ウェブ&メールベースのオンライン講座です。簡単な登録の後は6ヶ月間、ご自由な時間を利用して繰り返し理解できるまで自己学習することが可能です。
また、
理解度テスト(別料金 1,500円)に合格した方には、修了証書を発行いたします。
■講座概要
PID制御はシンプルで、分かり易い構成であるが、非常に有効な制御技術であり、最も多用されている。しかし、PID制御系は外部から取り込んでいる情報は制御量(PV)1点のみで、これを用いて、目標値(SV)との偏差(e)を取って、制御した結果の妥当性を判断し、次の操作量(MV)を決定するというフィードバック(FeedBack:FBと略す)制御を構成している。したがってPID制御は外乱が発生すると、その影響が制御量PVに現れて、偏差が出てから初めて修正制御するという「後追い制御」となっているために、PID制御は「外乱に弱い」という原理的限界を持っている。FB制御は戦法に例えると、敵に攻め込まれて被害が発生してから防戦する「専守防衛型戦法」に類似していると言える。
この外乱に弱いというPID制御の原理的限界を打破する技術が「外乱の情報を取り込んで、外乱が制御量に影響を与える前に、先回りして外乱の影響を打ち消す先行予測制御、つまりフィードフォワード(Feed Forward:FFと略す)制御」である。FF制御は戦法に例えると、敵兵力の情報を取って、国境で敵兵力に見合った兵力を準備して待ち伏せし、国境で敵を殲滅して被害を未然に防ぐ「先行情報活用待ち伏せ型戦法」と類似していると言える。このFF制御およびFB制御の長所を組合せたものが「FF/FB制御」である。
この両者は「PID(FB)制御とFF制御を駆使すれは、他の制御技術は不要である」と宣言できるほど、重要な位置付けにある制御技術である。
このコースでは、FF/FB制御は「PID制御にFF制御を付加して外乱に強くするように機能を拡張したもの」という視点から「広義のPID制御」の仲間の1つと位置付けて、実用的視点に立って、基礎から最先端まで詳しく説明を展開している。
■ゼロから学ぶPID制御(FF/FB制御コース)の内容(リンクよりテキストサンプルもご覧いただけます)
はじめに 目次
第1回 PID制御の原理的限界とFF制御 第2回 FF制御に必要不可欠なカスケード制御
第3回 FF制御モデルの導出(その1):図から求める
第4回 FF制御モデルの導出(その2):応答式から求める
第5回 FF制御モデル誤差の影響
第6回 量制御に適したFF/FB制御方式は?
第7回 質制御に適したFF/FB制御方式は?
第8回 分離形FF/FB制御
第9回 方向性機能付きディジタルFF/FB制御
第10回 ゲインスケジューリングディジタルFF/FB制御
第11回 選択組合せ形ディジタルFF/FB制御
第12回 ドラムボイラレベル制御への応用
第13回 加熱炉出口温度制御への応用
第14回 (最終回) 高度化の考え方と将来展望
おわりに <補足説明>
第5回の補足説明 FF制御モデルのズレと その影響シミュレーション
内容補足1 「ダブルクロスリミット燃焼制御方式の開発物語」 09/11/24追加
理解度テスト(別料金 1,500円) ■
メンバーページ使用方法■
メンバーログインページ