日工の技術雑誌

環境浄化技術 2009年5月号 PDF版
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環境浄化技術 2009年5月号 PDF版

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1,600 円(税込)
■特集:レアメタルリサイクル(金属回収)
○レアメタルリサイクルの現状と今後/東京大学/岡部 徹

レアメタルは「産業のビタミン」とよばれ、今や豊かな社会には不可欠な金属元素となっている。日本はこれまで、高品質のレアメタルをより低いコストで製造する技術開発力で、世界をリードしてきた。今後はそうした先端技術に加え、採掘や精錬による地球の環境負荷をより低減させる環境技術、使用量の低減や代替材料の開発、さらには新たなリサイクル技術の開発などが必要となってくる。


○レアメタル、貴金属回収のための分散型リサイクルシステムの提案/北九州市立大学/大矢仁史

現在のレアメタル、貴金属価格の安定は世界的不況による産業の停滞がもたらしている一時的なもので、景気が回復すればまたすぐに価格高騰、資源枯渇ということになる。そこでわが国ではレアメタル安定供給のため、リサイクルの推進、代替材料開発、海外資源開発の強化、備蓄の推進を4つの重点政策と位置付づけている。リサイクル分野での取り組みとしては、環境省と経済産業省が行っている「使用済み小型家電からのレアメタルの回収および適正処理に関する研究会」で秋田、茨城、福岡での取り組みが先進事例としてあげられ、今後も先導的な役割を示すであろうと思われる。それらの技術開発と今後のシステム化の方向性について述べてみたい。


○微生物を利用した排水からのレアメタル回収/大阪大学/池 道彦

環境保全と資源循環という両面から、排水中のレアメタルの除去・回収は極めて重要な意義をもつにも関わらず、現状では実用的な経済性を持った技術は十分に確立されていない。これは現在、排水に適用されている物理化学的技術ではレアメタルが比較的低濃度で、他の多様な物質が混在する複雑なマトリックス中に存在する排水から特異的かつ効率的に除去・回収することが容易でないためである。本稿ではこうした問題を解決し、排水中からレアメタルを効率的に回収し資源化し得る新たなバイオ技術のコンセプトをセレン(Se)を例として紹介する。


○レアメタル資源の回収技術/秋田大学/柴山 敦

レアメタルは各金属が有する多様な機能、特性を活かすことで数多くの素材、製品に使用されている。その反面、レアメタルは鉱物資源として生産・供給されているにもかかわらず、用途、価格高騰、希少性や偏在性が強調されるため、資源的側面から議論されることが多くはなかった。リサイクルを除けば、レアメタルの唯一無二の供給源である鉱物の価値を理解し、鉱石からの分離・回収技術を知ることは将来のレアメタルリサイクルに向けて有用な技術情報を提供してくれる可能性がある。そこで本稿では鉱物処理としてのレアメタル回収技術を説明し、その後、筆者が専門とする物理化学選別プロセスから見た“将来期待されるリサイクル技術”を幾つか紹介する。


○液晶からのインジウム回収リサイクル/シャープ/辻口雅人

液晶ディスプレイは、省電力、省スペース、軽量といった特徴から、近年の地球環境問題への関心の高まりと相俟って、需要が急激に増加している。そして生産量の急激な増加に伴い、液晶ディスプレイを使用した製品の廃棄量も今後急激に増加することが予想される。筆者らは不要となった液晶ディスプレイに使用されているインジウムを回収し、インジウム資源を有効に利用する技術の開発に取り組んでいる。本稿では、その技術の概要について紹介をする。


○焼却灰の還元溶融処理による金属再資源化/中部リサイクル/松岡庄五

当社ではこれまでも焼却灰中に分散された銅、金、銀等の金属資源の回収再資源化に取り組んできた。この技術を使ってごみ焼却灰に含まれるレアメタル回収の可能性を検討するため平成19年12月から20年3月の間、国立環境研究所の指導によりJOGMEC(独)石油天然ガス・金属鉱物資源機構との共同スタデイを行い、レアメタルの含有量とその炉内挙動を調査した。その結果を述べる。


○「塩化揮発ペレット法」を活用したメタルリサイクル/光和精鉱/高井和美

光和精鉱(株)は硫化鉄鋼を原料として硫酸と製鉄高炉用原料ペレットを製造し、同時に鉱石中に含有される微量の有価金属を「塩化揮発ペレット法」により分離・回収して完全活用することを目的に設立された。現在は独自の技術を活用して、年間20万tを超える産業廃棄物の適正処理を行い、埋立て処分のない完全リサイクルゼロエミッション、非鉄金属の回収をはじめとする資源再生利用を実現している。


■水処理分野
○流動電流計を適用した凝集剤注入制御システム/東芝/毛受 卓・猪俣吉範・栗原潮子・黒川 太

■製品と技術
○「マイクロリムーバ」による微細砂除去/三菱重工環境エンジニアリング/松田友紀

■研究室紹介
○京都大学 大学院 工学研究科 都市環境工学専攻 環境デザイン工学講座/京都大学/森澤眞輔・大下和徹・水野忠雄

■連載
○海外でのプラント建設経験 16
 アメリカ その1 1986年ミネソタ州に都市ゴミ焼却プラント建設/若村保二郎
○汚泥の処理・3Rに関するQ&A 10
 現場における課題と対策5 その3/日本産業機械工業会/名取 眞
○消えゆくアラル海を追いかけて 8
 シルダリア下流の飲料水/京都学院大学/石田紀郎

■連載コラム
○暑いといわれる地球の今/山口真奈美
○Change、Change、Change/HST

■製品ガイド
○蛍光X線分析装置/編集部

■News & Products

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