環境浄化技術 2008年7月号 PDF版

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環境浄化技術 2008年7月号 PDF版

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■特集:最新のVOC対策
○VOC排出削減に関する法規制と自主管理/環境省/岩田元一

平成16年5月に工場等からのVOC排出抑制を目的とした大気汚染防止法の一部改正が行われた。改正法では、排出規制と事業者の自主的取り組みを二本柱として共に推進し、工場等からのVOC排出総量を平成22年までに平成12年比で3割削減することを目標としている。本稿では大気汚染防止法に基づくVOC排出抑制対策の導入の経緯、制度の内容等を簡単に紹介する。

○東京都におけるVOC対策/東京都環境局/保坂幸尚

東京都におけるVOC対策のほとんどは事業者の自主的取り組みを促進するものとなっている。事業者に対する自主的取り組みの促進策を分類すると、工場や事業場に対する普及促進と、建築物の塗装などに代表されるような、製品の使用段階における低VOC化の促進に分けられる。これらの具体的な内容を本文で紹介する。

○VOCの健康影響/京都大学/内山巌雄

VOCの定義は未だ定まったものではなく、世界保険機関では大気中に気体で存在する有機化合物のうち沸点が50℃~260℃の物質の総称とされているが、大気汚染防止法においては「大気中に排出され、または飛散したときに気体である有機化合物」と包括的に定義されている。本稿ではこれらVOCの健康リスクがどのように評価され、健康影響をどのように考えれば良いのかを概説する。

○VOCの現況と今後の課題/桜美林大学/片谷教孝

筆者は30年ほど前から光化学大気汚染に関する研究に携わってきた立場であるが、近年は化学物質問題全般を扱っている。研究のアプローチは統計的データ解析とモデル計算であり、データ解析では主としてモニタリングデータを扱っている。その立場から、VOCを中心にモニタリングデータからわかることについてまとめるとともに、今後のかだいについても提言を試みる。

○印刷業界におけるVOC排出抑制への取り組み/日本印刷産業連合会/油井喜春

国が定めたVOC排出抑制制度に基づき、(社)日本印刷産業連合会はVOC排出抑制に取り組むとともにこの取り組みを実効性のあるものにするために、平成17年12月に「日印産連VOC排出抑制自主行動計画」を制定した。さらに、当連合会傘下の団体企業を対象とした「印刷産業におけるVOC排出抑制自主的取組推進マニュアル」を作成し、自主的取り組みの重要性、取り組みに当たっての考え方、具体的な手法等の周知を図ってきている。

○日本産業洗浄協議会としての取り組み/日本産業洗浄協議会/土井潤一

日本産業洗浄協議会(産洗協)は「産業構造審議会環境部会産業と環境小委員会、化学・バイオ部会リスク管理小委員会 産業環境リスク対策合同WG」(経済産業省)において「VOC自主的取組支援団体」に改めて位置づけられた。産洗協は、産業洗浄分野の自主的取り組みを支援する活動を今後とも一層推進していく。そこでVOC排出抑制への課題、支援活動の内容、現場での重点施策等をまとめた。

○VOC排出抑制への取り組み/日本塗料工業会/久米政文

平成18年4月1日に改正大気汚染防止法が施行され2年が経過した。法規制と事業者の自主取り組みとのベストミックス手法により「平成12年度を基準年に平成22年度までにVOC排出量を30%程度削減する」ことが目標におかれている。当工業会としても改正大気汚染防止法への対応はもちろんのこと、塗料業界独自のVOC排出抑制自主取り組みを推進しているのでその状況について述べていく。

○小型VOC処理装置/荏原製作所/楢崎祐三・小西和也・西川裕三

現在中小規模の印刷業界、塗装業界等においてもVOC排出量削減の自主的な取り組みが求められており、小型で低コストのVOC処理装置への要望が高まっている。当社はこれまで国内で多く採用されている技術ではない、環境への負荷が小さい生物処理法を用いた小型VOC処理装置BIOTON(生物フィルタシステム)を製品化したのでこれを紹介する。

○VOCの簡易センシングとモニタリング/オー・エス・ピー/山本弘信/セントラル科学/寺沢 啓

筆者らはVOC類を濃度に比例して吸収・放出する高分子薄膜素子と光センシング技術を利用した干渉増幅反射方式のVOCセンシング技術を開発し、塩素系・石油系炭化水素等を主としたVOC成分を数ppm~数万ppmレベルで検出できるハンディVOCセンサーおよびVOCセンサーを応用した設置型VOCモニター、装置組み込み型VOCモニター等を製品化した。本稿では環境保全と費用対効果の観点からも重要かつ効果的と考えられるVOCセンサーによる簡易測定・モニタリングの概要と導入事例について紹介する。

○触媒式燃焼法/鉄道車輌工業/宇野晃司

当社が初めてフランスから触媒を導入したのが昭和35~36年であるから、すでに45年ほどが経過したことになる。その後、様々な開発を重ね、今日の公害防止や環境保全用に触媒は多種多様化した。ここでは最新の触媒脱臭技術について述べるとともに、当社装置の特徴を記載する。

○燃焼法(蓄熱式)の概要と特徴/中外炉工業/木下善道

CO2等の抑制と高い省エネ率という要求に応えるため、当社では早くから蓄熱燃焼式脱臭装置の技術を導入し、その技術を応用、開発することに取り組んできた。その結果、自社において研究開発した回転蓄熱燃焼式と2塔蓄熱燃焼式、および技術導入の基礎となる3塔蓄熱燃焼式脱臭装置を含め、2008年3月時点で約290基を納入。国内では最大の実績を有している。

○VOC排出抑制対策のあり方/モリカワ/高野善一

VOCガス回収装置は大風量を処理しようと思うと、装置自身が大きくなるのは否めない。回収とは、つまり凝縮(液化)させることが目的であるが、凝縮は濃度を高める(濃縮)ことにより、温度差を利用して起こる現象である。昨今周知されつつあるが、VOC回収は処理するガスの風量が大きいほど設備が大きくなり、設備費用も高額になる。つまり希釈される前に、処理すべきVOCをいかに捕集できるかが効率的な対策のカギとなる。

■解説
○洞爺湖サミットに向けて/島津製作所/大瀬潤三

■大気分野
○マイクロ波によるアスベスト含有建材無害化/クボタ松下電工外装/小泉昌士・守田孝士・松井健一

■シリーズ:安全でおいしい水への取り組み
○安全でおいしい水道水への取り組み/広島市水道局/佐々木利英

■連載:海外でのプラント建設経験7
○亜熱帯の島々、フィリピンでのバガスポイラ建設/若村保二郎

■連載コラム
○中国のいま/山口真奈美

■製品ガイド
○蛍光X線分析装置/編集部

■News & Products
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