環境浄化技術 2008年11月号 PDF版

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■特集:急速に拡大する下排水回収向け膜処理技術
○膜分離を用いた水回収システムの最新動向/武蔵工業大学/長岡 裕

 わが国では水資源は比較的潤沢であるといわれているが、地域によっては海水の淡水化が実施されている所もある。また大都市では生活排水の再利用、工場・事業所などでは水の循環利用が進んでいる。世界に目を転じても中東などでは海水淡水化や排水再利用の動きが活発化している。本論では、排水の高度処理と循環利用について説明し、再利用を目的とした排水処理方法として最も適していると考えられる膜分離を利用した水処理技術の動向について解説する。

○シンガポールニューウォーター向けMF適用事例/ASAHI KASEI PLASTICS SINGAPORE Pte Ltd./松本英希

 シンガポールでは20世紀までは主な水供給源をマレーシアからパイプラインで購入する原水に依存していたが、21世紀に入り政府は水の自給化を推進するようになった。その主なプロジェクトが膜法による下水二次処理水回収(ニューウォーター)である。2007年現在、4ヵ所の下水処理場に合計約18万m3/日導入されており、今後2011年までに合計約46万m3/日に引き上げる計画で、シンガポールの水需要の30%をニューウォーターで賄う方針である

○排水リサイクルサービス事業の展開/旭化成ケミカルズ/浜口正夫

 世界各地で水資源確保の必要性が議論されている。特に、中国をはじめとするアジア各国では経済成長に必要な工業用水の確保、都市化や生活水準向上に伴う生活用水需要増への対応が喫緊の課題となっている。また農業用水供給、農村における安全な飲用水確保も重要な政策課題である。本稿ではこうした「アジアの水問題」解決の手段として注目され期待されている廃水リサイクルについて、膜ろ過技術を用いたサービス事業の展開という切り口で概説する。

○下排水の高品位再生処理RO膜/日東電工/高梨考一・廣瀬雅彦

 水資源の枯渇問題に対し、海水から飲料水を作る脱塩技術が検討され、先ずは蒸発法が実用化された。一方で、海水に浸透圧以上の圧力を加えて脱塩水を得る逆浸透膜(RO膜)技術も検討され、その開発が進んだことで蒸発法より少ないエネルギーで飲料水が得られるようになった。そして都市化、工業化に伴って増加する下排水からのRO膜技術を適用した水回収は、RO膜性能の向上によって新たな水資源の開発手段として注目されている。

○XIGAシステム、クウエートで排水再利用事例/日本ノリット/糸川博然

 XIGATMシステムはオランダにあるNORIT X-Flow社が開発した装置で、世界的に絶大なる実績を上げている。現在世界でXIGATMシステムによって処理している水は、3500000m3/日を超える。絶大な運転実績からXIGATMシステムは高い効率、安定した性能、省エネルギー、省スペース、信頼できる装置と証明された。その特長は特に大規模施設に適している。

○排水からの再生水造水を目指したMBR技術/三菱レイヨン・エンジニアリング/糸永貴範

 XIGATMシステムはオランダにあるNORIT X-Flow社が開発した装置で、世界的に絶大なる実績を上げている。現在世界でXIGATMシステムによって処理している水は、3500000m3/日を超える。絶大な運転実績からXIGATMシステムは高い効率、安定した性能、省エネルギー、省スペース、信頼できる装置と証明された。その特長は特に大規模施設に適している。


■小特集:下水汚泥を対象としたガス化発電システム
○清瀬水再生センター汚泥ガス化炉事業/東京都下水道局/粕谷 誠

 東京都下水道局では、省資源・省エネルギー対策に向けこれまでに多様な取り組みを行ってきた。しかし、今後とも公共用水域の水質向上を図るためには、下水の高度処理の導入を行っていく必要があり、汚泥の発生量や電力消費量などの増加が見込まれる。現状のままでは温室効果ガス排出量が増加することから、汚泥ガス化炉の導入により下水事業から発生する温室効果ガスの大半を占め、汚泥焼却時に発生する一酸化二窒素を大幅に削減することにした。

○下水汚泥ガス化発電システム/タクマ/斎賀亮宏/巽 圭司/林 一毅

 燃料の一部として利用可能なガス化発電システムの開発を平成13年度に開始した。まず(株)タクマ播磨工場内にガス化パイロット試験設備を建設した。そこでの成果を基に平成16年、NEDOと共同で15t/日規模の汚泥ガス化発電実証試験設備を建設、翌年にガス化発電試験を開始し、基礎データを採取してきた。そして平成19年度に実用化の確認を目的として連続2000時間のガス化運転を達成した。

○下水汚泥ガス化発電技術/メタウォーター/遠藤正人・緒方一夫・三島俊一

 下水汚泥ガス化発電技術は、下水汚泥中の可燃分を燃料ガスに改質し、発電するシステムである。自らの運転に必要な電力の一部を発電で賄うことができ、さらに還元雰囲気で汚泥を熱分解・ガス化することからN2Oの発生が非常に少ないという特徴を持つため、温室効果ガス排出量の削減に大きく貢献できる技術である。本稿では、下水汚泥ガス化技術の概要と特徴、開発経緯および当社が国内初の実設備として受注した東京都下水道局清瀬水再生センターの汚泥ガス化炉事業について紹介する。


■解説
○PFOS/PFOAの問題点と各国の対応・動向/化学物質問題市民研究会/安間 武

■製品技術
○廃棄物リサイクル用精選別機/太洋マシナリー/澤井史中

■連載
○海外でのプラント建設経験 10
 スペインの香りがする遠い国「メキシコ」でのボイラ建設/若村保二郎
○汚泥の処理・3Rに関するQ&A 4
 現場における課題と対策 3 その2/日本産業機械工業会/名取 眞
○消えゆくアラル海を追いかけて 3
 水田にされた砂漠/京都学園大学/石田紀郎

■連載コラム
○食について思うこと/FEM/山口真奈美
○パラダイムシフト考/HST

■News & Products
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