/日本工業出版(株)/

■特集:フレキシブル・エレクトロニクスの最新動向
○印刷工程を用いた電子デバイス用連続製造ライン技術
/次世代プリンテッドエレクトロニス技術研究組合/三島康由・西 真一・鎌田俊英
印刷技術を用いて、シート型フレキシブルデバイスを提案している当組合が行っている全て印刷工程を用いて電子デバイスを作る製造ライン技術について述べる。

○セルロースナノファイバを基板とした有機太陽電池
/大阪大学/能木雅也
セルロースナノファイバと銀ナノワイヤを使った透明導電フィルムならびにナノペーパー有機太陽電池の紹介を行う。

○塗布プロセスによる有機EL素子の多積層化
/山形大学/千葉貴之・大久 哲・城戸淳二
有機EL材料を有機溶媒に溶解し大気圧下で成膜する塗布印刷技術は、低環境負荷型の作製プロセスとして注目されている。近年では多積層化技術の進歩より、真空プロセスに匹敵する性能が報告され始めている。

○スクリーン印刷とメッキを組み合わせた銅厚膜配線
/(国研)産業技術総合研究所/徳久英雄
スクリーン印刷により形成した銅厚膜配線をポーラス化し、配線中の銅粒子間を銅メッキ処理により導電パスを設けて緻密化することで、線幅、厚みを変えずにバルクに近い低抵抗化が可能な技術について紹介する。

○グラビアオフセット印刷の重要なプロセス
/(株)セリアコーポレーション/大山芳弘
エレクトロニクス製品の生産技術として、プリンテッドエレクトロニクスが注目されている。この工法の一つであるグラビアオフセット印刷と呼ばれる、微細で高精度な印刷を可能とする手法と、それによる製品生産を可能とするための重要なプロセスについて紹介する。

○微細積層印刷エレクトロニクス
/(国研)産業技術総合研究所/日下靖之・山本典孝・牛島洋史
エレクトロニクス用途をターゲットとした微細積層構造を印刷形成するための技術について、現状の印刷手法が有する課題を整理するとともに、これらを克服すべく筆者らが近年開発を進めてきたプロセスを概説する。

○三次元をコントロールする製版技術
/(株)SCREENホールディングス/山下 智
プリンテッドエレクトロニクス技術、IoTといった将来的なニーズに向けた市場動向として、フレキシブル化に伴う低温・ドライプロセスを実現する技術として適用を模索されている。これをグラビアオフセット印刷で実現する製版技術を紹介する。

■解説
○再生・細胞医療産業化拠点「ライフイノベーションセンター」
/神奈川県/山口健太郎
当県が再生・細胞医療の産業化拠点として公民共同で整備を進めていたライフイノベーションセンターが供用を開始した。これは超高齢社会を乗り越えるため「最先端医療・最新技術の追求」と「未病の改善」という2つのアプローチを融合して推進している「ヘルスケア・ニューフロンティア」構想に基づく取り組みの一つである。

○放射線グラフト重合法を用いたシアル酸を導入したポリマーブラシによるインフルエンザウイルスの捕捉
/北九州市立大学/渡邉時也・上江洲一也
我々はシアル酸を導入したポリマーブラシをもつインフルエンザウイルスの捕捉材料の調製を試みた。本稿ではその取り組みについて述べる。

○超純水中の過酸化水素濃度管理
/オルガノ(株)/矢野大作
超純水中に不純物として含まれる過酸化水素の濃度を管理するため、高効率かつクリーンなモノリス型触媒樹脂および過酸化水素モニターを開発した。

○疲労・ストレス測定及び抗疲労ソリューション開発
/(国研)理化学研究所/堀 洋・渡辺恭良
身体の異常をごく初期に知らせる「疲労」に対して、疲労・ストレス測定を実現すると共に、これを基盤とした抗疲労ソリューション開発を通じて、健康科学領域のイノベーション創出と個人の将来の健康を最大化することをはかる。

■連載
○わかりやすく学べるクリーンルームの基礎と汚染対策　第46回
/新日本空調(株)/水谷 旬

■製品紹介
○オゾン室内消毒装置
/荏原実業(株)/松本 豊

■シリーズ:研究室紹介
○神奈川工科大学 応用バイオ科学部栄養生命科学科食品衛生学講座　澤井研究室
/神奈川工科大学/澤井 淳

■製品ガイド
○静電気対策製品・静電気・帯電防止機器

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