プラスチックス 2023年6月号

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S2306

プラスチックス 2023年6月号

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2,200 円(税込)
■特集:統計でみるプラスチック産業の一年 〜2022年産業統計資料集〜
プラスチック産業のイヤーブックとして好評を頂いている6月号。今回も主要樹脂および製品の動きをまとめました。コロナとの共存が本格化しつつある社会でのプラスチックの大活躍を感じて頂ければ幸いです。

○JPIF2022年統計資料集/概要
/日本プラスチック工業連盟/加藤英仁
世界および日本のプラスチック産業の概況を紹介する。中国石油・化学工業連合会提供の中国における原材料生産量は、本年は生データをもらえたので2020年と比較した。

○ポリエチレン
/石油化学工業協会/飛田利雄
2022年は、上流のエチレン製造設備の定期修理の集中によりポリエチレン生産も原料供給面での制約を受け、特に年後半からの内外需の低迷が影響を及ぼした。国内においては低密度ポリエチレンは包材向けの出荷が多く、個人消費分野での拡大が期待された。高密度ポリエチレンでは、包装資材のほか容器類、工業部品向けの出荷がなされるも、夏場以降停滞気味となり近年では低レベルの出荷となった。輸出は、中国の夏場の電力制限、ゼロコロナ政策が中国工場の稼働を低下させるとともに、最終需要の低迷を招いた。同時に国内供給量も減少したため、輸出余力もなく大きく減少することとなった。

○ポリプロピレン
/石油化学工業協会/飛田利雄
2022年は、上流のエチレン等製造設備の定期修理の集中により、原料プロピレン等の生産が低迷したほか、年後半からの内外需の低迷が生産面に影響を及ぼした。国内射出成形分野では、国内の四輪車生産も急激な生産の回復には至らず出荷へ影響を与えた。また、押出成形分野でも工業生産の回復基調に弱含みが見られたほか、個人消費も低迷した。輸出も中国の夏場の電力制限、ゼロコロナ政策が生産設備の稼働を低下させるとともに、最終需要の低迷を招いた。同時に、国産の供給量も減少したため輸出余力もなく数量的に大きく減少した。

○ポリスチレン樹脂
/日本スチレン工業会/出村公明
2022年は景気の落ち込み等が影響し、コロナ禍からの回復がうかがえた2021年と比べ、内需、生産共に低調に推移した。昨今のプラスチック廃棄物やプラスチックリサイクル対策としてメーカー各社では、サプライチェーン全体で連携しながら課題の解決に向けて取り組んでおり、今後の具体的成果を期待している。

○ABS樹脂
/編集部
2022年ABS樹脂出荷実績は通期で28万2,830トン(前年比86.7%)であった。このうち国内用途が70%を占める。また、2022年国内用途別出荷実績は前年比でみると車両用、その他分野が増加した他は減少という結果となった。

○塩化ビニル樹脂
/塩ビ工業・環境協会/城田英之
2022年の塩化ビニル樹脂の生産量は14.3万トンで対前年比94.3%、総出荷量は147.1万1千トンと同93.9%であった。総出荷量の内訳は、国内出荷量93.1万トンで対前年比93.4%、輸出54万トンで同94.8%。主要輸出先はインド(33.8万トン)、ベトナム(9.4万トン)、中国(7.5万)で全体の約87%を占める。輸入は約2,000トンとわずかである。

○メタクリル樹脂
/石油化学工業協会/飛田利雄
MMAモノマーの生産はクラッカーの定期修理の集中による副生品類の生産減少とやユーザー産業での出荷減少が影響し、生産は低迷した。需要分野ではポリマー用途を含め、自動車、家電、住宅建設、塗料等における生産はまちまちだが、概ね出荷減少をきたした。ポリマー分野では、板関係は低迷。成形材料においても国内四輪車生産の改善が見られずMMAポリマーの出荷は低迷すした。輸出も世界的な景気減速局面に入る中、中米向けの輸出のみは前年並みを維持した。外需面での環境変化が激しく、海外に生産拠点を展開しつつも、サプライチェーン全体の見直しを迫られる。

