環境浄化技術 2009年2月号 PDF版

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環境浄化技術 2009年2月号 PDF版

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■特集:ヒートアイランド、クールアイランド
○ヒートアイランド対策の環境省の取り組みについて/環境省/城澤道正

 近年、ヒートアイランド現象に関する問題は広く認識され、対策へのニーズが高まっている。しかし、ヒートアイランド現象のメカニズムは非常に複雑で、抜本的な解決には至っていないのが現状である。本稿ではヒートアイランド現象の現状を簡単に紹介すると共に、環境省にて行っている取り組みおよび今後の予定について紹介する。


○ヒートアイランド概論/日本ヒートアイランド学会/齋藤武雄

 本稿では、ヒートアイランドの現状について、近年の移動観測と3次元コンピュータシミュレーションを基に述べるとともに、東京のヒートアイランドの未来予測結果についても述べたい。ヒートアイランドのモデリングは改善に改善を重ねてきたが、ミクロスケールでの現象もこれまで以上に捕獲できる最新の有力モデルの内容とそれを用いた結果についても触れる。なお、4年前にヒートアイランド関係の専門家と有志により日本ヒートアイランド学会が設立され、現在活発な活動を行っているので、ご興味をお持ちの方はホームページを訪ねてみてほしい。


○クールアイランド検証/日本工業大学/成田健一

 皇居はいうまでもなく都内最大の緑地である。これまで皇居内においては都市気候の観点からの本格的な気象観測が行われていなかったが、2006年から環境省による「都市緑地を活用した地域の熱環境改善構想」の一環として宮内庁の特別の許可を得て、観測が実施された。一方、皇居外苑を中心とした周辺エリアに関しては同じく環境省の委託業務「都市内の緑による熱環境改善効果調査」ならびに「大都市オフィス街をモデル地区とした熱環境管理推進事業」として実測が実施されてきた。本稿で紹介する内容は、これらの成果に基づく結果である。


○市街地形態と都市空間の風の道/東北大学/遠藤芳信・持田 灯

 人工排熱や大気汚染物質の排出量削減への努力はもちろん必要ではあるが、それのみで良好な都市環境を実現するのは困難である。健康で快適な室内環境を得るために換気・通風が欠かせないのと同様に、良好な都市環境を形成する上で都市空間の換気や通風を考慮することは極めて重要である。本稿では筆者らが行った解析結果を中心にいくつか研究事例を示しながら「風の道」に関する現状、今後の課題について筆者らの考えを述べていく。


○ヒートアイランド対策「シェルピンスキーの森」/京都大学/酒井 敏

 なぜ都市の表面は熱くなるのだろうか?都市部と郊外では日射量に大差はない。調査によれば温度差は都市部と郊外というよりも、木が生えているところとそうでないところで差があるように見える。また、同じ植生でも芝と高木では表面温度に大きな差がある。高木の生えた森と都市部での違いは地表面での日射を受ける面の大きさである。日射を受ける単位素片を小さくすれば、表面温度を上げずに日射を遮ることができる。ただし空気に熱を伝える効率が問題なので、風の通りがよくなければならない。要するに樹木の葉のように2次元の小さな面を3次元空間に適当な間隔をあけて配置すればよいのである。


○都心部ケーススタディ/建築研究所/足永靖信・平野洪賓

 国、自治体、関連企業が取り組むヒートアイランド対策の主な内容は、温度上昇が少ない建材の選択や緑化の推進、もしくは人工排熱の低減となっている。また、ヒートアイランド現象の緩和に向けて都市形態の改善により風の道を創り出す視点も盛り込まれている。本稿では風の通り道に着目し、具体的に東京の都心部を対象にしたケーススタディ(熱環境シミュレーション)について紹介する。


○ヒートアイランド対策 遮熱性舗装/NIPPOコーポレーション/村岡克明

 都市面積の15%以上を占めるアスファルト舗装は夏期に極めて高温になる。また、蓄熱しやすいことから、熱帯夜を引き起こす要因と考えられている。そうした舗装の高温化や蓄熱を低減する舗装技術としては、土系舗装、緑化舗装など自然の被履状態を模倣するものや、路面温度上昇抑制舗装として保水性舗装や遮熱性舗装などがある。ここでは平成14年度から現道で適用が開始され、現在では日本全国で述べ37万m2以上の適用実績のある遮熱舗装について概要や特徴を紹介する。


○ヒートアイランド対策技術“フッ素高反射塗料”/ダイキンエアテクノ/井上裕之

 空調機の高効率化は各メーカーによって進められているが、もう一方で空調機容量低減につながる駆体からの貫流負荷低減や、地球温暖化、ヒートアイランド対策の1つとして、フッ素系太陽熱高反射塗装がある。今回、このフッ素系太陽熱高反射塗装の効果について紹介する。


○折板屋根緑化が室内環境に及ぼす影響に関する実験/大和リース

 ヒートアイランドの対策の一環として、各地の行政指導では、屋上緑化の義務化が促進されている。本実験は、ヒートアイランド対策のうち特に遅れている折板屋根の緑化に注目した。折板屋根緑化は都市に緑地部分の増加や折板屋根への放射熱を抑えることができるとともに、室内環境を快適にすることにより、エアコンの使用頻度を下げることに繋がる。本実験は折板屋根緑化により人工排出熱の削減が可能かどうかを検証することで、ヒートアイランド対策の重要性を把握することに繋がるものと考えられる。



■解説
○もみ殻を使った安全・高機能な活性炭/秋田県立大学/熊谷誠治/ジャパンエナジー/戸井田康宏

 かつて利用用途のないもみ殻は大部分野焼きによって焼却されていたが、大気汚染の原因になるとされてからは野焼きが行われなくなった。そのため処分に困るもみ殻は今後ますます増加していくと推測される。一方で、気体液体を問わず浄化、精製、分離等に使用される活性炭の消費量は世界的に増加している。2004年から秋田県立大学と(株)ジャパンエナジーは、将来的に安価かつ安定供給が期待できるもみ殻を用いた活性炭の開発を開始。2006年からは、NEDO技術開発機構の助成のもと、開発が進められた。本稿では、開発されたもみ殻由来活性炭の製造方法とその特徴を紹介する。


○アスベスト測定・分析技術の最新動向と今後の課題/日本作業環境測定協会/小西淑人

■廃棄物・リサイクル分野
○食品廃棄物・生ごみのバイオマスプラスチック化などによる温暖化対策/惠谷資源循環研究所/惠谷 浩

■研究室紹介
○(独)産業技術総合研究所 環境管理技術研究部門 未規制物質研究グループ/産業技術総合研究所/堀 久男

■連載
○海外でのプラント建設経験 13
 国際紛争の中心地、実は安定した国ヨルダンでボイラ建設/若村保二郎
○汚泥の処理・3Rに関するQ&A 7
 現場における課題と対策 4 その3/名取 眞

■連載コラム
○ノーベル賞よもやま話/HST

■News & Products
Grinding Technology Japan 2025 SiC,GaN加工技術展 2025
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