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■特集:フルードパワーシステムにおける1DCAEの応用展開1
○フルードパワーシステムと1DCAE研究委員会活動について
/足利大学/桜井康雄
本稿では、平成28年4月から平成31年4月の期間、日本フルードパワーシステム学会に設置された「1DCAEによるフルードパワーシステム設計に関する研究委員会」の設立の経緯、設立趣旨およびその活動内容について述べる。
○モデルベースシステムズエンジニアリングとSysML
/慶應義塾大学/西村秀和/慶應義塾大学SDM研究所/大川 聰
本稿では、モデルベースシステムズエンジニアリングの基礎とSysMLによるシステムモデルの記述について解説した上で、生分解性作動油を使用することにより発生した建設機械の油圧システムの作動不良について、システムモデルに基づいて故障解析した結果を紹介する。
○1DCAEによる価値創造
/明治大学/大富浩一
CAD/CAEでは対処できない概念設計、機能設計も含めた新しいものづくりの考え方である1DCAEに関して、これを具現化するための考え方、手法、これによる新たな価値創造のプロセス、事例を紹介する。
○制御及び複合物理領域モデル連携・統合手法(FMI)
/ニュートンワークス(株)/広野友英
数値解析ツール(ソフトウェア)は単独使用だけでなく、制御ツールも含め複数のツールを組み合わせて使用するケースが増加している。本稿ではデファクトスタンダードとなりつつある代表的な接続規格FMI(Functional Mock-up Interface)について解説を行い、利用上知っておきたいことをまとめる。
○自動車ハードウェア開発における1D-CAE
/(株)本田技術研究所/南 克哉
自動車モデルベース開発にて1次元CAEは不可欠なアプローチであり、その利用範囲は多岐に渡る。3次元CAEと比べ、計算時間が大幅に短縮し、拡張自由度が高い反面、精度検証やモデル詳細度の定義など特有課題も存在する。本稿では自動車ハードウェア開発での1D-CAE活用の歴史とその効果に言及すると共に、今後の方向性と課題について解説する。
■解説
○リアルハプティクスを適用した建設機械の開発
/(株)大林組/上田尚輝・上條宏明
同社と慶應義塾大学は共同で、建設機械のオペレータが建機の先端部が触れた物体の反力・触覚を得るために、力触覚を再現する技術「リアルハプティクス」を油圧駆動の機械に適用するためのシステムを開発した。本稿では、実機に適用した事例について紹介する。
■連載
○機械設計の楽しい人生(第1回)
/長谷川和三
○ゴルフパロディ百人一首(第14回)
/北川楊篤
■H&P情報
○油空圧機器出荷統計
○建設機械出荷金額統計
■製品ガイド
○油空圧用シールとパッキン
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