■解説
〔生活支援〕
KINECTのリハビリテーション用アプリケーションの実用化
/北里大学/安達 栄治郎
マイクロソフトがゲームマシン用に開発したKINECTをリハビリテーションに活用する目的で複数のプログラムを試作した。リハビリテーションで有効と考えられる「関節可動範囲のリアルタイム計測」を新たに提案しその内容を紹介する。
〔入力・出力〕
CCD型イオンイメージセンサによるバイオイメージング
/豊橋技術科学大学/服部 敏明・櫻井 孝司・澤田 和明
放射性同位体や蛍光物質のようなラベル化物質を用いず、電磁波も使わず、試料に特別な前処理も施さず、コンパクトな装置でどこへでも持って行けて、操作が簡単なバイオイメージング機器を紹介する。
〔認識・検出〕
複合的な照明不変色特徴量を用いた部分画像マッチング
/筑波大学/亀山 啓輔・松本 亘
色特徴に基づく画像マッチングに適した性質を持つ照明変動に不変な色特徴量を提案し、SIFT記述子と組み合わせて用いることで、照明変動下での部分画像マッチングの精度が向上することを示した。
実世界パフォーマンスのための動作認識基盤とその運用事例
/神戸大学/寺田 努
本稿では、装着型センサ等を用いて人間の動作を認識する基盤システムについて述べ、動作認識技術が実世界パフォーマンスにおいてどのように使われるかについて筆者らのプロジェクトを例に挙げて詳細に説明する。
歩容鑑定/大阪大学/槇原 靖・村松 大吾・岩間 晴之・八木 康史
犯罪捜査支援のための歩き方の個性による個人認証。
〔解析・計測〕
津波被害を車で把握-360度撮影
/国土地理院/岡谷 隆基・小荒井 衛・中埜 貴元
国土地理院では、津波被害の記録のためにMMS(モービルマッピングシステム)による画像取得を行った。この際、画像から見える津波の痕跡から津波の深さが計測できることに着目し、解析を行った。
〔画像処理〕
○固視微動を模擬するランダムな微小カメラ回転による
画像ボケからの直接的な三次元形状復元/首都大学東京/田川 憲男
人間の眼球に生じる固視微動を模擬するカメラ回転を想定し、それによって生じる画像の動きボケを利用する奥行き復元手法を紹介する。また、CG画像を用いて行った性能評価についても説明する。
近赤外モノクロ顔画像のカラー化
/和歌山大学/森 敦・和田 俊和
本稿では、近赤外モノクロ顔画像から可視光カラー顔画像へ画素値の回帰分析を行い、その回帰係数を用いて未知の近赤外モノクロ顔画像に対応する可視光カラー顔画像を推定する手法について述べる。回帰分析は次元削減した変量を用い、顔画像を分割した領域ごとに行う。
〔3D〕
手持ちカメラとカラー点群マーカを用いた
三次元モデリングシステム/ソフトバンクモバイル(株)/衣川 彰
/東京理科大学/松田 一朗
実物体の三次元モデル構築を目的として、視体積交差法に基づいた簡易なモデリングシステムを提案する。このシステムでは、物体の三次元形状を手持ちカメラで撮影した画像群より復元する。各画像におけるカメラの姿勢パラメータは、床面に配置されたランダムなドットパターンによって推定する。
〔検索〕
多重スケール画像片ワードヒストグラムを用いた映像検索
/NHK放送技術研究所/望月 貴裕
本稿では、複数ショットから成るシーン単位での映像検を目的とし、各シーンを構成するブロック領域画像の種類とそれぞれの出現比率を数値化した「多重スケール画像片ワードヒストグラム」なる動画特徴をを提案した。
〔AR・VR〕
消防防災分野における拡張現実の活用/消防研究センター/細川 直
本稿では、近年注目を集めている拡張現実(AR:Augmented Reality)にもとづいた、画像情報の活用方法について紹介する。
■話題の製品と技術
4.1Mega、90fps、グローバルも USB3/(株)ビュープラス/中村 心哉
本稿では、世界のUSB3.0カメラをリードするPoint Grey Research社製USB3.0カメラの中から、CMOSIS社製CMV4000を搭載したGrasshopper3を中心に取り上げる。また、最近特に充実してきたUSB3.0カメラの周辺機器の紹介も行う。
■企業・製品ガイド:画像処理用照明及び関連機器
各社の取り組み
(株)アイテックシステム/(株)イマック/オプテックス・エフエー(株)/京都電機器(株)/(株)ケンコー・トキナー/シーシーエス(株)/シマテック/ショットモリテックス(株)/(株)住田光学ガラス/ダイナテック(株)/電通産業(株)/日本ピー・アイ(株)/(株)ユーテクノロジー/レボックス(株)
■コラム:マルコーニの彼方へ 157
バイトテロという、終わりなき憂鬱/ヤマネコ
キーワード検索
カテゴリー
