/日本工業出版(株)/

■特集:データセンター省エネシステム・サービス 1
○データセンターファシリティスタンダード
/日本データセンター協会/市川孝誠
データセンターのファシリティに関する基準としては、UPTIME INSTITUTEが作成した「Tier」が一般的に使われているが、日本の実情を考慮すると、オーバースペックと考えられるため、日本の実情に合った基準を策定したので紹介する。

○IDCフロンティア 福島白河第一データセンター
/(株)日本設計/大串辰雄・栩木学・田村信任
IDCフロンティア 福島白河第一データセンターでは、建築と一体化した外気高度利用サーバールーム空調システムを構築した。現在のIT 機器負荷率30%であり、PUE=1.25程度である。IT 機器負荷率の増加に伴いPUEは低下し、負荷率50%でPUE<1.2が達成される見込みである。

○データセンター構築トータルソリユーション
/(株)NTTファシリティーズ/宇田川陽介
データセンタートータルの年間消費エネルギーの大幅低減に向け、給電ソリューションとして、高電圧直流電源装置について述べると共に、空調ソリューションとして、間接外気冷房併用型空調装置、タスクアンビエント空調システム、統合空調制御システムについて述べる。

○データセンターに最適なファン・アクセサリー
/ebm-papst Japan(株)/棚田力也
ファンモータの専業メーカーebm-papst 社の観点よりデータセンターに最適なファン選定において考慮すべき点を、高効率、小型軽量、低騒音、低振動、制御&監視機能、保護機能&エラー内容、製品ラインアップ、設計支援ツール、国際規格への準拠、ウィスカ対応について解説。

○データセンター用空調機Web監視システム/富士古河E&C(株)/二階堂治史
データセンター用天吊空冷マルチエアコン「オメガリア」の見える化と環境監視などをWeb監視装置として「wmasterWeb」を開発した。オメガリアの機能拡張とその他一般機器類の監視を上位中央監視システムへの通信機能を兼ね揃えた次世代型オールインワンWeb監視システム。

■最新技術情報
○気化熱と冷ふく射で屋外空間を冷やす蒸発冷却壁体/(株)大林組/赤川宏幸

○地中熱採熱チューブの省力化設置工法
/新日本空調(株)/永坂茂之・田村捻・佐藤秀幸・木村崇
/ジャパンパイル(株)/菅一雅・小松吾郎・今広人

■解説
○ねじ込み式管継手のJIS規格改正について/日本金属継手協会/藤田慎一
ねじ込み式管継手のJIS 3規格[JIS B 2301(ねじ込み式可鍛鋳鉄製管継手)、JIS B 2302(ねじ込み式鋼管製管継手)及びJIS B 2239(鋳鉄製管フランジ)]が、2013年11月20日付で改正された。これらのJIS 規格の改正内容について解説する。

■省エネルギー
○東部地域振興ふれあい拠点施設/(株)山下設計/松村佳明
本施設は、省CO2最先端モデルの創出を目標として計画された。再生可能エネルギーを活用し、多くの省エネルギー手法を採用している。CO2排出量は、同種施設と比較し運用段階で50%以上削減する結果である。

■シリーズ
○建築設備におけるバルブ仕様と課題の変遷 3
バルブ技報・バルブ便覧からから読み解く建築設備配管用バルブの60年史
/(株)キッツ/小岩井隆
バルブの大きな市場である建築設備と、水栓・調節弁を除く同設備用バルブについて、設備・仕様・課題を切り口にバルブ技報・新版バルブ便覧も参照しながら現在までの技術・製品の変遷を辿ってみる。その時代に要求されたバルブへの仕様と設備が抱える課題についても触れ、課題がその後どのように解決されたのかあるいはまだ残存しているのかそのときの技術革新や対策を考察する。

○建築設備・非構造部材の耐震 4
天井吊り機器の耐震支持/東京工芸大学/水谷国男
近年、事務所ビルなどで、機器を天井吊り設置するケースが増加しており、地震時の落下被害も多い。天吊り設置の場合、機器重量と鉛直方向地震力が共に下向きに作用し、架台の柱部やアンカーボルトの引張力が、床置きの場合より大きくなることに注意する必要がある。

○設備設計者のための廟禽と防食 4
配管材料の特性(1)/(株)関電エネルギーソリューション/上村泰

○外国の環境保全および建築設備事情 10
米国の水利用施設安全衛生規準第1 版/元・(株)森村設計/前島健
本稿においては、2014年8月に発行された米国の水利用施設安全衛生規準第1版を紹介する。

○設備工事で出会う建築用語 4
殿垣内建築・設備事務所/殿垣内恭平/イラスト:(株)シミズ・ビルライフケア/高橋正一

○女性の視点からのトイレ　58
海外のトイレ事情/鉱研工業(株)/古谷尚子
海外のトイレ、特に「アフリカ」に焦点を当てて見ていく。文化や環境から様々な特徴のあるアフリカのトイレ。また、環境に合わせて開発されているトイレを筆者の経験から紹介する。生活に密着している「トイレ」から国の現状が伺える。

■連載
○防食鋼管40年の思い出(第31回)
IDE研究所/井出浩司

■Le petit pouceペットと暮らす　133
○蝶のはばたき/畑建築デザイン/畑由起子

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