○ポリアミド
/DSMエンジニアリングマテリアルズ(株)/生野雅也
ポリアミドのマーケットトレンドとマーケット変化から生まれる新しい要求特性について説明し、さまざまなポリアミド樹脂の特性から、その可能性について述べる。また、世界中で大きなテーマとなっているサステナビリティについて、DSMでのポリアミドでの取り組みを中心にその動向を紹介する。

○液晶ポリマー
/上野製薬(株)/鈴木 准
液晶ポリマーは電気電子部品や情報通信関係部品等を中心に伸張してきたスーパーエンジニアリングプラスチックである。本稿では最近の需要動向について、市場からの情報を例に解説する。また技術動向については当社の取り組みをもとに紹介する。

○ポリブチレンテレフタレート
/ポリプラスチックス(株)/浅井吉弘
2022年のポリブチレンテレフタレート(PBT)販売数量は、自動車の減産や中国・欧州の経済情勢悪化の影響を受け、前年に比べてやや減少したとみられる。2023年以降は自動車生産台数の回復や電動化等に伴う電装部品点数の増加を背景に、年5%程度の伸び率で継続的に成長していく見通しである。本稿では、最近の材料開発トピックスにも合わせて触れる。

○ポリアセタール
/グローバルポリアセタール(株)/藤本邦彦
ポリアセタール樹脂(POM)は高い結晶性を有する汎用エンジニアリングプラスチックの一つで、バランスが取れた機械物性に加え摩擦摩耗特性、耐クリープ疲労特性、耐薬品性等に優れる。本稿ではPOMの業界・市場および技術動向について紹介する。

○軟質塩化ビニル樹脂製品
/日本ビニル工業会/長草一人
2022年の発泡スチロール(EPS:ビーズ法発泡ポリスチレン)の出荷実績は、121,808トン(国産原料111,871トン、輸入原料9,937トン)で前年比95.4%。水揚げ量減による水産分野の落ち込みと天候不順による農産分野の出荷減、癒し系グッズの需要減が要因。長期使用製品(1年以上)の出荷比率は28.9%であった。2021年、使用済みEPSの資源としての有効利用率は92.0%と過去最大の数値となった。

○プラスチック板
/編集部
2022年、ポリカーボネート平板はほぼ全量が国内向けに出荷された。ポリカーボネート波板においては32波が生産の93%を占め残りが特派となった。硬質塩化ビニル平板においては工業用途が72%を占める。輸出は4%程度である。硬質塩化ビニル波板は全量国内消費された。

○硬質塩化ビニル管・継手
/塩化ビニル管・継手協会/山口秀美
2022年度の硬質塩化ビニル管の生産累計は19.93万トン(前年比90.1%)、硬質塩化ビニル継手は1.94万トン(同95.4%)であった。硬質塩化ビニル管の出荷累計は、18.66万トン(同88.1%)、硬質塩化ビニル継手は1.88万トン(同91.0%)となっており、新型コロナウイルスの影響も加わり昨年度比約?10%となった。

○ポリオレフィンフィルム
/日本ポリオレフィンフィルム工業組合/中村好伸
2022年のポリオレフィンフィルムの出荷状況は、LDPE、LLDPEフィルムが31万2,106トン、HDPEフィルムが12万1,702トン、IPPフィルムが3,024トンとなった。LDPE、LLDPEの用途別出荷(対前年比)では、産業用1.2%減、ごみ袋3.7%増、農業用・その他2.7%増、HDPEはレジ袋5.8%増、ごみ袋1.4%増、農業用・産業用・その他2.2%減である。

