近年、脱炭素化の流れを受け、特に欧米の先進諸国ではプラスチック配管の採用が拡大しています。
プラスチック配管は優れた特性を多く備えていますが、一方で、適用範囲の検討、寿命設計、熱収縮処理など、設計時に考慮すべき点も少なくありません。
本セミナーでは、金属材料との比較を通じてプラスチック材料の基本特性を深く理解し、その上で、プラスチック配管を設計・使用する際に不可欠な要点を詳しく説明します。プラスチック配管の適切な活用に向けた知識を習得できる、実践的で有益なセミナーです。是非多数の方のご参加をお待ちしております。
※ 講師は東京会場で講演いたします。
※ 大阪会場は中継となります。
※ オンラインツールはWebex Meetingsを使用します。使用されたことのない方は、事前接続確認を行います。
ご確認ください※3名以上ご参加の場合お一人様33,000円税込
※関連書籍ご希望の方は割引で提供致します。
関連書籍(1)「プラスチックのいろは」1,650円税込
関連書籍(2)「プラントレイアウトと配管設計」3,300円税込
日時 | 演題・概要 |
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10:00~10:40 | プラスチック材料の環境特性と脱炭素化への貢献性 |
現代社会における地球環境関連のKey Wordを解説し、プラスチックを積極的に活用していく意義を解説します。 ・持続可能な開発目標(SDGs)について ・気候変動への取組 ・生物多様性への取組 ・TCFD/TNFD/ESG ・環境パフォーマンス指数(EPI) ・Life Cycle Assessment (LCA) ・Scope3 ・マッキンゼーレポート「プラスチックが気候変動に与える影響」の紹介 ・プラスチック材料の環境優位性 ・脱炭素化とプラスチック産業の今後の方向性 |
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10:50~12:10 | プラスチックの歴史、種類、配管部材の製造方法 |
プラスチック材料の種類を体系的に示し、配管部材に使われる材料について解説します。 ・プラスチックの歴史 ・工業用プラスチックの種類 ・プラスチックの体系と配管材質 ・プラスチックの温度と状態 ・プラスチック配管材質の種類と使用可能温度範囲 ・各種プラスチック配管材質 ・プラスチック配管のアプリケーション ・プラスチック配管部材の製造方法 |
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13:00~14:00 | プラスチックの物性 概論 |
金属材料との対比により、プラスチック材料の基本的特性を解説します。 ・金属とプラスチックの対比 ・プラスチックの特性 ・構造と基本性質 ・寿命設計の概念 ・強度と耐圧 ・寿命 ・ヤング率と配管支持間隔 ・線熱膨張と配管支持形式 ・熱伝導率と配管温度 ・配管の内面表面粗さと圧力損失 ・配管接合形式とスプール出来上がり寸法 ・耐薬品性 |
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14:10~15:10 | プラスチック配管エンジニアリング 詳説 |
プラスチック配管における寿命設計法やその他の配慮すべき要点などを解説する。 ・配管規格 ・配管分野の略称 ・薬品輸送時の寿命補正係数 ・25年設計 圧力-温度線図 ・定格圧力・MRS ・ウォーターハンマー ・水力計算 ・圧力損失 |
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15:20~16:20 | プラスチック配管の設置と配管の接合 |
プラスチック配管を設置する際に考慮すべき要点、物性変化の考え方、劣化対策および注意点などを解説する。 ・熱膨張とその対策:フレキシブルセクション・コンペンセータ ・配管支持形式 ・配管支持間隔 ・輸送と保管 ・屋外設置 ・埋設設置 ・地上設置 ・埋設設置 プラスチック配管における種々の接合方法とその特徴について解説する。 ・種々の接合方法とその特徴 |
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16:30~17:00 | 演習 |
工業用PVC管を例として、以下のケースに対する解説を行う。 ・工業用PVC管の23℃定格圧力 ・工業用PVC管の使用温度に対する耐圧補正 ・工業用PVC管の圧壊圧力 ・推力抵抗 ・熱膨張と拘束により部材に発生する応力 ・熱膨張を補償する構造 |
※プログラムは都合により変更することがありますのでご了承下さい。
※お申込方法:必要事項を下記フォームにご記入の上、お申込み下さい。
お申込み確認後、日本工業出版より受講票と会場地図、請求書をお送りしますので指定の口座にお振込みをお願い申し上げます。
※受講料は原則受講日の3日前までにお支払い下さい。
* 定員制のため、お申込み後のキャンセルはご遠慮下さい。
* お申込み後のキャンセルは、下記の通りキャンセル料が発生いたします。
受講日の10日前から受講料の50%/受講日の5日前から受講料の100%のお支払いになりますのでご了承下さい。
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