資源エネルギーの利用及び変換の際にプラントの重要部位では必ず高温環境に曝されます。高温装置は過酷な条件で利用され、使用される材料は高温での腐食に対応した材料の選択が必須です。腐食は雰囲気成分と材料との表面反応と、その後の熱力学と固体中の拡散現象によって進行します。その現象も多義に渡るので、主な現象について基礎から損傷事例まで説明し、さらに使用環境に適した優れた耐熱・耐食材料の選択と適用の重要性を分かりやすく説明します。
今回のセミナーの高温腐食とその防食については、日本の1950年から1990年までの約40年間の高度経済成長期に新しい高温設備が種々の目的で製造・運転されました。その際に、経済性の向上、省エネルギー化などのため、一段と過酷な運転に曝されたことから、今日参考になる損傷事例が経験され、その対策もとられてきました。主な事例を紹介し、また1990年以降は環境問題からの低炭素対策及びIT産業などの新しい産業に対する動向が顕著となり、それらの中で、高温損傷に関する事例も含めて紹介します。
※ 講演者は東京会場で講演いたします。大阪・福岡会場・オンラインは中継となります。
※ 講演者への質問は大阪・福岡会場・オンラインからも可能です。
※ オンライン受講ご希望の方は事前環境テストを行っております。
ご確認ください※3名以上ご参加の場合お一人27,500円 税込
※関連書籍ご希望の方は割引で提供致します。
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時間 | 演題・概要 |
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13:00~14:30 | 高温腐食損傷と防止対策 |
金属材料が高温環境に曝された際に受ける材料の損傷には大きく分けて二つに分類される。一つは環境との反応によって材料表面から腐食が進行し、損傷に至る場合、もう一つは材料自体が材質面で劣化し、損傷に至る場合である。今回は環境によって腐食が進行するケースを中心に説明する。 講義目次: 1.高温での材料の劣化現象の種類 2.高温腐食損傷の種類と防食方法 (1) 高温酸化 (2) 水蒸気酸化 (3) 溶融塩腐食 (4) 高温固体粒子エロージョン及びエロージョン/コロージョン (5) 高温硫化 (6) 浸炭及びメタルダスティング (7) 窒化 (8) 高温ハロゲン腐食および高温塩害腐食 (9) 水素浸食 (10) 液体金属腐食 など |
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14:40~16:00 | 高温腐食損傷事例と防食事例 |
高温環境に曝される、主に石油化学、電力などエネルギー関係の装置及び最近の新しい産業での高温部位に起きた損傷事例を紹介し、その際の防止対策を含めて説明する。 講義目次: 1.火力発電装置などでの損傷例とその防止対策 2.石油化学、化学工業、低炭素社会での高温装置での損傷例とその防止対策など |
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16:10~17:00 | 高温腐食の防食対策 |
高温腐食の防食対策としては、(1)環境を制御する方法 (2)耐食材料を使用する方法 及び(3)表面改質・処理による方法があり、それらの方法の性能と有効性、ならびに適正な選定について説明する。 講義目次: 1.環境を制御する方法 2.新しい耐食材料(含表面改質・処理)とその適用性能 |
※プログラムは都合により変更することがありますのでご了承下さい。
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