○ポリプロピレンフィルム
/編集部
2022年の延伸ポリプロピレンフィルムは内需が21万6,399トン、輸出は3,057トン、計21万9,456トンで前年比97%。5年連続で前年実績を下回った。一方、無延伸ポリプロピレンフィルムは内需が15万9,389トン、輸出4,337トン、計16万1,437トンで前年比76.1%と前年比微増である。

○ポリウレタンフォーム
/ウレタンフォーム工業会/山本欽一
ポリエチレンフォームの2022年の生産量は軟質フォームが10万7,241トン、硬質フォームは6万3,223トンで前年比4.2%の減となった。3,554トンで4%の減となった。コロナ前の2019年実績と比較すると、生産量トータルでは15%の減、販売量トータルでは14%減と大きく減少している。

○発泡ポリスチレンシート
/発泡スチレンシート工業会/草西 稔
発泡ポリスチレンシートの2022年暦年の出荷量は104.3千トンで前年対比97.7%となった。コロナ禍での消費状況も落ち着き、従来の出荷ペースに戻った。プラスチック資源循環に最も適した素材でリデュースとリサイルクルで環境負荷低減を更に推し進める。

○PETボトル
/PETボトルリサイクル推進協議会/浅野正彦
PETボトル用の樹脂需要は、2021年(暦年)74.0万トンで対前年比4.4%増であった。コロナ禍にありながら清涼飲料等も3.5%増であった。2021年度のPETボトルリサイクル率は86.0%と目標値の「85%以上の維持」を達成、世界トップレベルのリサイクル率を維持している。

○発泡スチロール
/発泡スチロール協会/山田一己
2022年の発泡スチロール(EPS:ビーズ法発泡ポリスチレン)の出荷実績は、121,808トン(国産原料111,871トン、輸入原料9,937トン)で前年比95.4%。水揚げ量減による水産分野の落ち込みと天候不順による農産分野の出荷減、癒し系グッズの需要減が要因。長期使用製品(1年以上)の出荷比率は28.9%であった。2021年、使用済みEPSの資源としての有効利用率は92.0%と過去最大の数値となった。

○炭素繊維
/編集部
2021年の炭素繊維出荷量は23,928トンと増加に転じた。分野別でみると国内出荷、輸出用ともに航空宇宙用が減少し、国内出荷が全体で前年比4.9%減となったが、輸出が20.6%増加。輸出比率は84.8%と前年から3.3ポイント上昇した。

○可塑剤
/可塑剤工業会/山口慎吾
2022年の可塑剤の生産量は23万4,930トン(前年比11%減)、出荷量としては22万1,386トン(前年比17%減)。建築、自動車等の用途での需要の回復が進まなかったこと、また特にフタル酸系可塑剤で輸入品が大幅に増加したことにより、生産量、出荷量ともに大幅な減少となった。

○廃プラスチックの処理
/プラスチック循環利用協会/市川喜之
2021年の廃プラ総排出量は824万トンで、そのうち有効に利用された廃プラ量は717万トンであった。廃プラの有効利用率は前年に比べ1ポイント増の87%となった。

■一般記事
○〈解説〉製品単位のCO2可視化と削減
/三井物産(株)/淡島広介・眞鍋 悠

■連載
○大自然を科楽する 第86回
/青野哲士

○世界のバイオプラスチックは今 第64回
/ITIコンサルタント事務所/猪股 勲

○プラスチック成形における不安定流動の制 第101回
/藤山ポリマーリサーチ/藤山光美

○のぞいてみようバイオミメティクス 第31回
/信州大学/梅舘拓也・小野寺智哉

○これ、プラスチックで作りました 第53回
/河陽電線(株)/小笹史美

○繊維強化プラスチック短信 第19回
/FRP Consultant (株)/吉田州一郎

○助っ人工業デザイナーの独り言 第88回
/(株)H&Adesigners/鈴木英夫

■特別企画
○INTERMOLD名古屋・金型展名古屋 出展製品紹介
Grinding Technology Japan 2025 SiC,GaN加工技術展 2025
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