■特集:建設機械をとりまく規制強化と環境対応、最新規格動向
○グローバルビジネス時代の国際標準化戦略/経済産業省/高木真人
WTO/TBT協定により、国際標準がより強力なビジネスツールに変貌した。国際標準化機関の構成、国際標準の制定プロセス、日本工業標準調査会の役割、WTO/TBT協定、国際標準化戦略目標、さらに建設機械分野の国際標準化の概要について述べる。
○建設機械分野の国際及び国内標準化状況/日本建設機械化協会標準部会事務局
建設機械の国際および国内標準化状況について解説する。
○建設機械の排出ガス対策について/国土交通省/近藤弘嗣
国土交通省でこれまで実施してきた排出ガス対策の取り組みから、将来に向けたより一層の排出ガス対策の推進にかかる施策について解説する。
○「機械の包括的な安全基準に関する指針」の改正について/厚生労働省/安達 栄
すべての機械に適用できる包括的な安全対策に関する基準である「機械の包括的な安全基準に関する指針」について、今般、労働安全衛生法が改正され、リスクアセスメントの実施等が事業者の努力義務とされたことなどを踏まえ全面的な改正を行ったので、その概要を紹介する。
○建設機械の作業燃費測定方法について/日本建設機械化協会/松本 毅
油圧ショベル、ホイールローダ、ブルドーザの燃料消費量試験方法の標準化(JCMAS)を行った。この標準は測定誤差を少なくするため模擬動作試験を採用した。標準の狙い、考え方、試験方法、試験で得られる結果など標準の概要について記載する。
○石綿含有吹付け材除去作業専用車両の開発/大成建設/萩原純一・寺田正人・中村文彦・近藤達也
地下鉄の営業を確保しながらトンネル部・換気口部の内壁面に吹き付けられた石綿を日々終車以後から始発までの間に管区外区域へ石綿を飛散させることなく除去作業を可能とした移動式作業専用車両を開発。また、本車両を用いた施工管理方法を構築した。
○バイオディーゼル燃料の動向/MHIさがみハイテック/吉田史朗
バイオディーゼル燃料が、CO2削減、石油代替の候補として注目を浴びているが、今後の排ガス規制強化に向けては、燃料正常が重要になる中、バイオディーゼル燃料を使用することの問題点、影響について考察し、普及に向けて対応について検討した。
■技術資料
○連続繊維ロープの性能評価/関東学院大学/関島謙蔵・出雲淳一
本報告は連続繊維ロープの力学的特性を把握するために各種の試験を行い、これらの試験方法の妥当性について検討することを目的とする。最初に、最も基本的な引張特性を把握するための試験方法について検討し、次に接続部の引張特性についても検討した。
○繊維質固化処理土の強度特性に及ぼす攪拌混合時間の影響/東北大学/高橋 弘・金濱弘和
著者らが開発した繊維質固化処理土工法にて生成される土砂の破壊強度および破壊ひずみは、各種添加物の攪拌混合時間の影響を大きく受け、攪拌混合時間を長く取ることにより処理土の品質は向上することが確認された。また,本実験の範囲内では、合計攪拌時間は少なくとも200秒程度は必要であることが確かめられた。
○動的ロードセルの設置条件が出力値に及ぼす影響/東海大学/近藤 博・木村修一
動的ロードセルで計測される荷重値は、ロードセルの設置場所の剛性やロードセル寸法に影響を受けることを明らかにした。例えば、動的荷重を、定格容量の異なる荷重計で測定すると、定格容量の大きいほうの出力値が大きくなる。
■話題の工法
○免震住宅基礎の地盤調査・設計・施工事例/一条工務店/黒木哲也
○Sand Seamer ~目地切砂置換工法~/大本組/早瀬幸知
○AGF-WOO工法/ファテック/平林 守
■業界情報
○2007年12月度 建設機械出荷金額統計/日本建設機械工業会