在する隕鉄からは検証不能であることがわかった。
■製品ガイド
○工業用管内検査装置
Grinding Technology Japan 2025 SiC,GaN加工技術展 2025
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