環境浄化技術 2009年3月号 PDF版

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環境浄化技術 2009年3月号 PDF版

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■特集:『グラウンドワーク』って、何?
○水辺環境改善の取り組みとグラウンドワーク/日本グラウンドワーク協会/斎藤仁志

グラウンドワークは日本には1990年頃に紹介され、実際に地域で活動する団体として1992年にグラウンドワーク三島の前身が立ち上がるなど、いくつかの団体が設立された。その3年後の1995年にグラウンドワークを推進するための団体として、(財)日本グラウンドワーク協会が設立された。グラウンドワークは地域住民、企業、行政などがパートナーシップを組み、専門性を備えた組織によって身近な環境改善活動に計画的・継続的に取り組み、ボランティアの参加を得て実際に汗を流し、持続可能な地域社会を構築することを目的としている。


○地域社会再生のためのOSとしてのグラウンドワーク/東京農工大学/千賀裕太郎

私がグラウンドワークの普及を進めようとしている理由は、グラウンドワークが崩壊しつつある現代の地域社会の再構築のための手段として、明確な理念と豊かな実践的可能性を有していると思うからである。コンピュータが有効に機能するためにはMS-DOSやWindowsなどの「OS」(基本システム)が不可欠である。地域の機能回復のためにも、あれこれの個別機能をもった施策を統合的に動かすOSが必要だと考えられる。地域主体間のパートナーシップの形成を促し、各種個別事業を統合的に管理するという意味において、まさに「グラウンドワークは地域運営のためのOSである」といってよい。


○地域力を結集し「水の都・三島」を再生/グラウンドワーク三島/渡辺豊博

静岡県三島市の中心部を流れる源兵衛川は約30年もの間、ドブ川状態であった。この水辺再生のために結成されたのが「グラウンドワーク三島」だ。具体的には平成3年頃より約3年間にわたって、毎週のように雨天を問わず地域住民参加の定期的な河川清掃を開始した。また、静岡県が事業主体者になった「源兵鋭川親水緑道事業」ではグラウンドワーク三島が利害者の調整・仲介役となり、3年の間に150回以上の検討会を開催した。今では清流に棲むサワガニも増え、ホタルが水面を乱舞し、水中花・三島梅花藻も復活している。市民・NPO・行政・企業とのパートナーシップによる魂の入った物づくりへの取り組みが成功のポイントといえる。


○グラウンドワーク活動の実践/グラウンドワーク西鬼怒/中澤良明

西鬼怒川地区では平成2年から6年にかけて圃場整備事業が始まり、平成7年に「農村自然環境整備事業」がそれに上乗せされる形で導入され、自然に配慮した整備が進むこととなった。さらに生態系を保存しながら農業基盤整備や農村公園などを整備するエコビレッジへの取り組みによって事業の円滑化を図った。エコビレッジの構築には技術的な面はもちろんだが、それ以上に友好的かつ人的な協力が重要となる。この時期に連日のように行われた話し合い、活動が現在の組織の根幹を形成した。ここで西鬼怒エコビレッジ実現のために、地域住民・行政・企業の3者が協力しあって地域の環境活動を行うグラウンドワークの手法が取り入れられたのである。


○住民主体のまちづくり/グラウンドワーク甲良/辻川公夫

甲良町で本格的に住民が参加して、まちづくり、村づくりが始まったのは農村地域の環境が大きく変わる世紀の大事業、圃場整備事業が始まりだしたころである。田圃の形体が変わるだけでなく集落内の生活環境までもが大きく変わろうとしたことに気づき、住民の多くが危機感を持った中で始まった。当初からグラウンドワークの手法でまちづくり、村づくりを始めたのではなく、すでに進めていたまちづくりや村づくりが、農村地域におけるグラウンドワーク活動の地域づくりに似た手段であった。


○企業の社会参加と環境まちづくり/日本グラウンドワーク協会/松下重雄

今でこそCSRなどの用語が一般化され、地域社会に対して企業が具体的な貢献活動を実施することが求められ、それが評価される時代となったが、グラウンドワークがわが国に紹介された1990年代当初は、そうした意識がわが国にはさほど浸透していなかった。そのような状況下で導入されたグラウンドワークの考え方は、企業が市民・NPO、行政との協働(パートナーシップ)により実践的にまちづくりに関与する点においえて非常に斬新で、関係者の関心を引くところとなった。本稿においては企業がまちづくりに関わる際の参考になるように、英国のグラウンドワークの仕組みを企業参加の観点から概観するとともに、企業との連携によって地域の水環境の保全再生を図る日本各地の取り組みを紹介する。


■解説
○新しい緑化ブロック作成技術/岡山大学/且原真木

最近、国の指導もあり、コンクリート壁を緑化することが推進されている。コンクリート壁を緑化すれば無機質な印象が改善され、蓄熱作用の抑制も期待できる。昆虫なども含めた生態系の保持の観点からも望ましい。我々は岡山大学と八王子工業(株)の共同研究によって従来の問題点を解消して植物の長期的な育成を可能にする土壌を充填した土壌収納部を備えたコンクリート製ブロックを開発した。このブロックだと植裁済みの状態で工場出荷が可能であり、竣工と同時に緑化が完成する。


■廃棄物・リサイクル分野
○高温ガス化直接溶融炉によるアスベスト廃棄物の溶融無害化処理/JFE環境ソリューションズ/鈴木康夫

■大気分野
○都市部交差点およびトンネルに適用する機械式大気浄化システム/西松建設/伊藤忠彦

■製品技術
○最新赤外線サーモグラフィとヒートアイランド対策への活用/NEC Avio赤外線テクノロジー/山越孝太郎

■連載
○海外でのプラント建設経験 14
 オリンピック前、1970~1980年の韓国でボイラ建設/若村保二郎
○汚泥の処理・3Rに関するQ&A 8
 現場における課題と対策 5 その1/日本産業機械工業会/名取 眞
○消えゆくアラル海を追いかけて 6
 シルダリアを行く/京都学園大学/石田紀郎

■連載コラム
○紡いでいくこと/山口真奈美
○サイエンスアゴラに行ってみた/HST

■News & Products
Grinding Technology Japan 2025 SiC,GaN加工技術展 2025
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