/日本工業出版(株)/

■特集:AI・IoT・ビッグデータ・機械学習を活用したソリューション技術
○「人数・人流の見える化」による経済活動および危機管理対策支援
/大阪工業大学/尾崎敦夫
安全・安心で快適な社会を支えるインフラシステムの実現に向け、人流予測技術を開発。本稿では、フィールド実験での人数検知精度は約8割を達成。危機管理への応用例も紹介する。

○エッジAIを活用した産業界のDXについて
/(株)エイシング/出澤純一
本稿では、エッジAIが製造業に適している理由や製造現場での実装例を紹介する。

○仮想空間、仮想現実の進化
/(株)アスク/佐藤幸夫
本稿では、自動車や製造業などで活用され始めている“NVIDIA Omniverse”について、デジタルツインとシミュレーション観点から、その利点と今後の展開について紹介する。

■特集:表面分析の最新動向2
○実働環境下におけるXPS計測
/(国研)物質・材料研究機構/増田卓也
実験室型の汎用的なX線光電子分光装置のために開発した独自のセル、およびサンプルホルダーによって液体試料の観察を行ったほか、全固体電池シリコン負極へのリチウムイオン脱挿入過程をオペランド観察した。

○FIB-TOF-SIMSによる微小粒子の表面および断面の分析
/工学院大学/坂本哲夫
本稿では、日本の人口動態死亡表を用いて、長期的に外気温の変化が日本の死亡率の変化にどのような影響を与えてきたのか、特に室内環境を形成する建物との関係を考察した。

○低エネルギー逆光電子分光法および紫外光電子分光法を中心としたXPS複合分析
/アルバック・ファイ(株)/寺島雅弘
本稿では、全自動多機能XPS装置の概要および同装置に搭載したUPS、LEIPSおよびREELSの応用例について紹介する。

■解説
○長期の人口動態統計死亡表とGISを用いた外気温が死亡に与える影響の分析
/北海道大学/森 太郎
筆者はイオンビームに集束イオンビームを用いた高分解能イメージングSIMS装置を開発し、微小粒子表面や断面の分析に応用してきた。本稿では、そのうち幾つかの例を紹介する。

○換気と空気清浄によるエアロゾル除去性能の評価
/北海道大学/菊田弘輝
CO2とエアロゾルの関係性を確認することにより液体粒子由来のエアロゾルの特性を把握すると共に、換気と空気清浄によるエアロゾル除去性能の評価を行った。本稿では、濃度減衰、一定発生、空気清浄の実験結果について紹介する。

○反応性大気圧熱プラズマジェットを用いた有機物の超高速エッチング技術
/広島大学/東清一郎
ArとO2を用いて発生した反応性大気圧熱プラズマジェットをフォトレジストに照射することで、61.5μm/sの超高速エッチングを実現した。

○プラズマ複合プロセスを用いた排ガス処理技術
/大阪公立大学/黒木智之・他
本稿では、ガラス溶解炉に設置された排ガス処理設備に本プロセスを組み込んだパイロット試験の結果について紹介する。

○繊維to可塑剤リサイクルの廃棄繊維の新たな使い道
/(地独)山口県産業技術センター/宮崎翔伍
ポリエステル複合材料を可塑剤DOTPへ変換する技術を開発した。ポリエステル由来のDOTPはRoHS2指令対応の塩ビ用可塑剤としてリサイクルできる。

○静電気による液体可燃物の災害と対策
/消防庁/松原美之
本稿では、静電気による液体可燃物の災害について、過去事例を振りかえり発生の機構を分析し、災害防止対策について紹介する。

○次亜塩素酸水に関する最近の動向
/(一財)機能水研究振興財団/堀田国元
新型コロナウイルスに対し有効性が認められ、コロナ禍のなか多様な場所で多用されてきた次亜塩素酸水について、最近の動向を紹介するとともに今後のウイズコロナとSDGs時代における役割を展望する。

○環境中マイクロプラスチック計測の現状と課題
/(国研)産業技術総合研究所/寺本慶之
本稿では、マイクロプラスチック問題の概要と実態把握に必要不可欠な計測手法について紹介する。現在主に使用されている計測手法に加え、その課題解決に向けた次世代の計測手法についても解説する。

○GMP入門の基礎知識2
/バリデーター(株)/谷口志郎
本稿では、GMPを主体に医薬品の開発から製品を市場に提供するまでの薬事全般について紹介する。

■製品紹介
○クリーンルームにおける火災の早期検知技術
/能美防災(株)/萩原嗣郎